今、私は仕事で小学生の子どもたちに関わっているのだけど、これがすごく楽しくて。

 

 

 

心がじんわりと熱くなる瞬間がたくさんある。

 

 

 

一人一人が自分の内側から湧いてきたものを表現する姿を見るのが、本当に好き。

 

 

 

 

 

 

 

先日は、

地元の名産品を紹介するポスターを

各自で作る課題があった。

 

 

 

レイアウトの構成から内容、イラスト、配色すべてを自分で考えて書くというもの。

 

 

 

◆字がきれいな子

◆配色が美しい子

◆絵がうまい子

◆全体のバランスが整った子

◆細部にこだわる子

 

 

 

 

それぞれ自分だけのこだわりを持って描く姿は美しく、輝いている。

 

 

 

 

ポスターとしての完成度とか、そういう評価とはまた次元の違う話で。

 

 

 

 

誰一人として、同じポスターの人がいない。

 

 

 

 

それは当たり前のことだけど、

個性って面白くていいなあと思う。

みんな一人一人、大事な、唯一無二の存在。

 

 

 

 

 

 

その子にしか出せない色や音、言葉がある。

 

その事実をじんわりと感じて、

いいよ、その調子。自分らしく、もっともっと輝けよ、とエールを送る。

 

 

 

 

 

 

下を向いて、全然手を動かしていない子がいた。

 

 

 

 

聞くと、教科書を忘れて参考にできる情報がないらしい。モジモジしていて、声に力を感じない。

 

 

 

 

でも、友達に借りることができてから、

とてもきれいな字で熱心に書き始めた。

 

 

 

 

ちょっと周りが騒がしくなったときに、

静かにしようよ、と注意もしていた。

 

 

 

 

真面目な子なんだな。

忘れたことを周りに言えなかったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

またある子は、開始後まもなく『もうできた!』と言い出した。

 

 

 

 

見ると各項目、1行ずつしか書いていない。

 

 

 

 

どんな商品なのか、これだとちょっとよく分かんないなあ。もうちょっと詳しく書けるかな?

 

 

 

 

そう言うと、また書き始めた。

オリジナルな絵も描き加えていた。

 

 

 

 

 

 

できる、できる。

みんな、力のある存在だ。

見くびっちゃいけない。

 

 

 

外側のできる・できない、する・しないだけを見て、ラインを引いて判断しちゃいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーまた別の日のこと

 

課題の算数プリントをやらない子がいた。

そっぽを向いて、はなからやる気がない様子。

 

 

 

その子の側にいて気づいたのは、

間違えることを恥ずかしいと思っているらしいこと。

 

 

 

答えを紙に書かず、

すぐに口に出して、私の反応から同時に答えあわせをしようとする。間違ったらすぐにごまかしている。

 

 

 

 

間違ってもいいからね。

全然恥ずかしくないし、それが次のステップになるから。大丈夫だよ。

 

 

 

 

しだいに、ちゃんと机に向かって取り組むようになった。こちらの話も聞くし、そっぽを向くこともなくなった。

 

 

 

 

プリントを仕上げ、みんなと同じように丸つけに並ぶ時の顔は嬉しそうだった。

 

 

 

 

そうだよ

できるんだよ

ちょっとつまずいただけ

自分を諦めないで

 

 

 

 

『教えてくれてありがとう』という、心にまっすぐ届く言葉も、私の心を温かくしてくれた。

 

 

 

 

そんな面もあるんだ

良いところ、まだまだあるね

 

 

 

 

 

 

ーーーまた別の日のこと。

 

 

 

物語『ごんぎつね』の感想文を書く時間に、

ボーッとして長らく手を止めている子がいた。

 

 

 

 

声をかけると、

『ごんぎつねは3つあるんです!』

と勢いよく喋り出した。

 

 

 

 

聴くと、自分の中に伝えたい感想はあるようだけど、模範的な感想でないことを自覚してか、それを書いていいかを確認したい様子だった。

 

 

 

 

少しのズレを修正しつつ、

●●くんが、これを読んで感じたことであれば、そのまま書いていいよ。感想文だから、●●くんが感じたこと、それが全てだよ。

 

 

 

 

そういうと、勢いよく書き始めた。

途中途中で見せてもらったけど、オリジナルな考えなうえ、簡潔にまとまった上手な文章だった。

 

 

 

 

いいね

よくできてる

 

クラスの中で少し浮いてるような扱いだけど、

君みたいな子のお陰で、この場はけっこう和んでると思うな

 

その感性、最高だね

 

 

 

 

 

 

 

 

つまずくところは、人それぞれ。

 

 

 

他の人からすると、

え?ここでつまずく?

 

 

 

 

そう思えるかもしれないけど、

本人にとってはきっと大きなことで、

それによって、固まって動けなくなってしまう。

 

 

 

そんな時、

うまく言葉にはしづらいけど、

本人の体の内側から、発散させたくなるようなエネルギーが湧いているように私は感じる。

 

 

 

・もっと表現したい

・できるようになりたい

・本当はやりたい

・挑戦したい

・私にだってできるはず

 

 

 

ほんの僅かでも、そんな魂の燃えるようなエネルギーを感じるたびに、あなたはもっと行けるよ、もっと輝けよ!と私にもエネルギーが湧く。

 

 

 

 

つまずくこと自体は悪くはない。

自分のミスや苦手なことに気付かせてくれるチャンスだと思う。

 

 

 

 

残念なのは、そこに捕らわれて、

劣等感を持ったり、人目が怖くなったり、挑戦が怖くなったり、表現を止めてしまうこと。

 

 

 

 

力のない人は絶対的にいない。

 

 

 

あなたの声を、色を、言葉を見せてよ。

あなただけのものが必ずあるから。

あなたには輝く魂があって、

きっと伝えたい意志もある。

 

 

 

 

心からそう信じて、

人の可能性に触れられることが

今すごく有り難くって、胸が熱くなるほど嬉しい。

 

 

 

 

こども達に貰いました。ありがとう。こんなに嬉しいものだなんて、私、初めて知ったよ。

 

 

 

 

 

 

今日は、仕事をしながら感じていることをそのまま言葉にしてみました。

 

 

 

 

 

続きます♡