ラマダンと戦争の爪跡 クネイトラ | いってみよう! 夫婦で GO!GO! 世界一周。

ラマダンと戦争の爪跡 クネイトラ

昨日知り合った、同じホテルの日本人カップルに誘われて、
今日はクネイトラへ行くことにした。


ゴラン高原の麓にあるクネイトラには、
1974年にイスラエルによって空爆された跡が、
修復されることなく残されているらしい。


朝8時、まずはダマスカスにある内務省クネイトラオフィスへ向かった。
クネイトラに入るには許可証が必要だった。


今日はラマダン初日。
きょろきょろと街を観察しながら歩いていく。


普段は朝から紅茶を飲んでいるおじちゃんや
歩き煙草をしている人を多くみかけるのだが、
やっぱり今日はどこにも見かけない。


店も閉まっているところが多いみたいだ。
朝早いのもあるかもしれない。


40分ほどで事務所に着いた。
職員が出てくると、ボスがまだ来ていないので
「10分ほど待ってくれ」と言われた。


予想はしていたが、30分待ってもボスはこない。


結局、1時間ほど待って、ようやく許可証を手に入れた。


セルビス3台、バスを1台乗り継ぎ2時間ほどで、
クネイトラ付近のカーン・アルナバに到着。

 

バスターミナルにある小さな事務所でパスポートチェックを受け、
許可証を渡し、再びセルビスに乗り込んだ。


途中でガイドが乗ってきたのだが、
ラマダン中だからかやる気は全くない。
しかも英語が全然できなかった。
無料だから仕方ないんだけど。


15分ほど走り、街に入ると、
次々と爆弾によって破壊された建物が、
目に飛びこんできた。


セルビスを降りると、辺りはシーンと静まりかえっていた。
時々スピードを上げて走り去る国連の車のエンジン音が
聞こえてくるだけだ。人の姿はみえない。


建物が殆ど崩れているので、風がよく通る。


ガイドはラマダン中でかなりしんどいらしく、
少し歩いては、はぁはぁと息を荒くしていた。


人目につかないところで煙草は吸っていたが、
かなり辛そうだった。


教会、モスクと案内されて順に見ていく。
建物の中に入ると床には瓦礫が散々していた。
爆撃の凄まじさが生々しく伝わってくる。



kuneitoramachi


kuneitoramado


kuneitorareki


しかし、一番驚いたのは壁に描いてあるラクガキの多さだ。
アラビア語なので私には理解できないのだが、
大事に保存しているわりには、なんだかな~と思ってしまった。
周辺には最近捨てられたらしいゴミも散乱していた。


30分ほどで見終わり、バスに乗る。
行きのセルビスの運転手に「帰りのバスはなかなか拾えないよ。」
と言われていたが、しばらく待つとなんなく拾えた。


帰りは乗り継ぎが良く、スムーズにダマスカスへ帰ることができた。


途中のバスターミナルでは、
普通にジュースやサンドイッチが売られ、
それを食べている人達もみかけた。


ラマダン中といっても、断食するのは個人の自由みたいだ。


人前で飲食しないように気を付けていた私たちだったが、
そんなに意識しなくても良いのかもしれない。
少し気が楽になった。(yuri)