親子関係カウンセラーの川島ゆうこです。
こんなお悩み相談を見つけました。
小学2年生の息子が、夜寝る前にトランプで遊んでほしいということが続いています。
私もできるかぎり遊んであげたいと思っています。
でも、疲れている時はイライラしてきます。
断りたくても、子どもが傷ついてしまうのではないかとかわいそうでなかなかできません。
この前、怒るような口調でつい、
「どうして寝る前にいつもいつも言ってくるの!お母さんだって疲れてる時あるんだからね!」
と言ってしまい自己嫌悪になってしまいました。
そして結局断り切れず,げっそりしながら遊びに付き合いました。
感情が爆発せず、
子供もをなるべく傷つけずに、上手に断れるようになるにはどうしたらよいでしょうか?
(小学校2年生のママ)
断ることにとてもマイナスのイメージがあって、
お子さんへの愛情から、お母さんが我慢してしまう状況なんですね。
毎日体力の限界まで、本当によく頑張っていらっしゃると思います。
でも、疲れていてしんどいのに、遊びたくないのに、
無理をして付き合い続けていると
心がパンクしてしまいかねません。
お母さんもお子さんも、心地よく過ごせるようになりたいですよね。
我慢することが続いてしまい、八方塞がりになってしまっている時は、
リフレーミングをすると出口がみつかりやすくなります。
リフレーミングとは、物事にはいろいろな側面があって、
1つの見方だけでなく違う側面から見ると、捉え方が変わるという考え方です。
例えば、コップに水が半分入っている時、
「もう半分しかない」と思うか、
「まだ、半分もある」と思うかで、
感じ方も大きく違ってきます。
そして捉え方によって、新たな可能性も広がってきます。
今回は、お悩みである、
「疲れていたり、しんどいときは断る」
という出来事のポジティブな面を探してみましょう。
例えば、
◆お母さんサイド
・自分を大切にできたことで元気になり、もっと子供に笑顔を向けられる。
・小出しに感情を伝えていくことで、急に感情が爆発することが少なくなる。
◆子供サイド
・お母さんも疲れる時があるんだとわかり、他人の気持ちにも様々な感情があることを知ることができる。
・自分の要求がいつも通るとは限らないことを知り、気持ちに折り合いのつけ方を学べる。
・自分も疲れたら断ってもいいんだとわかり、無理に頑張りすぎず、自分を大切にできる子に育つ。
・誰かがしんどい時はお互いに助け合って生きていくということが自然にできるようになる。
リフレーミングしてみると、断ることにも大切な側面があることがわかります。
断る事も子供のためになる側面があったんだ!と気づくと、
凝り固まっていたマイナスのイメージが解けていって、
気持ちが楽になるのを感じられるかもしれません。
また、断るだけが辛くなってしまう時は、代替案を出すのもおススメです。
・明日の○時からならできるよ。
・今日は疲れてるから時計の針が○までならできるけどどうする?
と提案してみて、子供と話し合ったり
・トランプはずっとやってるから今日はこの遊びにしない?
とお母さんが楽しめる遊びに誘うのもいいと思います。
そうすることで、お互いにちょうど良い落とし所を考えることができます。
そして、子供が社会に出ても、仲良く暮らしていく基礎を築くことができます。
罪悪感が少なくなれば、上手に断ることもできるようになると思います。
苦しいけど、出口が見つからずお悩みの方は一緒に探していきましょう。