サグラダファミリアのチョコレ-ト親父
バルセロナに戻ってきた。
Diagonal通りに面したところに宿をとる。
後で知ったことだが、ここからはサグラダファミリアへも、
ガウディの建物が並ぶGracia通りにも近かった。
サグラダファミリアは、当然のごとく建設中だった。
着工から100年以上経っても、まだ、中心の塔も出来ていない。
100年。なんと長い時間なのだろう。
施主ももうとっくに死んでいる。
それでもいろんな人が入れ替わり、毎日コツコツ造り続けるなんて、
ガウディという人は、本当に偉大なものを設計したものだ。
技術が発達した今、
これほど長い年月をかけても完成しない建物なんて他にあるだろうか。
未だ未完成の建物。それは言い換えれば、常に変化しているという事。
ある意味生きているともいえる。
自然の法則をふんだんにその建築に取り入れようとしたガウディの集大成は、
建設中であるということ自体にも、価値があるように思えた。
それはともかく、今日は休日。
平日なら中で働いている職人さんたちの仕事を直に見ることが出来たかもしれないが、
教会内は観光客以外だれもいない。
さまざまな工具がそのまま置きっぱなしになっているのみだった。
出来上がっている塔には登ることができた。
一人5ユーロのエレベーターには長蛇の列ができている。
30分待ちは覚悟の上で並んでいると、どこからともなくおじさんがやってきて、
「なんでここに並ぶんだ?」ときいてきた。
「いや、もちろん。塔に登りたいからだけど。」
すかさずおじさんは、「あっちの方にもエレベーターはある。
そっちはガラガラで待たずに乗れるよ。」と言った。
本当か?
なんでもおじさんは、ここで並んで上まで行ったあと、
別の乗り場があったことを知ったらしい。
「30分も並んで、バカみたいだ。」
後でそれを知ったことをはげしく後悔していた。
言われたように、出口の方へ行くと、
果たしてガランガランのエレベーターがあった。
係りのお姉さんは暇そうにしていたが、私たちが行くと、
やっと客が来たといった風に急にハリキリだした。
塔の階段は狭い。
人一人がやっと通れるくらいだ。
ところどころにバルコニーのようになっているところがあり、
そこからは市内を一望できる。
が、足元は下支えのない出っ張りになっているので、
今にも崩れるのではないかと、ヒヤヒヤものだった。
塔の内部は落書きだらけだった。
すごい数の落書きで埋め尽くされていた。
なぜに、みんなそこまで自分の名前を刻みつけたくなるのか?
それほど、サグラダファミリアが
人々に慕われているということの裏返しなのかもしれない。
生誕の門と復活の門の装飾のスタイルが全然違うことに気づいて、
サグラダファミリアをあとにする。
宿への帰り道、信号待ちをしていると、
頭に変な感触がした。
上から何か落ちてきたような。。。。
まさか鳩の糞か?
かぶっていた帽子を脱ぎ、急いで確かめると、
それはチョコレートだった。
チョコレートウエハースをぐちゃぐちゃにかんで、
ペッと吐き出したようなものが、べったり付いていた。
それはパーカーにまで及んでおり、
首筋から肩のあたりまで汚らしいものがべったり。
ユリのほうを見ると、ユリの後頭部も汚されていた。
髪の毛にチョコがからまり、やはり肩口までべったり。
一体誰だ?こんなことしやがるのは?
と、辺りを振り返る。
後ろのマンションの住人か?
上を見たが、その形跡はない。
チクショーと思って、キョロキョロしていると、
少し後ろにいた親爺が「やられたね。」といった風に近づいてきた。
親爺は「かわいそうに。」といった様子で、
ちょっとおいで。とすぐ後ろのマンションに私たちを連れて行った。
一階でしばらく待たされると、まもなく水とティッシュを持って来てくれた。
「さぁ。これで拭いてあげよう。」
親爺はそういうなり、私たちの帽子や服をティッシュで拭き始めた。
なんて親切な人がいるのだろう。
はじめは、そう思っていたが、
親爺の手は次第にチョコのついていない前の方に及んできた。
ふと見ると、ウエストポーチのファスナーが開いている。
確か閉めたハズだが。。。
念のため財布の中身を確認してみる。
何も無くなっていなかった。
すると途端に親爺の態度が急変した。
さっきまで熱心に拭いてくれていたのに、
私がウエストポーチのことに気付くと、
「じゃ。わしはそろそろ行くから。」
と、その場を立ち去ろうとする。
そして財布の中から名刺のようなものを出して説明しだした。
何を言っているのか分からないが、明らかに怪しい。
その様子は、必死で弁明しているようだった。
まさかこいつが噂のツバかけ強盗か?
バルセロナはちょくちょくこの手の犯罪があるらしい。
拭いている間、「子供が上から飛ばしたんだよ。」とか、
「大きな鳥だよ。」とか言っていたが、
実は親爺が自分でプッとやったのではないのか?
しかし、マンション内へ入るにはカギがいる。
親爺がここの住人であることは間違いなさそうだが。。。。
いづれにせよ金品が無くなっていないのは確かなこと。
親爺がツバかけ強盗であったかどうかは、推測の域をでない。
が、汚らしいチョコレートは拭いても拭いてもなかなかとれなかった。(yo)
Diagonal通りに面したところに宿をとる。
後で知ったことだが、ここからはサグラダファミリアへも、
ガウディの建物が並ぶGracia通りにも近かった。
サグラダファミリアは、当然のごとく建設中だった。
着工から100年以上経っても、まだ、中心の塔も出来ていない。
100年。なんと長い時間なのだろう。
施主ももうとっくに死んでいる。
それでもいろんな人が入れ替わり、毎日コツコツ造り続けるなんて、
ガウディという人は、本当に偉大なものを設計したものだ。
技術が発達した今、
これほど長い年月をかけても完成しない建物なんて他にあるだろうか。
未だ未完成の建物。それは言い換えれば、常に変化しているという事。
ある意味生きているともいえる。
自然の法則をふんだんにその建築に取り入れようとしたガウディの集大成は、
建設中であるということ自体にも、価値があるように思えた。
それはともかく、今日は休日。
平日なら中で働いている職人さんたちの仕事を直に見ることが出来たかもしれないが、
教会内は観光客以外だれもいない。
さまざまな工具がそのまま置きっぱなしになっているのみだった。
出来上がっている塔には登ることができた。
一人5ユーロのエレベーターには長蛇の列ができている。
30分待ちは覚悟の上で並んでいると、どこからともなくおじさんがやってきて、
「なんでここに並ぶんだ?」ときいてきた。
「いや、もちろん。塔に登りたいからだけど。」
すかさずおじさんは、「あっちの方にもエレベーターはある。
そっちはガラガラで待たずに乗れるよ。」と言った。
本当か?
なんでもおじさんは、ここで並んで上まで行ったあと、
別の乗り場があったことを知ったらしい。
「30分も並んで、バカみたいだ。」
後でそれを知ったことをはげしく後悔していた。
言われたように、出口の方へ行くと、
果たしてガランガランのエレベーターがあった。
係りのお姉さんは暇そうにしていたが、私たちが行くと、
やっと客が来たといった風に急にハリキリだした。
塔の階段は狭い。
人一人がやっと通れるくらいだ。
ところどころにバルコニーのようになっているところがあり、
そこからは市内を一望できる。
が、足元は下支えのない出っ張りになっているので、
今にも崩れるのではないかと、ヒヤヒヤものだった。
塔の内部は落書きだらけだった。
すごい数の落書きで埋め尽くされていた。
なぜに、みんなそこまで自分の名前を刻みつけたくなるのか?
それほど、サグラダファミリアが
人々に慕われているということの裏返しなのかもしれない。
生誕の門と復活の門の装飾のスタイルが全然違うことに気づいて、
サグラダファミリアをあとにする。
宿への帰り道、信号待ちをしていると、
頭に変な感触がした。
上から何か落ちてきたような。。。。
まさか鳩の糞か?
かぶっていた帽子を脱ぎ、急いで確かめると、
それはチョコレートだった。
チョコレートウエハースをぐちゃぐちゃにかんで、
ペッと吐き出したようなものが、べったり付いていた。
それはパーカーにまで及んでおり、
首筋から肩のあたりまで汚らしいものがべったり。
ユリのほうを見ると、ユリの後頭部も汚されていた。
髪の毛にチョコがからまり、やはり肩口までべったり。
一体誰だ?こんなことしやがるのは?
と、辺りを振り返る。
後ろのマンションの住人か?
上を見たが、その形跡はない。
チクショーと思って、キョロキョロしていると、
少し後ろにいた親爺が「やられたね。」といった風に近づいてきた。
親爺は「かわいそうに。」といった様子で、
ちょっとおいで。とすぐ後ろのマンションに私たちを連れて行った。
一階でしばらく待たされると、まもなく水とティッシュを持って来てくれた。
「さぁ。これで拭いてあげよう。」
親爺はそういうなり、私たちの帽子や服をティッシュで拭き始めた。
なんて親切な人がいるのだろう。
はじめは、そう思っていたが、
親爺の手は次第にチョコのついていない前の方に及んできた。
ふと見ると、ウエストポーチのファスナーが開いている。
確か閉めたハズだが。。。
念のため財布の中身を確認してみる。
何も無くなっていなかった。
すると途端に親爺の態度が急変した。
さっきまで熱心に拭いてくれていたのに、
私がウエストポーチのことに気付くと、
「じゃ。わしはそろそろ行くから。」
と、その場を立ち去ろうとする。
そして財布の中から名刺のようなものを出して説明しだした。
何を言っているのか分からないが、明らかに怪しい。
その様子は、必死で弁明しているようだった。
まさかこいつが噂のツバかけ強盗か?
バルセロナはちょくちょくこの手の犯罪があるらしい。
拭いている間、「子供が上から飛ばしたんだよ。」とか、
「大きな鳥だよ。」とか言っていたが、
実は親爺が自分でプッとやったのではないのか?
しかし、マンション内へ入るにはカギがいる。
親爺がここの住人であることは間違いなさそうだが。。。。
いづれにせよ金品が無くなっていないのは確かなこと。
親爺がツバかけ強盗であったかどうかは、推測の域をでない。
が、汚らしいチョコレートは拭いても拭いてもなかなかとれなかった。(yo)