夫です。

私たち夫婦が「特別養子縁組」という制度を知ったのは、

いまから5年ほど前のことでした。


知り合いがこの制度を利用して、

預かっていた里子を実子にするのをみて、

「こういう家族の在り方もあるんだなあ」

とぼんやりと思い始めました。


結婚したのがお互い40歳を過ぎてからからだったので、

子どもはあまり期待していませんでした。

「不妊治療」という選択肢もあったのかもしれませんが、

うまくいかなかったときにお互いかなりダメージを負うなと思って、

一切行っていません。


一方、

里親研修で出会ったお仲間のなかには、

「不妊治療」を経験されている方がけっこういらっしゃって、

うまくいかなかったことを思い出して、

思わずみんなの前で泣き出す姿も目の当たりにしました。


私たちは、

そこまでして“自分たちの”子どもを授かることに執着はしていませんでしたが、

夫婦であるからには、

一度は「子育て」は経験してみたいと思いました。


ということで、

「養子縁組里親」の登録に加え、

「養育里親」の登録もしています。


研修で何度も教わりましたが、

「里親制度」はあくまでも、

「子どものための制度」

です。

決して「里親のための制度」ではありません。


そのことをいま一度肝に銘じて、

これから特別養子縁組に臨んでいこうと思います。