ヨルダンからシリアへ 国境のうだうだ | いってみよう! 夫婦で GO!GO! 世界一周。

ヨルダンからシリアへ 国境のうだうだ

シリア行きのバスは7時発だった。


前回、ペトラへ行ったときは、
ホテルを早く出すぎて失敗したので、
今回は少しゆっくりして6時過ぎにホテルを出た。


セルビスはすぐにつかまった。


料金は2人で1ディナール(約160円)だった。
前に乗ったときは0.77ディナール(約125円)だったが、
早朝ということもあり、気にしない。


バスの席は指定席なのだが、
どういうわけか私たちの席だけ後ろを向いていた。
テーブルまで付いている。
そこに、おじさんと向かい合って座ることとなった。
ちょっと落ち着かないが仕方ない。


ダマスカス行きのJETTバスは1時間30分ほどで、
シリアとの国境に到着した。


出国審査官は、スタンプを押さずにパスポートを返してきた。
やや不機嫌な顔で、何か言っている。
「タックス、タックス」と言っているようだった。


聞き取りにくいか細い声だったので、
何度か聞き返していると、さらに顔をしかめていた。
「どこで払えばいいのだ」と聞くと、
少し離れたところにカウンターがあった。


エル・ハズネが描かれている5ディナール(約815円)の印紙を購入し、
パスポートに貼って再び提出すると、やっとスタンプを押してくれた。


バスで一緒の欧米人も同じように注意されていた。
審査官は「またか。」といった風でめんどくさそうに指示していた。


それなら、案内の張り紙でもしとけばいいではないか。
どうも気が利いていない国境だ。


無事、出国手続きを済ませると、免税店でビールを買った。
ペトラでは500ミリリットル缶が1本3.5ディナール(約570円)もしたが、
ここではわずか0.8ドルだった。


いくら、酒を飲まないからといっても、この税率はない。あんまりだ。


1人1リットルまでとガイドブックに書いてあったので、
2本だけにしたが、別に何も確認している様子はなかったので、
もっと買い込んでおけば良かったかもしれない。
2ドル払って、おつりは0.2ディナールだった。


ビールを買って、ルンルン気分でバスに戻る前に、両替をする。


なぜか、イミグレーションオフィス内の銀行は両替してくれなかったので、
外に並んでいるたくさんの両替屋の一軒に入った。
5ディナールが250シリアポンドになった。


後でダマスカスの銀行で確認してみると、レートはかなり悪かった。


国境の両替はレートがいいと書いてあったのに。。。
どうりで誰も両替していなかったはずである。
小額にしておいて良かった。


バスに乗って緩衝地帯を越える。


シリア側のイミグレーションで降りたのは、
私たちとその他の外国人観光客、そしてバスの添乗員だけだった。


ヨルダン人客はバスに残っている。
まとめて手続きをするのか、添乗員は束になったパスポートを持っていた。


建物内はあちこちにNO SMOKINGと張り紙がしてあったが、
入り口付近に座っていたシリア人の一団は、ぷかぷかと煙草を吸っていた。


役人の目の前で、ぷかぷかと。
でも、誰も咎めるものはいなかった。


ヨルダン側もそうだったが、シリア側のイミグレーションも空いていた。


入国審査官にパスポートを渡すと、
奥の方へ持って行かれたまま、それっきり返ってこなくなった。
先に渡していた同じバスの欧米人のものは、15分位で返ってきたのに。


私たちだけ取り残されてしまった。


30分ほど経って、やっとパスポートが返ってきた。
一緒に渡された紙には何やら書いてある。
身元照会に時間がかかったのだろうか。


パスポートが戻ってくると、
今度は隣のカウンターでビザ代を払えと言われた。


さっきまで人がいたBANKと書かれたそのカウンターには、
今はもう誰もいなくなっている。


私たちが並ぶと、てっきり、どこかから手の空いている人が、
やってくるのだろうと思っていたが、
誰一人としてそんなそぶりを見せる人はいなかった。


みんな黙々と自分の作業をしている。
誰もこちらをチラリとも見てくれない。
あまりにも待たせるので、
途中でやってきたサウジアラビアのおじさんもイライラしていた。


このままではバスに置いていかれてしまう。
一体いつになったら、終わるのだろうと心配しながら、待つこと15分。


ようやく銀行の人がやってきた。
手には何やら食料のようなものを持っている。
飯時にしてはまだ早い。


まさか、おやつでも買いに行ってたんじゃ。。。


かすかに込み上げてくる怒りを抑えながら、
VISA代として1人24ドル払った。


これでやっとスタンプゲット。かと思いきや、
審査官は大量に置いてあったパスポートの束に手をつけはじめた。
私たちのパスポートは後回し。


全てのパスポートにスタンプが押されるのをしばらくの間、
指をくわえて見守らなければならなかった。
サウジアラビアのおじさんはカンカンに怒って文句を言っていた。


やっと、手続きが終了し、大急ぎでバスに戻る。
もう残っているのは私たちだけかと思ったが、
車内にはまだ空席がチラホラあった。


すごく空いていてこれだけ待たされるので、
ラッシュ時は相当なものだろう。
とにかく、置いていかれなくて良かった。良かった。(yo)