回る回るイスラム地区
炎天下の中、へとへとになりながら辿り着いたのは、
イスラム地区のシタデルにあるガーマ・ムハンマド・アリ。
こんなことならタクシーを使えば良かったと、
今更ながら後悔した。
はじめは簡単にバスに乗れると思っていた。
地下鉄イッ・サイイダ・ゼーナブ駅を降り、
モスク行きのバスはないかと、バスターミナルのおじさんに尋ねると、
手の平にバスの番号を書いてくれた。
だが、教えてもらったバス乗り場に向かうも、
モスク行きのバスはなかなかやってこない。
同じようにバスを待っているエジプト人のおじさんたちが、
バスが来るたびに、「これではない。これではない。」
と親切に教えてくれるのだが、おじさんごとに言うことが違い、
中にはバスが通り過ぎてから、「あれだ。」(遅いよ!)
と言う人もいたりして、ちっともバスに乗れず。
ようやく乗ったバスには半分くらい進んだところで降ろされ、
そこから歩くことになったのだが、気づいたらモスクと逆方向を歩いてた。
気を取り直して、なんとかシタデルまでたどりつけたが、
シタデルの入り口は南側にあるため、
西側からやってきた私たちが中に入るためには、
ぐるっと回らなければならなかった。
モスクはすぐそこに見えているのに。。。
結局、入り口に着いたのは、出発してから3時間後だった。
しかし、なんだか様子がおかしい。
帰る人は多いけど、向かう人の姿が無い。
まさか。
さっそく、チケット売り場へ駆け込んだ。
「クローズド」という返事が返ってきた。
「オーマイガッ」である。
シタデル入り口に着いたのは4時20分。
開館時間は5時までだから、まだ間に合うはずなのに!
暑い中を延々と歩いた。暑さに耐えながらも、よく歩いた。
苦労してたどりついたシタデルなのに。
それなのに、無常にもクローズド。
あんまりだ。
この3時間は一体なんだったのだろう。
疲労と脱力感から入り口前でぐったりしていると、
同じようにやってきた欧米人が入り口に入っていくのが見えた。
ああ、彼らも「クローズド」の一言に、
がっかりしながら戻ってくるんだろうな。と、様子を伺っていると、
どういうわけか、入り口を通過して中に入っていった。
?なんだ?入っているではないか!
あわてて私たちも再びチケット売り場へ。
すると、さっきはかたくなに「クローズド」の一点張りだった係員たちが、
欧米人を入れたことに対して、バツが悪そうにしながら、
「オンリー、ムハンマドアリ」という条件で入れてくれることになった。
欧米人がどのような手段を使ったのかわからないが、良かった!
というか我々が舐められていたのだろうか。
いづれにせよ、苦労して長い道のりを歩いてきたことが報われた。
巨大なモスクを眺めながら、とりあえず、ホッとした。(yo)
巨大なガーマ・ムハンマド・アリ。入場料40ポンド(約800円)
