バスの落とし穴 スコータイ~アユタヤ2
タイの舗装された道路は、順調にバスを走らせる。
途中、休憩に立ち寄ったパーキングエリアには、
お土産用の箱入りのお菓子が売られており、
まるで、日本の高速道路のサービスエリアのよう。
おまけに、日本語が商品名になっているものまで登場している。
時刻は丁度12時を回ったところだった。
トイレを済ませた人たちは、
みんなそれぞれ食べ物を手にバスに戻ってきた。
食堂で食事を済ませた人もいるようだった。
チェンマイからスコータイのバスは、
ほとんどぶっちぎりの移動だったので、
こういう休憩はありがたい。
私たちもコンビニで食料を買った。
バスは再び走り出す。
しばらくすると、
またサービスエリアらしきところで、
停まった。
え?また休憩?
と思ったが、どうやら今度は給油のようである。
さっきの休憩の時に給油しとけばいいのに。
なんで違う場所でやるのか?
アユタヤには14時に着く予定だった。
バスは大きな幹線道路を走っている。
時計を見てそろそろかな~と窓の外を見るも、
いっこうに風景は変わらない。
ふと、バスが停まった。
このバスは途中、何度も停留所らしきところで、
客を拾いながら走っているのだが、
この時もてっきり誰か乗って来るのだと思っていた。
だが、今回は違った。
バスの車掌が私たちの方へ向いて、
一言「アユタヤ!」と叫んだ。
え?ここ?
まったく思いも寄らなかった。
降りる用意も出来ていない状態から、
不意打ちを食らい、
せかされるようにバスを降りる。
急いで降りると、バスはさっさと出発したいらしく、
ドアはすぐにしまり、動き出しかけた。
トランクにはまだ私たちのバックパックが載っている。
いや、まだ荷物残ってるんですけど!
危ない。
必死に呼びかけて停まってくれたから、良かったものの、
ボケッとしてたら荷物がどっか行ってしまうところだった。
それにしても、ここは本当にアユタヤなのだろうか?
近くにいたバイクタクシーが寄ってきたので聞いてみると、
確かにアユタヤだが市内までは10キロも離れているという。
乗るか?と言うので、値段を聞くとなんと200バーツ(約600円)?
高すぎるわ!
困った。
まるで高速道路のようにビュビュン車が走る横で、
しばらく途方に暮れる。
はっとした。
どおりで、このバスに外国人が乗らないわけだ。
恐らく少々高いツアー会社のバスは、
アユタヤ市内まで行くのだろう。
ちょっとケチったばっかりに、
こんな中途半端なところで降ろされることになるとは。
ここで市内まで行くのに200バーツ払ったら、
もともこもない。
幸い現地の人も何人かいたので、聞いてみる。
市内へ行くには道路を渡らなければならないらしい。
青年が英語で親切に教えてくれた。
車が猛スピードで行きかう中、
なんとか渡りきり、
教えられたように道路沿いをすすんでいく。
道路を渡りきったところにもバイタクがいたが、
ここでは160バーツ(約480円)だった。
無視した。
不安を抱きながら歩き続けた。
そして、なんとかバス亭まで辿り着いた。
どのバスに乗れば良いのか分からなかったが、
ここでも親切に声を掛けてくれた人が教えてくれた。
これで、やっとアユタヤ市内まで行くことができる!
見知らぬ土地で途方にくれていても、親切な人はいるものだ。
その人たちのおかげで、無事バスに乗ることができた。
本当にありがたい。
バスで行くと市内まで、15分くらい。
料金は一人たったの7バーツ(約21円)。
バイタク恐るべし!(yo)
