[あなたしかできない子育てを]

 

 1万人の子どもと関わった保育士 

        らくらく子育て術アドバイザー

         『  ふ  み  え  』です。

 

    出会った1人ひとりのママに

 “今 あなたに大切なこと”を本音で伝えます。

 


 No.893

 

<シリーズ>  最終回

「ちょっと聞いてよ、この悩み」

 

 

今回も私の尊敬する師匠である

【富田富士也先生】の著書紹介から

 

「いい子」に育ててはいけない』

くだらない話ができる子ほど輝いている

             (ハート出版)

 

富田先生の著書を読んでいて

気づきのあった文面の一部を紹介します。

 

 

今回のテーマは[エピローグ]

 

『よい子よりも

「ありがとう」「ただいま」と言える子に』

   

 

A子さん(35歳)は、中学3年、小学5年

小学3年の三人の子をもつ母親です。

 

長男は20歳で出産しました。

それ以降、夫の両親との同居も重なって

 

「これだから、これだから今どきの若い親は……」

と言われたくないとの思いが強くなり

「いい母親、いい妻、いい嫁」になろうと

「ガチガチにこり固まっていった」と言います。

 

年齢的に言えば

A子さんは“男女雇用機会均等法”世代です。

 

いわゆる地縁、血縁社会から一歩踏み出し

男女共同参画社会の形成期に

身を置いていたのです。

 

 

若くして出産し“古風”な道を選択した彼女は

時代に乗り遅れたのではないかとの不安と

「これでも女性として幸せに生きている」

という意地がどこかでぶつかりあっていたようです。

 

 

「私はきっと“いまどきめずらしい、いいお嫁さん”

だったと思います。

 

学生時代の友だちと話したりするときは

時代のセンスもしっかり理解できたし

家庭では主婦としてソツがなかったと思います。

 

いい人になろうとしていたわけではありませんが

ケンカが起こらないようにしていたと思います。

 

子どもを叱ってはいけない

夫に逆らってはいけない

姑の言うことは何でも正しいと思わなければいけない

 

という考え方で暮らしていました」

 

 

自分で問題を起こさないように努力していたA子さんに

思ってもみない知らせが入りました。

中学生になった長男の担任からでした。

 

授業中に泣き出す、突然に席を立って

教室を飛び出していく。

 

人とのコミュニケーションに奥手になっていた

長男を心配することはあっても

この事態は予想外だったようです。

 

「家族に心配かけまいと、とくに子育てについては

やれることは全部、ひとりでやってきたが

それは“子育ての失敗”と言われたくないために

隠していただけではなかったのか。

 

“いい人”でいるために

そのイライラをいつの間にか

長男にぶつけ“いい子”を要求していたんですね」

 

 

A子さんは「いつも」夫の顔をうかがい

ビクビクしていたが「とうとう辛抱ができなくなり

勇気を出して」長男のことを相談してみたのです。

 

「夫は、父親としての冷静な態度をとることができず

“迷惑”のような言い方をしました」

 

A子さんは、これ以上“いい妻”でいることは

子どもたちのためにもよくないと思い

初めて夫に反発しました。

 

夫はA子さんに暴力も振るいましたが

その日から優しくなったといいます。

 

「それまでなんとなくギクシャクしていた

夫婦仲が良くなり、家族らしくなってきたことに

私は安心しました」

 

その“風通し”のよさか

ときどき家でこわばり気味だった長男に

やわらかみが増していったのです。

そして

教室での長男の行動にもぎこちなさが消え

不安も忘れ去られていきました。

 

「結婚して15年たち

ケンカしても仲直りできる夫婦になりました。

私もずいぶんたくましい母、妻になり

いい嫁もやめちゃいました」

 

本当の自立とは

ケンカしても仲直りできる力を

つけることかもしれません。

 

そのためには

「いい人」「いい子」になりすぎて

傷つくリスクを背負えない人間にならないことです。

 

 

『「いい子」に育ててはならない』

 

考えてみれば

あたりまえのような気がします。

 

親が楽になるための「いい子」に

してはいけない、ということです。

 

ではどんな子にすればいいのでしょうか。

 

どんな子にしようとしなくても

子どもは子どもなりに自分の人生を

自分が主人公で生きていくために

いっぱい人と出会い、傷ついて、癒されて

泣いて、笑って、育っていくのかもしれません。

 

 

そのあるがままの、今そこにいる子どもを

認めてあげ、そして会話を交わすことだと

思います。

 

強いてどんな子かと言われれば

自分のこころに素直になって

「ありがとう」が言える子。

 

外出するときに「行ってきます」と言える子。

 

家に帰ってきたら「ただいま」と言える子。

 

ということになるでしょうか。

 

そのためには

親やまわりの大人にとっての

「いい子」「よい子」から

解放されることですね。

 

と富田先生がこの本の最後の文章に

書かれています。

 

 

 

 

 

*下記の中学生の心からの叫びを

 

自分の気づきとして

    捉えていただけますように。

 

 

・ー・ー・ー・・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 

「ちょっと聞いてよ、この悩み」という

   中高生のつぶやきの紹介です。

 

これは富田先生の講演会を

聴いての感想です。

 

富田先生から

「気づきの援助として役立ててください」

   とあります。

 

 

第12回最後は高1男子です。

 

【ちょっと聞いてよ、この悩み】

 

けんかしても仲直りできれば、

それでいい……と言う。

ほんんとうですか?

 

 

仲直りって

どれくらいの仲直りをさしているんですか。

 

ふつうに会話ができるくらいの仲直りですか。

 

でも、それって表面的な仲直りじゃないですか。

 

 

ケンカした相手から、深く心が傷つけられたら

「一生、うらんでやる!」って

思うこともあるんじゃないでしうか。

 

高校生活のなかで

息が詰まるような友だち関係を

体験している僕にとって

すべてが「仲直りできるケンカ」だと

思えないです。

 

仲直りできないケンカはしてはいけない

と言われたら、逆にケンカも

できなくなってしまうような気がする。

 

仲直りできないケンカもあっても

いいのではないですか…

 

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素直になれる カウンセリングマインド

『気づけてよかったね、

     うん、よかった』

 

♡富田富士也先生の詩集より♡

 

「優しさ」

 

人は優しさに触れると

 

優しくなれます

 

すると

 

枯れた草木も芽を出す

 

人間関係が生まれます

 

 

 

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

 

*今回も*

私の尊敬する恩師「富田富士也先生」の本を

参考に載せています。

詳しく知りたい方はぜひご購入してくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

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