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[あなたの子育てを楽にしたい]

 

1万人の子どもと関わった保育士

 現在も親子と一緒に楽しんでる

オッティーママこと尾尻文枝です。 

 

出会った1人ひとりのママに

 “今 大切なこと”を伝えています。

 

 


No.388

4/3より 

子どもに伝える言葉について

お伝えしています。

 

 

今回のテーマは

  指示する・理解する

 

*関わることばは*

  「だって」 

~考えをまとめ、相手の理解をうながすことば~

 

子どもの不適切な行動は

理由づけと関係していることがあります。

 

 

こんな経験はありませんか?

 

「ごはん食べなさい」「着替えなさい」という

大人の指示に対して

 

「いや」と答える子ども。

 

ちょうど2歳前後から見られる姿です。

 

 

その子が2歳半ばぐらいになると

 

「あとで」「眠いの」と答えるようになります。

 

これは

「あとでするから」「眠いから今できない」

    という意味ですね。

 

「いや」だけでは相手はわかってくれない。

理由をいわなければだめなことを

理解し始めるのでしょう。

 

 

自分と他者が分離しだし

自分の考えと相手のそれとは違う

ということをわかってくるからともいえます。

 

このあとに

「だって」ということばを使うようになります。

 

ところが

「だって」に続く理由づけがうまく表現できません。

 

そのために

「だってさ、だってさ」とことばに

   つまる場面も見られます。

 

ここで大切なことは・・・

子どもが理由を説明しようとした気持ちの高まりを

大切にすることです。

 

 

理由がうまくいえないことに気づいた子どもは

「どうして?」「なんで?」と

大人に質問しはじめます。

 

こうやって

相手に伝わる理由の表現法を

学んでいるのだと思います。

 

また

行動する際には

子どもなりになんらかの理由が必要だと

考えるようになってきます。

 

 

 

子どもに質問してみました。

 

「好きな食べ物はなんですか?」と尋ねると

子どもは「りんご」と答えました。

 

(この子の発達段階は)

「なに・誰」にはおおむね答えられる段階です。

 

続けて質問します

「どうして、りんごが好きですか?」

子どもは「皮、むくの」と答えました。

    

これは「どうやって食べますか?」への答えです。

おおむね3歳台の段階です。

 

「好きだから好き」という子もいます。

     

この答えは一見理由のようですが

質問の繰り返しであり

実際に相手に理解してもらおうという

中身ではありません。

3歳台の幼い表現といえますね。

 

質問に対する答えの内容は

発達の段階によって変化していきます。

 

発達的な視点からいくつかに分け

段階を整理してみましょう。

 

★理由をいえない段階

 

理由を答えられない段階です。

 

 

★理由が相手への説明になっていない段階

 

「好きだから好き」「嫌いなの」と表現します。

自分の感覚や経験からの話のみで

一方的な内容です。

一般的には3歳台の表現

 

理由の内容が、一般的に考えて了解できる段階

 

「おいしいから」「面白いから」といった内容です。

4歳~5歳からこうした表現をするようになります。

 

 

★理由に他者が入る段階

 

「みんな好きだっていっている」

「お母さんも欲しいって話してたよ」と

自分だけの理由ではなく

他の人もそういう意見であることを

強調しだします。

考えに権威をつけるような内容です。

小学生のはじめから中旬にかけて聞かれる

 

 

★理由を自分流に表現する表現する段階

 

「以前、青森に行ったことがあって、

りんごの花を見て、きれいだと思いました。

健康にもいいと聞き、ますます好きになりました。」

など、体験や知識を入れたりして自分なりに

考えた表現となります。

小学校高学年から中学生にかけて増えてきます。

 

 

<大人の理由が理解できない子どももいます>

 

「おいしいから食べてごらん」

「あと少しで終わるから、もうちょっとがんばろう」

といったるすると、反発する子がいます。

 

 

どうしてでしょう?

 

 

人間は、理由なしには行動しないという

暗黙の了解があるからかもしれませんが

大人は、理由をいっているからわかるはず

従うべきだと思うから、自信をもって話しています。

 

 

ところが

子どもの理解力によっては

大人の理由がわかりません。

 

それで従わないでいると

「わかっているのにやらない」と

大人は思いこみます。

 

そして

「どうしてやらないの?」と

理由を聞きます。

 

そうすると

ますます子どもは混乱して

コミュニケーションが中断する原因に

なることがあります。

 

 

 

子どもの段階によっては

「おいしいから」というよりも

「おいしいよ」といいながら

それらしい表情を大人が作り

「食べよう」とすすめたほうがいいです。

 

また

「もう少しで終わるから」よりも

たとえば

「5分でおしまい」といった方が

わかりやすく

 

「もうちょっと」ではなく

「5回やろう」が了解を得やすい子もいます。

 

要するに

「理由」ではなく

子どもにその様子をじかに見せたり

区切りや回数を明確に言った方が

伝わりやすいです。

そして

自分で取るべき行動を判断させます。

 

 

最後に

今回のことば「だって」について

 

「だって」に続けて

自分なりの理由が言えない子には

「Aは○○だから、Bは△△だから、どっちかな?」

と理由を二者選択で示し

選ばせるようにするといいです。

 

こうすることで

表現を学んでいく子がいます。

 

 

日常的に

「どうして○○が好き?おいしいから?

まずいから?どっち?」と

聞いてあげるといいです。

 

こういう関わりをもつことで

子どもは

自分の考えをまとめ、理由を説明

できるようになってきます。

 

子どもが話す理由を通して

その子の考えを知ることができた瞬間は

子どもの内面に触れた新鮮さと驚きを

感じると思います。

 

相手の理由を知る大切さを

痛感するときでもありますね。

 

 

「だって」の役割を

ご理解していただけたでしょうか?

 

*年齢段階があること

 

*子どもなりに、理由があるかもしれない

ことを忘れないでくださいね。

 

私からのお願いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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