【週間予報・1か月予報】台風3号発生、北日本に向かう可能性。北日本は梅雨明け遅れそう。
昨日の15時にフィリピンの東の熱帯低気圧が、中心付近の最大風速の基準を満たして台風3号になりました。この台風は今後、暴風域を伴って先島諸島にかなり接近し、中国の上海方面に向かう可能性が高いです。本州に上陸する可能性は低いですが、台風からの暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定になる可能性があります。また、上海付近で転向して、朝鮮半島から北日本に向かう可能性もありますので、念のため最新の台風情報にご注意ください。さて、木曜日に更新されている気象庁の1か月予報、本日の気象庁の週間予報、および各国の予報資料によりますと、東日本太平洋側と西日本を中心に酷暑に注意です。今週の北日本と、東日本日本海側は低気圧や梅雨前線の影響を受けやすいため、梅雨明けはまだ先になりそうです。北海道の東で南北の海水温の温度差が大きい状態が続いているため、この付近に梅雨前線が停滞しやすくなりそうな感じがします。東北地方の梅雨明けは例年よりもかなり遅れるかもしれません。また、梅雨がないとされている北海道でも梅雨のような天気が続く可能性がありそうです。以下に気象庁の週間予報と1か月予報の内容と根拠をまとめてみます。気象庁HP週間天気予報気象庁HP 季節予報(上のタブで気象要素、下のタブで期間を選択)※詳細予報資料はすべてSunny Spot専門天気図にあります。<7/22(月)>サハリン付近を前線を伴った低気圧が通過します。その影響で北日本と、東日本日本海側は雲が広がりやすく、北日本日本海側を中心に雨が降る見込みです。東日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美は概ね晴れ。<7/23(火)>低気圧が沿海州に進み、低気圧から前線が北海道付近にのびます。その影響で北日本と、東日本日本海側は雲が広がりやすく、北日本を中心に雨が降る見込みです。東日本太平洋側と西日本は概ね晴れ。台風3号の湿った空気の影響で、沖縄・奄美は雨が降る所が多いです。<7/24(水)>沿海州の低気圧が北海道付近に進みます。その影響で北日本は雨が降る所が多いです。湿った空気の状況によっては、24日にかけて北日本日本海側で大雨になる可能性がありますので、最新の気象情報にご注意ください。東・西日本は概ね晴れ。沖縄・奄美は台風3号接近の影響で25日頃にかけて大荒れや大雨の恐れがありますので、最新の台風情報にご注意ください。<7/25(木)>低気圧は千島付近に進み、梅雨前線が日本海から東北付近に停滞します。その影響で北日本は雨が降る所が多く、東日本日本海側も雲が広がりやすい天気です。東日本太平洋側と西日本日本海側は概ね晴れ。西日本太平洋側は台風3号の湿った空気の影響で、雲が広がりやすく、九州南部を中心に雨が降る見込みです。<7/26(金)~7/28(日)>引続き梅雨前線は日本海から東北付近に停滞します。そのため全国的に雲が広がりやすく、雨が降る所もありそうです。沖縄・奄美は台風3号が遠ざかるとともに天気が回復してきます。※週後半のお天気は予報の信頼度が最低ランクのCになっているところが多いです。お出かけ前には、最新の気象情報のご確認をお願いします。<1か月予報 2週目(7/27-8/2)>北日本と、東日本日本海側は低気圧や前線の影響を受けやすく、多雨傾向の予報です。また、熱帯擾乱による湿った空気の影響を受けやすいため、沖縄・奄美もやや多雨傾向の予報です。新たな台風が発生する可能性もありそうです。気温は全国的に高温傾向で、東・西日本は酷暑にご注意ください。<1か月予報 3・4週目(8/3-8/16)>全国的にほぼ平年並みの天候、高温傾向の予報が発表されています。引続き台風の動向にご注意ください。【地上天気図】(週間アンサンブル予報図FEFE19)上段:7/23-7/25、下段:7/26-7/28ハッチング部は前24hに5mm以上の降水量が予想されている領域【85hPa気温推移】(週間予報支援図(アンサンブル)FZCX50)上から北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美の代表地点の気温偏差【1か月予報 気温の予報】上:1か月平均、下:週別【1か月予報 降水量の予報】【1か月予報 日照時間の予報】