母親から電話がかかってきた日から、意外な展開に。


それは、母親が彼氏のご両親に電話をかけたようなのだが

私にかけてきた時と同じように、か細く弱々しい感じだったようだ。


彼氏のご両親はどうにか入籍を許してもらうために

無理をしてでも援助をしてくれようとしていた。

更に、彼氏が私の実家に行って、何をどう聞かれても

責任を持って幸せにしますので入籍させてくださいとだけ

それだけを言ってこいと彼氏のお父さんは彼氏に言っていたのだが

それは、母親が攻撃的であるという前提で話していた事。


母親の電話をきっかけに、ご両親はもう一度私たち二人を抜いて

話をした方がいいかもしれないという決断をされたようだ。

母親が暴走して話す隙がなかった分を

きっちり話したいとそう考えられたらしい。

その事で、彼氏が私の実家に行くのに、待ったがかかったのだ。


と、なると私たちがやる事と言えば、

彼氏のご両親なり、母親なりからなんらかの連絡がなければ

動くことができない状態なのだ。

今できる事と言えば、出産の準備にいるものや

引越しや、出産の費用がだいたいどのくらいかを見積もる事や

生まれてくる子のために準備しなければならないものをリストアップしたり。


しかし、先ほど彼氏のお父さんから電話があり、

京都で出産を考えていた私たちだが、陣痛が始まった時に

誰もいない可能性が高いという事で

私の実家か、彼氏の実家のどちらかで

出産になるだろうという事だった。

私の母親も仕事で家をあける事が多いかもしれないという事で

彼氏の実家での出産になる可能性が高いということだった。


もう、ここまで来たら、いやだも何も言っていられない。

それでも、そこまで話が進んだ事が私はとてもうれしい。


しかし、近々私たち抜きでご両親と母親の話し合いがあれば

またどうなるかわからないが、

母親も、もうそんなに攻撃的にはならないだろう。







どうしても気になってしまう。

小さな命の事をドキュメントしたテレビ番組。


私と母親と彼氏と彼氏のご両親と。

今まで書いてきたのはこの4人が主役。

しかし、私も母親であるということ。

だからなのかどうしても、ドキュメント番組に目がいってしまう。

生まれてくる子がもし障害を持っていたり

重い病気だったらどうしよう。

嫌だという気持ちよりも、もしもそうだったら

私は受け止めなければならないんだと

不安な気持ちと共にどこかで覚悟している。


私が自分で選んだ事。

この子を絶対に産むんだと決めた。

私はこの小さな命を絶対殺したくないと

そう思って今まできたのだ。


今まで何ひとつ胎教もしていない。

今まで何ひとついい思いをさせていない。

常にこの子のためにと思いながらも

何もできない自分に悔しくて、悲しくて、申し訳なくて

泣いてばかりきた。

それでも、私はこのおなかの子の母親である事には変わりない。

毎日、毎日私を容赦なく蹴ってくる。

私の気持ちとは裏腹に、この子は大きく育ってくれている。

先生にも、あまり食べないようにと言われた程だ。


そして、もう9ヶ月半。

あと1ヶ月ちょっとでこの子が生まれてくる。

あと1ヶ月で私は何ができるのか。

泣いてばかりはいられない。

笑顔でこの子を迎えられるように、

私の元に来てくれてありがとうと言えるように、

私が今やるべき事は山とある。


ここまできたら、母親がどうのだ言っていられない。

私が母親になるんだから。






今朝、母親からか細く今にも消えそうな声で電話があった。

昨日の勢いはどこえやらという声で

「昨日はあちらのご両親は何時に帰られたの」と聞いてきた。


実は食事の後、もう一度私と彼氏とご両親で

これからの事をもう一度話し合いをした。

そして、京都を出られたのは、夜中12時すぎだった。


私は素直に「12時くらい」と答えた。

母親は「私は何をすればいい?」

「お金はいくらくらいいるの?」

「籍の問題はどういう風になった?」

そんな事を聞いてきた。


私は涙が止まらなかった。

そして、泣きながら私の思いを伝えた。


「昨日、本当は籍の事も話そうと思ってた。

でも、何も話せなかったし、あちらのお母さんにも

泣きながらごめんねと何度も謝られた。

本当ならお母さんがあんなけ言ったら、

じゃぁお宅の娘さんは何も悪くないんですかって

そう言われてもおかしくないよ。

彼は言葉数も少ないし、しゃべるのも下手だけど

でも、1日前からあれも言ってこれも言ってと

話す事も決めていたし、助けてくださいって言うつもりだったし

お母さんからすればまだまだでも、私たちなりに

一生懸命準備するものも考えていたんだよ」


お母さんは一言

「ごめんな、私も籍の事も話そうと思ってた」

「どうしてもあんな風になってしまうから、

ごめんな」と言ったのだ。


私は本当は母親もうまくいってほしい。

2人でがんばってほしい。

そんな風に思っているのに、

お酒が入ってしまうとどうしても攻撃的になってしまう

それを母親は自分で止める事ができないのだなと感じた。


あれだけ攻撃的になってしまうと、彼氏だけでなく

誰もが何を言われるだろうと警戒するのは当然だ。

彼氏のご両親も、どうすればいいのかわからない様子だった。

でも、本当はいい人なんですと言った所で、

攻撃的な部分しか見ていない人に、

どれだけ理解してもらえるだろうか。



「産む場所はどこがいいか慎重に考えた方がいいよ」

「準備するものも早めにね」

「住む所も買い物がしやすい場所とか考えないと駄目だよ」

「あちらの実家の電話番号教えてくれる?ちゃんと挨拶しないと」

「住所とかもわかるんだったら教えて、いろいろ決まったら挨拶に伺わないと」

と、母親が言ったのを聞いて、

思わず「お母さん、彼と別れろって言ったやん」と言ってしまった。

すると母親は「あちらのお父さんが先にそう言った」と言うのだ。

誰が先に言ったというのは関係なかった。

私はお金と引き換えに別れろと言われた事でとても傷ついていた。

「お母さんも別れろって言ったでしょ」と言うと

お母さんは、「かんにんな」と謝っていた。


それを聞いて私は思っていた。

今のままの姿をどうして出せないの。

わざわざ嫌われ役にならなくったっていいのに。


お酒が入れば攻撃的になり、口が止まらなくなるのは事実だが

一概にそれだけとは言えないように思う。


ちなみに、彼氏もかなり落ち込んでいるのか、

昨日帰ってきてから私たちに会話はない。

今朝もいつもならペロっと食べてしまう朝食も

半分残していた。

昨日の晩御飯もろくに食べていないのに。

「ごめん、食べられへんわ」と言われて

なぜか涙が止まらなくなってしまった。





話し合い。 は崩壊した。

あれは話し合いではない。


夕方予約したお店に着く前に、

彼氏のご両親と会って今日話す事や、伝えるべきこと

すべてを話し合い、そしてお店に向かった。


お店に到着した時は、入籍させてくださいとお願いしよう

今回の事で迷惑をかけた事を謝罪しよう。と

いろいろな事を考えて、準備していた。

店に入ってから4時間半もの間、

私の母親の怒りが彼氏にぶつけられて終わった。


彼氏が口を開けば、揚げ足をとり、

「あかん、もうエエわ」と話を聞こうとすらしてくれず、

母親の話を聞いていて、なかなか料理に手がつけられないでいる彼氏に

料理に手をつけないなんて失礼だし、小さい男だと言い、

今回のことで、責任は半分半分だといいながら、

母親は、100%相手が悪いと怒鳴り続けた。


私は彼氏のご両親に申し訳ないという気持ちで

涙は出るものの、言葉が出なかった。

許してくださいと、助けてくださいと、土下座をしても

お金は出してやるから、彼と別れろ。と言い、

それはできないと言うと、それなら話は別だと

母親はまったく聞いてくれず、結果的には以前と同じように

勝手に店を出ていってしまった。




とにかく、話し合い(?)は崩壊した。

今は頭が痛くて何も考えられない。


いよいよ明日です。

いよいよ、です。


明日は彼氏のご両親がこちらに来てくれます。

そして、母親との対面です。

初めての事ではありません。

正確に言うと、彼氏のお母さんは私の母親と初対面です。


やっとここまできたという気持ちと、

明日何が起こるんだろうという気持ちと

うまくいけばいいなぁという願いと・・・

かなり複雑な気持ちです。


本当は彼氏のご両親が私の実家まで行き、

話し合いをすると言っていたのだが、

母親が突然だし、こっちまで来てもらうのは悪いからと

母親が京都まで来る事になった。

そこでまたひとつ壁にぶつかった。


さて、京都のどこで話し合いをするか。

母親は落ち着いて話せる所がいいから、

当然、お部屋のある料理屋さんでなければ

と言い出したのだ。

そして、候補に上げてきた店の名前が

一元さんお断りと言われていてもおかしくないような

そんな所ばかりを言ってきたのだ。

私があまり高級な所は・・・と言ったのだが

まさか、聞いてもらえるはずがない。

そういう事をするのが当然なの!と言うのだが・・・


私には普通はどれくらいだとかそういう基準がわからない。

だから、普通はね、そんなにしないんだよとも言えない。

私の母親のどこまでも続く高級志向は一生変わらないんだろうなと

もう、そういう人だと受け入れるしかない。


実は昨日、彼氏になんとなく質問した事がある。

「ねぇ、私のお母さんの事どう思ってる?嫌い?」と。

彼氏は「好きじゃない」とか、「苦手だ」とかそう言うと思っていた。

意外にも、彼氏は少し考えて

「うーんどうなんだろう」と言ったのだ。

そりゃ、とてもいいお母さんだと言ってもらえるならば

それが一番いいのだろうが、

今まで生きてきた道が違うのだから、

当然かみ合わない部分はあるだろう。

彼氏は本当は嫌いと思っているかもしれない。

苦手と思っているのかもしれない。

それでも、はっきりそう言わないのは、

少しでも歩み寄ろうと考えてくれているのではと

勝手にそんな事を思っていた。

私が無駄かなと思いつつも、「それが私の母親だから」と

言い続けてきたのは無駄ではなかったのかもしれない。


明日、どうなるか全く予想はできないが

私達の思いを伝える事、

私達がしてしまった事の謝罪、

何を言われても冷静でいられるように

それだけはちゃんとして頑張ってきます。


泣いて帰ってくるか、笑って帰ってくるか・・・

まだスタートラインに立ったばかりだから

諦めるには早い!けどね。

今日は父の日だ。

私の父親がどこに住んでいるのかわからず、

住所もわからず、そして最近は病気がちで

入退院を繰り返しているため、

何をしてあげればよかったのかわからないまま。


そして、彼氏のお父さんにも何かした方がいいのではないか

前々からずっとそれを考えていた。

しかし、今回の色々な騒動の中で、

唯一直接話ができていないのは、お父さんだけだ。

一体どんな気持ちで私の事を見ているのか、

呆れられているかもしれない。

怒っておられるかもしれない。

そう思うと、何か父の日としてするべきか

しないべきか、迷いに迷っていたのだが

とうとう当日がきても何も送る事ができなかった。


しかし、21日にこちらに来られるならば

遅くなってごめんなさいと、

何かを渡すのが常識なのではないか。


何度もお会いした事のあるお父さんだが

無口で、何を考えておられるのやら・・・

とにかく私は緊張してしまう。

それでも、彼氏と結婚すればずっと関わりがあるわけで

彼氏が私の母親を避けて通れないのと一緒だ。


とにかく、明日何かお父さんへのプレゼントを買いに行こう。

今日一日のうちで、色々な進展があった。

私がどこで出産をするかという事。

そして、彼氏のご両親が来られる日程。

などが一気に決まったのだ。


まず、彼氏のご両親が21日に来られる事が決まり、

そして、私と彼氏と話をして、これからどうしようというのを決めた上で

私の母親に会って改めて話をするという事が決まった。


それから、私がどこで出産をするかという問題だが、

彼氏に私は実家で産みたいと言っていたので、

その方向になるかと思っていたのだが、

今朝になり、彼氏のお母さんが改めて

「京都で早くに引越しをして、彼氏のお母さんが京都に来て

お手伝いをするのはどうかしら」と言ってくれたのだ。

私は実家で産むのがベストだと思っていたのだが、

それは、京都では出産が無理だろうという事から

そのように考えていたのであって、

私達の選択肢の中に、京都での出産はなかったのだ。


どちらにせよ、引越しはする予定だった事、

京都であれば彼氏も近くにいれる事

私が彼氏の実家で気を使うのと同じように

彼氏も私の実家では気を使うだろうが、

京都であれば、お互い気を使わなくてもいいという事

そして、彼氏のご両親も私の母親も来やすいのではないか。

という事から、京都で出産をする事にした。


そして、母親に21日の予定を聞くために電話をかけたのだが

彼氏の名前を出しただけで、声のトーンは下がった。

しかし、21日は空いているから大丈夫だと言ってくれた。


それから母親は、そんなに突然言われても困ると言い、

それはごめんなさいと私は謝ったのだが

気を悪くしてしまったのか、母親は

「彼氏のご両親とは今度会った時は喧嘩はしたらあかんねやろ?」と

私に聞いてきた。

私は思わず、「喧嘩をするつもりやったん?」と聞くと

母親は堂々と「そらそうに決まってるやろ」と言うのだ。


私はもう少し落ち着いて話ができるかと思ったのだが

母親ははっきりと喧嘩するつもりだったと言ったのを聞いて

悲しくなってしまった。

もめるような事をしたのは私達だ。

責任がある事もわかっているが、

彼氏のご両親もなんとか話がうまくまとまればと

そう考えてくださっているし、

彼氏も頼りないが、やっとの思いで母親に話をしようと

そのように考えていたのだが、なぜか母親だけが戦闘態勢だ。


挙句の果てには、「ご両親に聞かなければいけない事があるから」と

言うものの、何を聞くのかと尋ねると「それはまだ言えない。

ちゃんとあなたの前で話すから」と言っていた。

しかし、私の前で言うか言わないかが問題なのではない。

何を聞こうとしているのか、言おうとしているのか

それが問題なのだが、決して教えてくれなかった。


結局、落ち着いて話すどころか、

話しはいつまで経っても平行線のままだった。

母親に私の苦しみなとわからないと言われたが

私も母親には私の苦しみなどわかるわけがないと

言い返しそうになってしまった程だ。


お互い落ち着いて話せる日はくるのだろうか・・・。

今日は検診に行ってきました。

母子手帳を見ると33週となっていて、

私の計算と1週間程ズレがあり焦りました。

しかも、前の検診の時に「4週間後に来てください」と言われ

「はい」と言いつつ、4週間後でいいの?と思っていたら

案の定、「こないだの時2週間後に来てくださいって言ったのに」

と、言われました。


そして、病院で実家に帰って出産をしたいと告げた所

すごく、引き止められました。

「今から突然新しい病院にいく?」

「10ヶ月に入ったらやっぱり行きにくいでしょ?」と。

あまりに引き止めるので、

「まだわかりませんが、たぶん実家に帰る事に

なると思いますのでまた連絡します」

と言って出てきた。


まず、実家とはどっちの実家か。

今日、彼氏のお母さんと彼氏が電話で話した。

私と待ち合わせをしている時に電話がかかってきたのか

何を話したのか詳しい内容まではわからない。

それでも、一緒に帰ってきてしばらくした頃に

彼氏の方から突然

「俺の実家に行く事はどう思ってる?」と言い出した。

私は正直に

「うーん、考えてる。やっぱり私の実家の方が気を使わないでいいし

お産が始まったときにあなたが少しでも早くこれる距離がいいし

もしも私のお母さんが勝手に何か買ったりするのが嫌だというだけなら

それはきっちりと伝えてすればいいし、私の実家で産みたい」と告げた

彼氏はやっぱり私の母親と関わりを持つのはできるだけ避けたいと

何かにつけもめてしまいそうなのが嫌だと思っているようだったので


「確かに私のお母さんはキツイけれど、私と結婚したら

少なくともなんらかの形で付き合いがあるわけだから

避ける事は難しいと思うよ。それに、悪い人じゃないし

私が実家に帰って、もう彼氏の所には行かせないなんて事

言わないと思うし、言ったとしても私が自分で出て行くよ。

籍の事だとかを厳しく言うのは、やっぱり父親のことがあるからだし

お母さんはどれだけ頼んでも父親が籍を入れてくれなかった事を

私に重ねてしまっているんだと思うわ。」


というと、静かに「そうか・・・」と言った感じで頷いていた。

何よりもビックリしたのが、彼氏の方から出産の場所は

俺の実家でいいのか?と確認してきた事だ。

先日話した時は、何が何でもそこは譲らないといった

口調だったのだが、一体何があったのかと考えると

さっき彼氏のお母さんと話しをした時に何かを言われた

としか思えない。


そして、もうひとつは昨日にあまりに腹が立ち、

友達に電話をしてさんざん愚痴ったのだ。

彼氏が眠っている横で、小さい声で話していたつもりだったが

もしかすると聞こえてしまっていたのかもしれない。


どちらにせよ、時間はないもののこれからうまくいくかな?と

私はとても期待している。

今、めずらしく怒りを通り越しすごく投げやりな気持ち。

彼氏が新しい仕事の予定表をもらってきた。

これは月に2回(頭と真ん中)で出るものだ。

その予定表を見て、私はあんぐり・・・。


また、休みがない。

なぜ、休みをくださいといえないの。

昨日、そんな話したでしょうよ。


そう思うとイラっとし始め、更に私もよく知っている

私が嫌いな店長にまで腹が立ち始めた。

妊娠の事、出産の事知っているはずなのに。

そう思うと何もかもに腹が立ち始め、

いてもたってもいられなくなり、ネットの友達に

思いっきり愚痴ったのだが・・・。


彼女がなぜかイラっとしてしまい。

彼氏がどれだけなっていないかを的確に指摘した。

言われてる事はごもっともだし、言われて当然だと感じたのだが

その反面、もういいやーと投げやりになっている自分がいた。


昨日までの前向きな姿勢はどこに行ったんだ。

と言っても、前向きにならなければと無理やりしていた事。

彼氏と一緒になる事が幸せの道なのか否か。

彼氏のためにと色々考えたりするのは間違っているのか否か。


私の母親の事をわかってもらうために頑張るのは

もう、疲れた。

きつい母親だし、彼氏も関わりたくないのだろうが

結婚すれば関わりたくないとかそういうのはない。

それをどうすればわかってもらえるのか。


考えたくない。

考える余裕がない。

どうでもいいし、なんでもいい。


正直な今の私の気持ちだ。


前に母親と一緒に食事したのがいけなかったのか。

それまではそれ程までに嫌がってはいなかった。

私の実家で産む事も今程拒んではいなかった。


それとも私がこの人を選んだ事事態がいけなかったのか。


私と彼氏との話し合いが行われました。というと他人事のようだが

少しでも前進するために私は真正面から体当たりした。


あと一歩でとてつもなく大きな言い合いになりそうだった。

それでも私は逃げなかった。

今まで、ウジウジしていた私を捨て、お腹の子のために

きっちり話し合わなければという姿勢だった。

「これからどうしようと思ってるの?」と私が彼氏に聞いた時に

「引っ越さなければならない。

そのために部屋を探さなければならないという事くらい」と

少々なげやりに言った。

私は少し黙って「少し攻めすぎたかな」と思った。


ちょうど、お昼だったのでごはんを食べ、時間を空けてから

しばらくしてもう一度話を彼氏にふった。

私が一方的に攻めたり、追い詰めたりしないように

私達が私達の子のために

どうすればこの子が幸せになれるかの話し合いを。

それだけを考えて話をした。


とにかく、お金がないことは事実で、

助けてもらわなければならないことも事実。

しかし、彼氏はどうしても私の母親にお金を出してもらったり

私の実家で出産することは反対のようだ。

私からすれば、彼氏のご両親にお金を出してもらったり

彼氏の実家で出産をする事に引け目を感じるのと同じ事だとは思うが、

それ以外にも彼氏は母親に対して嫌だと思う事があった。

それは、母親がとにかくお金を使おうとしているだけだ

とそう言って聞かないのだ。

「私の母親にとっても孫なわけだし、嬉しいからあれもしてやりたい

これもしてやりたいと思うのは普通の事だと思う。

前にも言ったけど、何かを買ったりする事だったりでないと

愛情表現が出来ない人なんよ」

と、何度も彼氏に言ったのだが、それでも彼氏は首を縦にふらない。

彼氏は私の母親からの援助はいらないとそう言い切った。


しかし、母親の気持ちはわかってほしいと思い、

「お母さんは本当は何かしてやりたいとすごく思ってるんよ。

それは勿論、嬉しいし、私の事が心配だから。

それでも、私達がこうしたい。こうしますって言ってくるのを

待ってるんよ。だから何の援助もいらないならいらないと

ちゃんと言わないといけないし。もしかしたら嬉しくて

ベビー服の一枚でも買うかもしれないけど、それは

お母さんの気持ちとして受け取ってあげたい」と

そう言った所、よっぽど母親とは関わりたくないのか

一瞬、しかめた顔をしたがうんと頷いてくれた。


そして、出産の場所だ。

私は彼氏の実家で産む事に対して、

はいともいいえともはっきりは答えていないが

きっと彼氏は譲らないであろうと思っている。

しかし、彼氏のお母さんに私の実家で産みたいと

告げてしまっている事もあるので、それはどうなるかわからないが

たぶん、彼氏の実家で産む事になりそうだ。

彼氏曰く、彼氏の実家で出産してくれた方が安心だ。という事と

実家周りには1歳2歳の孫がいるおうちが何軒かあるから、

ベビーベッドなどのかさばるものはもらえるかもしれないという事だ。

確かに、お下がりがもらえるのはいいかなと思った。

それは、私達が自分達でお金が出せない状態だから

少しでも安く済ませられるなら済ませたい。

もしも私の実家で産むとなると、母親の性格、母親の考え方

それを考えればいくらかかったって全て新しい物を!と思うだろう。

お下がりでも、近所で1歳2歳の子がいるような家はない。

しかし、まだ少し考えている自分がいる。

どうしても実家がいいとはなかなか頑固になれず、

実際、彼氏の実家でも産むというのもすごく嫌だという訳ではないのだ。


結局、出産の場所の話は終わり、話し合いも一旦休憩に。

めずらしく、彼氏の方からちょっと行かなきゃいけない所があるんだけど

一緒に来るか?散歩にもなるだろうと誘ってきたのだ。

いつもこういう話し合いの後、彼氏はふくれっ面で、無口になるのだが

どういう風の吹き回しかとも思ったのだが、私も気分転換したかったので

一緒に出かける事となった。

そして、並んで歩いていて、少しは前向きに何かやろうという

そういう気持ちになったのかなと

私は勝手にそんな事を考えていた。


のんびり歩きながら、彼氏と話の続きをしていた。

彼氏のお母さんに早く電話をして、話し合いをしなければいけない事。

出産のために準備しなければいけないもの、それにかかる費用。

引越しの場所、引越しのためにいる費用など、

一度計算してみたほうがいいよね。など。

今までの中で一番現実味のある話をしたように思える。


出産には保険に入っていれば一時金がもらえるよ。

そのお金をもらうためには私が彼氏の扶養でないとダメだよ。

じゃぁ入籍を先にしなければいけないね。

そのお金は出産後にもらえるものだから、

それは彼氏のご両親に後で返すようにすればいいんじゃない?

など、お金の事に関しても、今までよりも前に進めた気がした。


私は私で出産や引越しにいる費用をだいたい見積もり

彼氏には明日にはお母さんに電話して、本当にお下がりが

もらえるかどうかもきっちり聞かなければいけないし

お父さんが高熱を出したというのもあるから、

いつ頃京都にきてもらえるかもきいてほしいと

そう伝えた。

そして私が最後に彼氏に言ったのは、

「お下がりをもらうにしてもベビー服とかは新しいの買ってあげたい!」と。

彼氏は「勿論それはそうだよね」とそう言ってくれた。


小さいけれど、私には希望が見えてきた。

我が子のために、やるだけの事はやってあげたいし

我が子のためなら、彼氏も動いてくれると

今日、話していて改めて信じようと思った。