講演会に行ってきました。「子どもによる子どものいじめ防止活動を 」7月29日 | 長野県諏訪地域のいじめ・いきしぶり・不登校くちこみ情報             〈一般社団法人フォースマイル〉

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という思いでつながり合い育ち合っています。
長野県諏訪地域の不登校などの親の会や
支援団体等の情報、親のくちこみなどを提供していきます。

 

 

7月29日(土)いきいき元気館で

 

「子どもによる子どものいじめ防止活動を 」

 

仲野 繁先生講演会 に行ってきました。

 

 

 

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たくさんの方が参加していました。
 
「いじめ」をなくしたい。
 
でも、どんな風にしたら子どもをいじめから守れるのか。
 
関心のある方がたくさんいるというだけでも心強い。
 
 
 
仲野先生は気さくな語り口でしたが、
 
時折熱く、強く語られていました。
 
 

 

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まずは、「いじめ」や自殺者の数の現状や、

 

「いじめ」が子どもたちにどんな影響を与えるのか。

 

最近の研究で分かっていることは、

 

◆いじめや虐待が脳を傷つけること。

 

◆細胞レベルで老化が加速すること。

 

その結果、うつや統合失調症になることがあること。

 

いじめがあってからでは遅い、

 

いじめを予防することの重要性を

 

とても分かりやすく語ってくれました。

 

 

 

 

現在多くのところで言われている

 

いじめ対策の定義では

 

いじめを防止することはできない。

 

と、きっぱりと言います。

 

 

 

《よく言われていること》

 

「自分にされた嫌なことは人にするな。」

 

・・・人の感じ方はそれぞれ。これではいじめは防げない。

 

「傍観者になるな」

 

・・・次は自分がターゲットになる。言えない。

 

  いじめを止めたら自分がやられる環境。

 

  いじめから助けられなかった子は自分を責める。

 

「人として正しいことをする」

 

・・・道徳教育などで正しい行いを理解しても

 

  実際にするのは難しい。

 

 

確かにこれではいじめは防げない。

 


 

 

 

 

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そこで先生のとった対策は

 

いじめが防げる環境作りだったそうです。

 

 

 

その環境を作るにはどうしたらいいのか。

 

大人主体のいじめ対策から

 

子ども主体の対策へ転換することだったそうです。

 

 

 

アドラー心理学や脳科学、子どもの権利条約を

 

合わせて考えた対策だそう。

 

 

 

そして、実際に仲野先生の学校で

 

実践してきた子ども主体の活動。

 

「なるほど」と思うことがたくさんありました。

 

 

 

 

 

 

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テレビでも取り上げられ、話題になった

 

学校内の子どもたちが自主的に行う活動。

 

 

 

一見すると、子どもが子どもを

 

見張るように思われがちですが、

 

お話をよくよく聞くと、

 

まったく違うことに驚きます。

 

辰沼小学校のTKR《辰沼キッズレスキュー》

 

ネットで検索するとみられます。

 

 

 

TKRは自由参加。

 

入会も退会も自由だそうです。

 

それは、《本気》の子どもたちに

 

活動に参加してもらうため。

 

 

子どもたちは「楽しい・優しい」をモットーに

 

学校を楽しくすればいいと

 

さまざまなことを考えてやっているそう。

 

 

 

「いじめ」という重いテーマだからこそ、

 

明るく、楽しく活動するという

 

子どもたちの様子が素晴らしいなと思う。

 

 

 

 

そして、その活動を支える大人の役割も重要。

 

「正義への暴走」に注意することが必要。

 

 

 

 

途中、尾木ママも電話口で講演会に参加。

 

 

仲野先生は尾木ママと一緒に

 

この活動を推進している。
 

 

 

 

子どもたちが主体のいじめ防止活動は

 

素晴らしいけれど、簡単にはできそうにない。

 

周囲の大人が子どもたちを信頼し、

 

いじめの起きにくい環境作りをしていくほかはないようだ。

 

 

 

いじめ防止対策法があっても、

 

各地の行政も学校も

 

実際に対策をとっているとは言えない。

 

仲野先生のこの活動が

 

いろいろなところで広がっていくといいな。と思う。

 

 

仲野先生自身も、この活動が

 

さまざまな形で広がるために

 

どうしていったらいいかと思っているといっていました。

 

 

 

素晴らしいお話が聞けてよかったです。

 

 

ちょうど今年は子どもの権利条約フォーラムが

 

茅野市で12月に開催されます。

 

全国からもこの長野県に人が集まってきます。

 

 

さまざまな角度で

 

子どものことを考える人や、

 

主体的に活動する子どもが

 

いじめのことも考え合えたらいいですね。

 

 

 

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