[あなたのよき理解者になりたい]
1万人の子どもと関わった保育士
子ども*親の気持ちに寄り添い
サポートしています。
オッティーママこと尾尻文枝です。
出会った1人ひとりのママに
“今 大切なこと”を伝えています。
No.828
シリーズ
「原体験期の発達課題が大切」 ‐1‐
~達成しないことで生じる問題行動~
今回の内容は
子どもの問題行動はすべて必要で
必然的な訴えということ。
私が講義を受けた先生は
親御さんや学校の先生から相談を受ける
きっかけは、ほとんどいわゆる
子どもの問題行動です。
・不登校
・いじめ
・万引き
・いろいろな習癖など
主な相談の多くは
どうしたら消去できるかです。
ここに
大人と子どものすれ違いがあります。
大人=問題行動が出現して困るから
早く消去したいと思う。
子どもたち
=問題行動を通して
「誰も僕・私の気持ちをわかってくれていないよ
この行動から気づいて」と訴えています。
必要なことは
大人は「よくぞこの行動によって
気づかせてくれた」とこれらの行動を受け入れて
子どもの心に気づくことです。
問題行動の対応は
親御さんや教師が子どものいわゆる
問題行動の意味に気づけるかどうかが
かかっていると言っても
過言ではありません。
一貫のあるほめ方・叱り方
子どものしつけは
望ましい行動=ほめる(正の強化)
望ましくない行動=叱る(負の強化)
学習理論上では
★正の強化(ほめる)を受けた行動は獲得されます。
★負の強化(叱る)を受けた行動は消去されます。
望ましくない行動は叱られることで消去されるので
望ましい行動が形成されるということになります。
ところが
実際のしつけは、なかなか理論通りには
いけませんが叱ることによる負の強化ではなく
子どもを温かく見守り、すべての行動に
温かい言葉かけをすることで
子どもの安定感を養い適応行動を促しています。
「共に育ちあう」存在であるということが
心理学の「人間発達」の大前提です。
「ともに育ちあう」存在である=相互性という
「人間は社会と相互の影響しあって発達する」
ということです。
↓
親は子を育てるけれども
子も親も育てるということになります。
赤ちゃんは
いつもおんぶや抱っこをされていますが
その育ててもらうことを通して
親を育てているものです。
教師も児童・生徒を育てていますが
児童・生徒も教師を育てているのです。
今思えば・・・
私も公立保育園で40年間子どもから学び
育てられたと思っています。
子育てしている親御さんが育つチャンスは?
↓
「親御さんの当てがはずれたとき」です。
(たとえば)
子どものことは全部わかつているつもりの
親御さんのお子さんが
「この子 学校に行けなくなってしまった
どうしてだろう?」
「ちゃんとしつけたはずなのに
何が不満なのだろうか?」
そう思うと
親御さんの中には
湧き上がってくるものがありますよね。
でも
おや―? おや―?と思いながら
親になっていくわけです。
教師も「気持ちよく授業ができた、完璧」
と思うときではなく
「この子のことわかっているつもりだったのに
どうしてこんなことになったのだろう」と困り
混乱・ピンチになったときです。
この時こそ
この子が先生を育ててくれるのです。
親・教師が都合よくいっているときではなく
ピンチであるときこそチャンスです。
チャンスはピンチの顔をしてやってくるのです。
「まずいな、困ったな」というときこそ
育つチャンスなのです。
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