肥満の割合が多いイギリスで実施されている健康システムについてご紹介します。
まずはsugar tax。飲料に入っているお砂糖にかけられた税金です。2018年から導入されたこのsugar tax。100ml につき5-8グラムのお砂糖が入っていれば18p(約35円)、100mlにつき8グラム以上入っていれば24p(約45円)の税金がかけられます。なのでイギリスで甘い飲み物、特に炭酸飲料は値段がまあまあ高いです。イギリスではお砂糖なしの”Sugar free”飲料や政策導入前に比べてお砂糖が少なくなった飲料が多いです。また、私の知り合いはファンタオレンジはファンタオレンジでもしっかりとお砂糖が入ったフランスで購入して楽しんでいました。
次にNutrition label と traffic lights。Nutrition label とは栄養表です。しっかりと何がどのくらい入っているか記載されています。それに加えてtraffic lights も表示されています。traffic lights とは直訳すると信号機。食べ物や飲み物のパッケージにも表示されていて、fat(脂肪), saturates(飽和脂肪), sugar(糖分), salt(塩分) の4部門に分かれていて、
緑:健康的なもの。学校の給食などでも推奨されている
黄色:接種多すぎは良くない
赤:なるべく控えましょう
みたいな感じです。色で分けることによってわかりやすく、商品を選ぶときもパッケージのすぐ目に着くところに表示されているのでお客さんの購入態度も変えやすくなっています。ちなみにヨーロッパでは色と一緒にAからEで表示されていることがあります。
最後にロンドンの地下鉄。イギリスの地下鉄にジャンクフード関連の広告は一つもありません。
2019年2月25日からロンドンの地下鉄でのファストフードやケーキなどの広告が禁止されています。なのでマックの広告や美味しそうなものは一切表示されていません。
禁止されてから一つ問題になったことがあって、あるシアター(劇場)の広告にちらっとvictoria spongeというウエディングケーキが載っていたことがあって、劇場の広告に少し入っているだけだから大丈夫かと思われましたがジャンクフードが少しでもあるとダメだったらしくその広告も禁止されてしまいました。新しいデザインを作るのに5000ポンドかかり、劇団もかなりの痛手。
こんな感じでイギリスは肥満対策をしています。皆さんの住んでいる国ではどんなことがされていますか?