ハマにて ビザ延長
エントリービザでシリアに滞在できるのは、15日間。
それより、長く滞在しようと思うと、
各地のイミグレーションオフィスで延長手続きをしなければいけない。
そろそろ私たちにもタイムリミットが近づいてきた。
当初は長く滞在するつもりはなかったのだが、
トルコからやってきた人の話を聞いていると、
思っていたよりも物価が高くなっていた。
そこで急遽、トルコ滞在の期間を大幅に短縮し、
シリアとヨルダンにあてることにしたのである。
ホテルからイミグレーションオフィスまでは、歩いて30分ほどの距離。
緩やかな坂を上り、モスクを過ぎたあたりにPASSPORT OFFICEと書かれた建物があった。
右側の一番奥の部屋に案内され、
ビザの延長をしたいと言うと、職員はまず、
「後どれくらいハマにいるんだ?」と聞いてきた。
「分からないけど、3、4日くらいです。」と答えると、
「アレッポでも出来るから、そっちでやれば?」と言う。
「いや、でも後4日ほどで有効期限が切れるんですが」と言っても、
「4日後、アレッポでやればいいじゃないか。簡単にできるよ。」と、
なぜか、ハマでの申請を頑なに拒まれた。
そんなに面倒くさいのか?
なおも食い下がり、
「ハマでどうしても延長しないといけないのです。」と言っても、
「今日はダメだ。明日は休みだから2日後来い。」とまったく埒が明かない。
「なんで、今日はダメなのだ?」と聞くと、
「ホテルのペーパーが必要だ」と言ってきた。
(アラブ発音のため、ベイバー、ベイバーというので何のことやら理解するのに、5分くらいかかる。)
ペーパー?なんだそれは?所在確認用だろうか?
「住所確認用なら名刺がある。」と、ホテルの名刺を見せても、それではダメらしい。
「これをホテルの人に見せて、書いてもらって来い。」
と、アラビア語で何やら書いた紙を渡された。
「これを持ってきたら今日でもできるのか?」と聞くと、オッケーということだった。
まったく、それならそうと早く言えばいいものを。
再び歩いてホテルまで戻った。
ホテルに戻り、さっそくフロントで紙を見せると、やっぱりそれは、
私たちが、このホテルにいつからいつまで泊まっているのかを証明するための書類だった。
メモ用紙にアラビア語で書いてもらった。
ちゃんとした書式があるのかと思ったが、なんでもいいようである。
サインもいらないようなので、アラビア語で書いてあればいいのかもしれない。
ちょっと疲れたのでしばらく休憩し、再びオフィスへ向かう。
また歩いて行くのが億劫なので、今度はバスを利用することにした。
1人6ポンド(約14円)だった。はじめてお釣りに1ポンド硬貨を受け取った。
再びのオフィス。職員にペーパーを見せると、ようやく手続きに応じてくれた。
後は待つだけだなと、椅子に座っていると、
「ちょっと来い」と呼ばれた。
なんだ?と思っていると、「これとこれをコピーしてこい。」という。
えっ?セルフサービス?
だが、ここは素直に従うしかない。
「どこでコピーできるのですか?」と聞くと、建物の端の部屋を指さされた。
指示された部屋に行き、「コピーして来いと言われました」と言うと、
「ダメだ」という返事が返ってきた。
どうやら故障しているらしい。
困っていると、「前に商店があるからそこでやれ。」と言う。
結局、1枚5ポンド(約12円)自腹で計7枚コピーする羽目になった。
コピー屋には同じように指示されたらしい人たちが、
次々にコピーをしにやってきていた。そういうシステムなのだろうか。
しかし、大きいオフィスなのにコピー機が一台しかないのはどうかと思う。
オフィスに戻ってコピーをしてきた書類を渡す。
すると、さらに「これも。2枚。」と追加された。
嫌がらせですか。
そういうのは最初に言って欲しい。
「これで最後か?」と念を押して再びコピー屋に駆け込んだ。
戻ると、職員はさらに「これも。」と言いかけたが、
「嘘、嘘。冗談だよーん。」と笑った。
コノヤロー。
その後も別の部署へ名前を入力しに行かされたり、
署長のような人のところにサインをもらいに行かされたりと、
さんざんこき使われることとなった。
確かに面倒くさい手続きだった。
まさか、自分たちも働かされることになるとは。
きっと、ダマスカスやアレッポだと全部やってくれるのに違いない。
歩き方の情報とは違い、ハマでのビザ代は1人35ポンド(約84円)+コピー代。
写真は4枚必要だった。(yo)
