オートメーションか? | いってみよう! 夫婦で GO!GO! 世界一周。

オートメーションか?

またもや旧共産圏の国にやってきた。

ウィーンからブダペストへはバスで3時間ほど。
ほんの少しの距離なのに、やっぱり東ヨーロッパ側の国は、
西側とは明らかに違う雰囲気を持っている。


そして、チェコに続き、ここハンガリーでもユーロが使えなくなった。


バスターミナルを降りるとすぐ、私たちは、両替所を探さなければならなかった。
しかし、探しても探してもどこにも両替所は見つからない。


一体どこにあるのだろう。ATMさえ見つけることが出来ない。
これでは地下鉄に乗れない。困った。どうしたものか。


バスターミナルから地下に降りてみると、果たして地下街の隅っこの方に、
両替所らしきものがあり、その手前にATMがぽつんと置いてあった。


ようやく見つけたATMでいそいそと現金を引き出す。


出てきたのは全て1000フォリント札だった。
おそらくこの高額紙幣では、地下鉄の切符は買えないだろう。
そう思って、パンを2つ買った。


受け取ったのは、100フォリント札5枚と80フォリント分のコイン。
1ユーロは大体260フォリントだった。


地下鉄の改札前には自動券売機があった。
料金は270フォリント。


さて、お金を入れようと思ったが、ない。


券売機には、紙幣を投入する入り口がどこを探しても見当たらなかった。


あるのは、ただコインの投入口のみ。


ハンガリーフォリントは100フォリントからお札になっている。
しかし、地下鉄の料金は270フォリント。


この自販機は、270フォリント分すべてコインで用意しろ。
と、言っていた。


その数は最低でも、50フォリントコイン5枚と、
20フォリントコイン1枚の計6枚にもなる。


切符一枚買うのに、コインを6枚も使わなければいけないとなると、
一体つねにどれだけのコインを用意しなければいけないのだろうか?


ブダペスト市民は毎日、大量のコインで財布を重くしているのだろうか?


もちろん私たちは、そんなにたくさんのコインを持っていない。


このままでは、列車に乗れない。どうすればいいのだろう?
あたりをキョロキョロしていると、改札のすぐ近くに、有人の券売所があった。


ここで買えばいいのか。


おばちゃんに1000フォリント札を渡すと、おつりとやっとチケット2枚をゲットできた。
見ると、みんなおばちゃんから切符を買っている。


やっぱり。


100フォリント札の使えない自販機は無用の長物と化していた。
これでは、何のために置いてあるのか、さっぱり分からない。


地下鉄の自販機がいつやってくるかわからない客を待ち続けている間、
おばちゃんは次々と客をさばいていた。


自販機が使えないからおばちゃんがいるのか?
おばちゃんがいるから自販機がいつまでも使えないままなのか?

どっちだ?(yo)