子どもと接するにあたり、基本的に重要と思う認識についてまとめます。
 
参考にしているのはこちら
 
 
この中の共感した箇所について、私なりの解釈でまとめます。
 
 
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子どもと接するにあたり、基本的に重要な認識。
 
ごくごく当たり前なので当然のことではありますが、ここはあえて記します。
 
 
それは、
 
【 親と子どもは完全に別の人格である 】  
 
ということです。
 
 
言い換えると、こうとも言えるかもしれません。
 
・親と子どもは、価値観が異なるものである
・親と子どもは、好きなものが異なるものである
・親と子どもは、得意・不得意が異なるものである
 
 
 
当たり前です。
 
しかし、我が子が胎児の頃から知っていて、顔が似ていて、表情やしぐさ、も似ていたりすると
つい親はその当たり前を忘れてしまいがちです。
 
 
そして、親は自分に似ている子供に対して、無意識のうちにある種の居心地のよさを感じて、知らず知らずのうちに自分と子どもが完全に同質だと感じてしまうのです。
 
 
 
そして、
 
「子どもは親の思った通りになるはず」
=「子どもは 親が思った通りに行動すべき」
 
と思い込んでしまい、自分のイメージとの違いを正そうと子どもにあれこれ言い続けてしまうのです。
 
 
 
 
たとえば、子どもに対して親が思うこと...
 
 
・「部活ばかりするのでなく、勉強しなさい!」
 
・「はっきりと言葉を話さないので弱々しい。はっきりしゃべりなさい!」
 
 
  
これらには
 
・「部活よりも勉強が大事と考える」親の価値観
 
・「はっきりと言葉をしゃべるのがよい」という親の価値観
 
 
が潜んでいます。
 
 
 
親がこのように思うのは、下記のような事実について問題があると考えるからだと思います。
 
 
・子どもが部活よりも勉強を大事にしている ように見える事実
 
・子どもがはっきりとしゃべらない ように見える事実
 
 
しかし、子どもがそれに対してどう感じているのか、確認できているでしょうか。
 
そこがわからないまま、親が勝手に問題視するのはお門違いです。
 
 
 
もしかしたら子どもは、こう思っているかもしれません。
 
 
・部活で勝ちたくて仕方ない。勉強の必要性を感じられない
 
・もともとハキハキできるタイプではない。ハキハキしゃべるのは好きでない
 
 
 
しかし、親がここに気づかずこんなことをしたらどうでしょう?
 
 
・無理やり部活を辞めさせて、進学塾に通わせる
 
・ハキハキとさせるために、強制的にトレーニングさせる
 
 
子どもは一人の人間として、
自分の価値観に合わないことを無理やりやらされて反発してもおかしくないでしょう。
 
 
 
ではこのような時、どうしたらいいのか。
 
 
 
大事なのは、まず、「親とこどもは別の人格である」という認識を持ち、子どもの価値観を理解するために親子で話し合うこと。
 
 
この時、子どもの語ったことについて批判をするのはNGです。それが子どもの価値観だからです。
子どもの価値観を尊重し、その後で、親の考えていることを話す、この順番です。
 
 
そして最後に、「では今後、どうしたらいいのだろうか?」を聞き、自分で方向性を決めさせます。
 
 
以上のように、①双方に違いがあることを知り、②子どもの価値観を理解し、③親の価値観について話したうえで
④今後の折り合いをつけていく、というステップを一つずつ踏んでいきます。
 
 
 
 
 
これらの行動は言い換えると、【子どもの人生に親が必要以上に干渉しすぎないようにする】ともとれるもしれません。
 
 
 
自分の子どもとは言え、一人の人間です。
子どもは子どもの価値観で生きています。
 
 
 
もちろん、親として子どもに生活習慣を正すなどの道徳的・倫理的価値観を教えるのは非常に大切なことですが、それらと価値観(個人の生き方や考え方)については別の話です。
 
 
これを混同すると親子間でさまざまな軋轢が発生してしまいますので、重々気を付けたいところです。