キリスト生誕の地 ベツレヘムに忘れ物 | いってみよう! 夫婦で GO!GO! 世界一周。

キリスト生誕の地 ベツレヘムに忘れ物

4シュケル(約120円)の124番バスに乗ると、
ベツレヘムへは、30分ほどで着く。

ここが終点だ。と、降ろされたところはコントロールゲートの前だった。

どこまでも続く高い壁がそびえる。

パレスチナ側のベツレヘムへ入るには、この壁を越えなければならない。
最初、何処へ行けばいいのか分からず、あたふたしていると、
一緒のバスに乗っていた女性が「こっちよ。」と教えてくれた。

彼女は毎日何度も壁を行き来しているのだろう。
慣れた様子ですたすたと施設の中へ入っていった。

中は思ったより広い。早朝のためか、人の姿はほとんどなかった。
屋外には「Jerusalem-Bethlechem-Love and Peace」
と書かれた看板が空しく掲げられていた。


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何重にもなったゲートをくぐると、やっと壁の向こう側へ抜ける。


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ゲート出口


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壁沿いに歩く


道路に出ると、さっそくタクシー攻撃が始まった。


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壁の外はタクシーだらけ


タクシーの親父は、生誕教会まで往復で120シュケル(約3600円)だと言った。

「高いから、バスで行くよ。」

「バスはない。タクシーしか足はない。」

そんなことはないだろう。
いつもなら無視して、バスを探すのだが、今回は様子が違った。

あたりにはタクシー連中の他には誰もおらず、
確かにバスが来る気配はかんじられない。
しかも、今日はイスラムの休日の金曜日。
本当にバスはないのかもしれない。

それにしても、120シュケルは高すぎる。
80シュケル(約2400円)まで値切って乗ることにした。

だがしかし。
車が動き出した途端、向こうからバスらしきものがやってきた。

「やっぱりあるじゃないか!」思わず運転手の顔を見る。

運転手は「まぁ。まぁ。」と笑った。

まんまとやられてしまった。

まぁ。貸切で快適に移動出来ると思えばいいか。。。
でもやはり高い。。

ベツレヘムは休日のせいか、やけに人通りが少なく閑散としていた。

イスラエル側とは明らかに雰囲気が違う。
タクシーはガラガラの道を軽快に飛ばした。

生誕教会に着くまで、バスの姿を一度も目にしなかったことを考えると、
本数は少ないのかもしれない。


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まるで要塞のような生誕教会入り口


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内部はひっそりとしており、ちょうど賛美歌が流れていた


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団体客に混じって地下へ降りるとそこはまさにキリストが生まれたとされる場所だった



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イエスが
誕生した場所には星型の印がしてある



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生誕教会の近くにある真っ白な教会ミルク・グロット


タクシーには、他にも見所を巡るコースプランがあり、
運転手はしきりに薦めてきたが、追加料金を払う気がないのでやめておいた。


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帰りの車窓から遠くに真っ白な家が密集して丘のようになっているところを発見。
バベルの塔のようなそれはユダヤ人の住居だった。
パレスチナでは、裕福なユダヤ人がパレスチナ人から土地を買って、
勝手に入植しているところが
他にもいっぱいあるらしい


パレスチナ側からイスラエル側へ戻る時、コントロールゲートでは、
荷物検査を受けなければならない。

金属類は全て外して、ベルトコンベアーにかばんを載せる。

空港並みの厳重さだ。
パレスチナ側へ行くときは、ノーチェックだったのに、
パスポートチェックもあった。

幸か不幸か、私のパスポートにはイスラエルのスタンプが押されていたので、
係官はそれを発見すると、満足そうにすんなりと通してくれた。

バスに乗り、同じように来た道を帰る。

ふと、腰周りに手をやると、何かおかしい。

あっ。ベルトがない。

気づいたときにはもうバスはだいぶ走ってしまっていた。

急いで戻れば間に合うかもしれない。

しかし、旧市街についた時、時刻は10時を回っていた。

この後、旧市街のフリーツアーに参加する予定だ。
もし、今から壁に戻るとなると11時からはじまるツアーに参加できない。

ツアーをとるか、ベルトをとるか。

考えた挙句。ツアーをとった。
ベルトの方はひょっとしたら忘れ物としてキープしておいてくれるだろうと、
イスラエル兵に期待してのことだった。

だが、甘かった。ここは日本ではない。


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ツアー中、嘆きの壁付近から岩のドームを望む。残念ながら今日は岩のドーム近辺には立ち入れない


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嘆きの壁にはテーブルがおかれていた


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ただいまユダヤ教では、スコットというお祭りのまっ最中。
スカと呼ばれる掘っ立て小屋がいたるところに建っていた



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排気口も星型になっている


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キリストが十字架を落とした三度目の場所


3時間ほどのツアーが終わると、急いで壁に戻った。

係官にベルトを忘れたというが、そんなものはないという。

確認させてくれ。と中に入れてもらいベルトコンベアーの隅々をチェックしたが、
やはりなかった。

あるいはすぐ引き返せば、見つかったのだろうか。

帰る途中、しょんぼりしている私に、パレスチナ人の女の子は、
「きっと捨てられたのよ。」と言った。(yo)