いいこととわるいこと ハマそしてアレッポへ
ハマからアレッポまでは、バスで2時間ほどだった。
ハマのガラージュには、たくさんのバス会社があり、しのぎを削っていたので、
私たちはすぐに出発するバスを見つけることが出来た。
1人100ポンド(約240円)だった。ちょっと高かったかもしれない。
席は最前列。
もし事故にあったらフロントガラスを突き破って、
外にほっぽり出されるんだろうなぁと思いながら、外の景色に目をやる。
ふと、ユリが「ビール持ってきた?」と聞いてきた。
「ビール?」
「あっ」
そういえば、ホテルの冷蔵庫に入れたままだった。
言われるまで、まったく気がつかなかった。
後、2本も残っていたのに。。。。
たまに買いだめしておくと、こういうことになるんだよなぁ。
ちくしょー。もったいない。
バスはまた、町の中心から離れた変なところに着いた。
他の乗客も「あれ?」と思ったのか、運転手に何やら質問していた。
なぜか、普段停まるところではないところに着いたようだ。
シティセンターまでどうやって行ったらいいのか運転手に聞くと、
「タクシー、タクシー」と言って、
頼んでもいないのに、その辺にいたタクシーを呼びはじめた。
タクシーには良い思い出がない。
念のため「いくら?」と聞くと、運転手はメーターを指差した。
「でもやっぱりなぁ」と、もじもじしながら考えている間に、
タクシーの運転手は、私たちの荷物をトランクに入れはじめる。
半ば強引にそのタクシーに乗ることになってしまった。
運転手は気さくな人だった。例によってアラビア語しかしゃべれない。
やっぱり、今までのタクシーと同じパターンだ。嫌な予感がする。
また、降りたときに揉めるんじゃないだろうかと心配しながらも、
運転手とのトークを楽しんだ。
バスの到着したところから市内までは、相当離れていたようだった。
ようやくアレッポ城が見てきた頃には、すでにメーターは70ほどになっていた。
時計塔まで行ってもらうつもりだったが、市内はかなりの渋滞だったので、
博物館の前で降ろしてもらうことにした。
メーターは95だった。ドキドキしながら100ポンド払った。
運転手は、ニコリと笑って受け取り、じゃあなと去っていった。
その瞬間。私たちは顔を見合わせた。
「は、はじめてまともなタクシーに乗れた!」
運転手はただの良い人だった。
アレッポにして、ようやくまともなタクシーに巡り会うことができた。
めちゃくちゃハッピーな気持ちになった。
と、思っていたら、夕方。
市場で買ったオレンジをスークの土産物屋へ忘れてきてしまって、
再びブルーになった。5個で50ポンド(約120円)だったのに。。。(yo)


