雨上がりのおっさん
雨だ。
昨日を境に急に空模様が怪しくなった。
降ったりやんだりを繰り返している。
先日、長らく愛用していたベトナム製のコイルヒーターが、
ついにご臨終されたので、新しいものを買いに街へと繰り出す。
アラビア語で「サファーマ」というらしい。
3軒ほどまわって、ようやく売っている店にたどり着いた。
中国製の立派なコイルヒーター、その名も「COFFE HEATER」は、
一つ50ポンド(約120円)だった。
ベトナムでは約5ドルで買った。やはりボッタクられていたのか。
街の電気屋で購入したコイル2号。中国製の500ワット。
プラスチック部分とヒーター部分にできているわずかな隙間が気になるが。。。。
無事用事も済ませ、街を散策する。アレッポ駅まで行ってみた。
駅前はかなりの賑わいを見せているのかと思いきや、
店もあまりなく、ひっそりと物寂しげな雰囲気が漂っていた。
がっかりして、早々に駅を立ち去り、公園を通ってホテルまで帰った。
公園というものは、大抵子づれの家族や恋人たちやジョギングする人たちのものと、
相場が決まっているようなものだが、ここアレッポの公園はおっさんたちのものだった。
歩いているのもおっさんばかりだし、
数あるベンチに腰掛けているのも、やはりおっさんだった。
あっちのベンチにも、おっさん。
こっちのベンチにも、おっさん。
おっさん。おっさん。おっさん。どこを見てもおっさんばかり。
たまに家族づれやカップルなどもいるが、おっさんたちに比べれば、その数はマイノリティである。
ベンチには一人で座っているおっさんもいるが、大抵は友達同士で仲良く腰掛けている。
おしゃべりしながら、楽しそうに過ごしている。
お互いの手を握りながら見詰め合っているのを見ると、さすがにぎょっとするが、
シリアのおっさんたちにとっては、スキンシップなんて当たり前のことなのだった。
夜、サーメルのところに行くと、マーヘルがやってきた。
マーヘルは私の顔を見るなり、
「木曜日。ビール飲むって言ってたのに。どうしてこなかったんだ!」と言い放った。
「いやいや。私はちゃんと8時にここに来たよ。」と言うと、
どうやらマーヘルは自分の家で待っていたらしい。
私はなんども「8時にここにくる。」と伝えたつもりだったのだが、
ぜんぜん話が通じていなかったのだった。
アラビア語しかしゃべれないマーヘルでも、結構話が出来るものだと思っていたが、
やはり、言葉の壁はそう薄くはないようである。(yo)


