libxml2 の Python バインディングを使っているという環境での namespace に関するメモを残す．
XPath を用いて XML 情報を取得するときには，document.xpathNewContext() で生成される context オブジェクトに，XPath 中で用いる namespace を登録しておく必要がある．
<is:insilico-model xmlns:is="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<is:header>...</is:header>
</is:insilico-model>
の場合であれば，
context.xpathRegisterNs('is', 'http://www.physiome.jp/ns/insilicoml')
とする．
こうしておくことで，XPath を
/is:insilico-model/is:header/string()
というように使う事ができる．
prefix を省略してデフォルト namespace を設定することができる．XMLは
<insilico-model xmlns="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<header>...</header>
</insilico-model>
のように書かれる．
各タグに namespace の prefix が付いていないが，namespace は設定されている．
このときの XPath には少々注意が必要だ．
この場合だと，適当な namespace prefix を用いて
context.xpathRegisterNs('isml', 'http://www.physiome.jp/ns/insilicoml')
というように namespace を context に登録して
/isml:insilico-model/isml:header/string()
という XPath を書く必要がある．
以下はNGである．つまり，空の prefix を用いて
context.xpathRegisterNs('', 'http://www.physiome.jp/ns/insilicoml')
というように namespace を登録して
/insilico-model/header/string()
と書くことはできない．
ただし，もし XML にデフォルト namespace が設定されていなければ
（つまり，xmlns="..." が書かれていなければ）
この /insilico-model/header/string() という XPath を使う事ができる．
libxml2 + Python メモの目次
以下に，簡単にだが namespace の紹介を書いておく．
XML には namespace （名前空間）というのがあって，タグを識別するのに使われる．
例えば，
<is:insilico-model xmlns:is="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<is:header>...</is:header>
</is:insilico-model>
の xmlns のところで，is という namespace を定義している．
= に続く URI を用いて一意に is という namespace を定義することになる．
この is は namespace prefix と呼ばれる．
例えば，
<isml:insilico-model xmlns:isml="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<isml:header>...</isml:header>
</isml:insilico-model>
となっていたとすれば，URI が上記例と同一なので is と isml は同一の namespace を定義していることになる．
したがって，上記例の XML を，普通はしないが，以下のように書いたとしても問題ない．
<is:insilico-model xmlns:isml="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml" xmlns:is="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<isml:header>...</is:header>
</isml:insilico-model>
逆に，
<isml:insilico-model xmlns:isml="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
と
<isml:insilico-model xmlns:isml="http://www.dokosoko.com/isml">
は異なるタグとして認識される．
XPath を用いて XML 情報を取得するときには，document.xpathNewContext() で生成される context オブジェクトに，XPath 中で用いる namespace を登録しておく必要がある．
<is:insilico-model xmlns:is="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<is:header>...</is:header>
</is:insilico-model>
の場合であれば，
context.xpathRegisterNs('is', 'http://www.physiome.jp/ns/insilicoml')
とする．
こうしておくことで，XPath を
/is:insilico-model/is:header/string()
というように使う事ができる．
prefix を省略してデフォルト namespace を設定することができる．XMLは
<insilico-model xmlns="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<header>...</header>
</insilico-model>
のように書かれる．
各タグに namespace の prefix が付いていないが，namespace は設定されている．
このときの XPath には少々注意が必要だ．
この場合だと，適当な namespace prefix を用いて
context.xpathRegisterNs('isml', 'http://www.physiome.jp/ns/insilicoml')
というように namespace を context に登録して
/isml:insilico-model/isml:header/string()
という XPath を書く必要がある．
以下はNGである．つまり，空の prefix を用いて
context.xpathRegisterNs('', 'http://www.physiome.jp/ns/insilicoml')
というように namespace を登録して
/insilico-model/header/string()
と書くことはできない．
ただし，もし XML にデフォルト namespace が設定されていなければ
（つまり，xmlns="..." が書かれていなければ）
この /insilico-model/header/string() という XPath を使う事ができる．
libxml2 + Python メモの目次以下に，簡単にだが namespace の紹介を書いておく．
XML には namespace （名前空間）というのがあって，タグを識別するのに使われる．
例えば，
<is:insilico-model xmlns:is="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<is:header>...</is:header>
</is:insilico-model>
の xmlns のところで，is という namespace を定義している．
= に続く URI を用いて一意に is という namespace を定義することになる．
この is は namespace prefix と呼ばれる．
例えば，
<isml:insilico-model xmlns:isml="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<isml:header>...</isml:header>
</isml:insilico-model>
となっていたとすれば，URI が上記例と同一なので is と isml は同一の namespace を定義していることになる．
したがって，上記例の XML を，普通はしないが，以下のように書いたとしても問題ない．
<is:insilico-model xmlns:isml="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml" xmlns:is="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
<isml:header>...</is:header>
</isml:insilico-model>
逆に，
<isml:insilico-model xmlns:isml="http://www.physiome.jp/ns/insilicoml">
と
<isml:insilico-model xmlns:isml="http://www.dokosoko.com/isml">
は異なるタグとして認識される．