1ヶ月ほど前、

正社員として勤めた会社を退社し、パートの仕事に転職しました。

 

 

 

 

パートの勤務は週3日程度、長くても15時半には仕事終了。

1日の勤務は3~6時間で、給与はもちろん時給換算です。

 

 

 

有期雇用で、年度末には契約終了。

勤務時間も短く、雇用保険や健康保険は入れません。

 

 

 

 

私は大学を出てからずっと、

民間企業で正社員として働いてきました。

 

 

 

『結婚しても子どもが生まれても転職しても、

このまま正社員で居続けたい!』

そう考えていました。

 

 

 

なぜなら、私は仕事自体が好きで、死ぬまで働きたいとずっと思っていたし、

一人の人として、誰かの役にも立ちたい。

お金もほしいし、自立もしたいから。

 

 

 

だからそのためには、

私は正社員で居続けなきゃダメだと思ってました。

 

 

 正社員なら、

◆福利厚生がある。

◆産休育休だってある。

◆ボーナスも少しはある。

◆ある程度の安定収入がある。

◆一度正社員から離脱したら、そう簡単には正社員に復帰できない。

◆非正規は安く使われてしまう。

◆非正規は非正規というだけで、同じ業務をしていても給与が低い。

◆非正規は仮に責任ある仕事も任せられても低い給与のまま。

◆かといって責任ある仕事をできなのはつまらないし、キャリアを築くことは難しいみたい。

◆フルタイム勤務でも保育園落ちる地域だから、パートだったら保育園に入れないし。

 

 

 

そんな風に思って、

正社員という立場をギュッと強く握りしめていまました。

手放すことなんて考えもしませんでした。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

ずっとそう考えてたはずなのに

結果として、私は固く握りしめていた『正社員』をスルリと手放すことになりました。

 

 

 

 

 

そして、

そうして手に入れたパート職の今の毎日に

私は心から納得していて、大きな充実感も得ています。

 

 

 

 

ふと振り返ってみて、

自分のこの変化を不思議に感じると同時に、

ある行動によって、私の本心が浮き彫りになった結果だとしみじみ感じました。

 

 

 

 

今日は

私の執着を手放したきっかけとなった行動について綴ります。

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

正社員をスルリと手放したきっかけになった行動。

 

 

 

それは、

 

『なんの制限もなければ、どうしたい?』

 

と自問したことに始まります。

 

 

 

 

 

 

一番最初にそれをしたのは、今から3年ほど前。

当時は妊娠中で、ちょうど年末の時期でした。

 

 

産後の働き方を思い描きながら、

『なんの制限もなかったらどうしたい??』と自問しました。

そして、私はこう書きました。

 

 

 

 

「仕事は16時まで。のんびり育児と仕事を両立させる。」

 

 

 

当時の仕事は、正社員の営業職。

業務はだいたい19時半から遅くても21時に終了していました。

 

その時、勤め先には時短勤務制度がなく

16時に退社するなどあり得なかったのですが、

さあどうかな~と思いながら、

「とりあえず書くだけ〜。」と、自由に書きました。

 

 

 

 

 

そして、産休・育休・育休復帰ーーー

2年半ほどの時を経て、今から4ヶ月ほど前のこと。

 

 

 

私は、正社員として勤務した会社の退職を目前にしていました。

 

 

 

 

転職の軸を定めようとノートを手に取り、

大事にしたい条件を書き出していました。

 

 

勤務時間を書こうとして、迷いました。

ふっと心に浮かんだのは、

 

 

 

「16時までしか働きたくない」

 

 

 

ということでした。

 

 

 

でもすかさず、こんな声が聞こえます。

 

 

 

 

でも、そんなのある????

 

現実的によく考えないと。16時までの仕事って、なくない??

 

パートにするの??正社員は手放すの???

 

非正規になったら、正社員に這い上がりにくいんじゃないの??

 

責任ある仕事ももらえなくない??それで楽しいの?

 

鼻で使われるような扱いになっていいの??

 

 

 

 

たくさんの心のざわつきがありました。

 

 

ですが、

『なんの制限もなかったらどうしたい?』

その視点のまま、心で思うままに

“16時までの勤務がいい”と書きました。

 

 

 

 

 

保育園帰り、最近は毎日息子と公園で遊んでます♡

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、なぜ16時なのかというと、

この時は17時頃にいったん終業後、帰りの通勤時間も仕事をして、18時過ぎにお迎え。

そこからの家事育児が時間に追われて、体力的にも肉体的にもキツいと感じていました。

 

 

 

もちろん、その負担を少しでも軽減すべく

世のワーママたちの情報を入手したりもしました。

時間術や家電活用法を取り入れて、工夫をしながら試行錯誤しました。

 

 

 

そのおかげもあって、

なんとか日々をこなせるようにはなりましたが...

 

 

 

 

でも...

 

 

 

 

そりゃ頑張ればできなくはなかったけど...

 

 

 

 

必死で頑張りたくはない。

というか、そこまでして両立させたい仕事でもない。

 

 

 

 

これが私の本音でした。

 

 

 

 

とはいえ、この時はまだ、

ただの願望のひとつにすぎず、

この先、他の条件を優先させるなかで消えるものだろうと思っていました。

 

 

 

 

 

 

でも、そうじゃなかった。

 

 

 

 

転職活動中のある時、

企業の選考面接でこんな場面がありした。

 

 

 

 

面接官『お子さんいますが、業務は17時半までで大丈夫ですか?』

 

 

 

 

私『はい!問題ありません。』

 

 

 

 

面接官『家族の協力は得られる状況ですか?』

 

 

 

 

私『はい。大丈夫です。』

 

 

 

 

 

 

 

私はこう答えた時、強烈な違和感を覚えました。

 

 

 

 

『当たり前の返答だよ、これでよし!

勤めるってことはそういうこと。

従うしかなくない?

NOを言っていいわけないでしょ。

はぁ、これからまた頑張るかー!』

 

 

『いやいや、すごい違和感。

嫌じゃないの?17時半まで本当に働く気なの??

またあの毎日?嫌だよ!』

 

 

 

心のなかに2人の別々の声が聞こえるようでした。

 

 

 

 

頑張ればできるとは思いました。

夫も私がお願いすれば協力してくれると分かってます。

 

 

 

でも、気が進まない。気が重い。

 

 

 

結局その会社は、悩んだ挙句、

私からサヨナラすることにしました。

 

 

 

 

それ以降、

エントリーシートなどで

勤務時間についての確認項目を見るたびに、

私はいちいち自問しました。

 

 

 

 

そうするうちに、会社説明会では

時短を選択できるかを確認したくなり、

 

 

 

 

時短なし、残業多めの求人は、希望職種であっても応募する気が進まなくなりました。

 

 

 

 

勤務時間の希望は、だんだんと私の中で

かなり優先度の高い条件になっていることを

自覚するようになりました。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、一番優先度の高い条件は、

教育業界に行くことでした。

 

(ちなみに私は教育業界未経験、教職免許なし、塾や家庭教師のバイト経験もなし! ないない尽くしです♡笑)

 

 

 

でも教育業界は、午後から夜の勤務が一般的。勤務が16時までとかあり得ない...

 

 

 

 

数社の転職サイトを見ましたが、どんだけ探しても、教育業界で16時までに終えられる仕事は見つけられませんでした。

 

 

 

 

 

極め付けは、教育業界に特化した転職エージェントを使った時のこと。面談で、

 

 

・17時までに終業する求人はない

・入社時から時短勤務を使える企業もない

 

 

と断言されました。

(そんな言い切れるの??と思うほどスパッと斬られました)

 

 

 

 

 

そんななか、ハローワークで偶然紹介された求人がありました。

 

 

 

 

それが、今の職場なのですが、

実は最初の印象はかなり悪かったのです。

 

 

 

特にこれ

 

 

・有期雇用で、年度末には契約終了

⇒数か月後にはまた仕事探さなきゃだし、キャリアにならなくない??

 

 

 

・雇用保険や健康保険は入れません

⇒え?夫の扶養に入ることになるかな…

扶養でもいいけど、雇用保険入れないの嫌だな。退職しても失業保険もらえないんじゃん。

 

 

 

 

これまでずっと、正社員の求人を見ていた私は、

有期雇用、保険加入できない非正規雇用という点にガックリきました。

 

 

 

でも、そんなマイナスな印象を食い止めたのが、

 

 

・教育業界であること

・16時までに終業できること

 

 

この2つの最重要条件を満たしていたことです。

 

 

 

複雑な感情をもちつつ、

私はこの求人に申し込みました。

そして、内定を獲得。

 

 

 

 

内定は嬉しいんだけど、でもやっぱり、

正社員じゃなくて、有期雇用だし、保険入れないし、福利厚生一切ないし・・・・

 

 

 

初めは転職活動を継続しようかと思いましたが、

よくよく考えると、心配なのは契約終了の後の未来のことだけ。お金をもらえなくて損するとか、そういうこと。

 

 

 

仕事内容としては面白そうだし、

そもそも2つの条件を満たす求人は他にないことを痛感したこともあって、私はそこで働くことに決めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考えてみたら結構不思議なんですよね。

だって、全く当てはないのに希望として書いた

16時までの勤務

が、だんだん譲れないものになってきたから。

 

 

 

 

 

最初は、夢見がちに書いていたんだけど、

だんだんとリアルに欲しいものになっていって、

正社員を手放しても掴み取りに行くようになった!という感じ。

 

 

 

 

 

制限なしで書いてみるものだと思います。

心の声に気付くきっかけになり得ます。

 

 

 

 

最後に、1ヶ月間パートで働いた印象を言うと、

 

 

 

 

もうね、めちゃくちゃ楽しい!!

 

 

・15時半には仕事終了して、超らく!

・息子が保育園の帰宅時に騒いでも、余裕で許せる。

・夕方、息子が料理を手伝いたがっても、余裕でかまってあげられる。

・日中の日差しを浴びながら平日に布団や洗濯物を干せるのが、嬉しい。

・ゆっくり呼吸できる時間があることが、最高に幸せ。

 

 

 

 

 

 

 

ついでに仕事内容についても、最高に楽しいです。

こんな世界があったんだ!という驚きとともに心地よく働かせてもらっています。

 

 

 

 

 

 

『なにも制限がなかったら、どうしたい??』

 

 

 

 

自問してみると、きっと新たな道が拓けると思います。

 

 

 

私はこれからも続けたいと思います♪