ロンドン。
みさなさんが知っている、イギリスの首都。
私は、12年前位に約一ヶ月ほど一人で滞在しました。
その理由は、ロックバンドをしていたので日本の自宅で
デモテープを作り、各音楽メディアやレコード会社に
送って、「ロンドンのB&Bにこの期間滞在しているので、
興味をお持ちの方は連絡下さい」と手紙を添えました。
そのデモテープは、ほぼ一人で製作。
ギター弾きの私は、海外で音楽活動を共にしていただける
ボーカリストが見つからず、自分で慣れない英語で
歌を歌いました。
(洋楽のロックが大好きなので海外でプレーしたかった)
デモテープの送り先は
イギリス・アメリカ・ドイツ・フランス・イタリア・
フィンランド・オーストラリア・ニュージーランド。
100本以上は送ったな。
そして、連絡を頂いたのは、4社ほど。
やっぱりネックはボーカルでした。(笑)
でも、あの「ローリングストーズ」が在籍していた、
「ロンドンレコード」から「はがき」が来たのが
うれしかった。
歴史のある老舗はさすが!こんなわたしにでも、
はがきを出していただけるとは感動もの。
内容は「アレンジは良いかな。ボーカルが
何を歌っているのかわからない」とのこと。
そーだよな。ちゃんと英語を習ったことないしな。
でも、それが人生の転機でした。
ロンドン滞在中に、駅前英語留学をしました。
ちょっとした試験があり、もちろん私は初級クラス。
その中で、スペイン人、トルコ人、韓国人などと
交流を持つことができ、とてもカルチャーショックを受けました。
音楽しか知らない小さな自分を発見し、
自分が「日本人」だと真に認識した瞬間がありました。
このままの小さな自分ではダメだ!
帰国後、猛勉強。通信制の大学で社会学を
学ぶようになりました。
国際交流は素晴らしい。
英語が少し話せて、度胸があれば交流ができる。
中学英語もろくにできない私が、BR(日本のJR)の
列車に乗ってロンドンからリバプールに行ったとき、
隣の席の方が、「U2」(アイルランドのロックバンド)の
テープを聞いていたので、
すぐ声をかけ、通じにくい私の英語に付き合って
頂いて、音楽の話をしました。
今でも、海外の方と英語で話をするときは、
もっぱら「ロック」の話で盛り上がります。
(片言の英語ですが)
物事はちょっとした「基礎」と「度胸」が
あれば、何とかスタートできる。もちろん、
準備も大事ですが。
私の場合「ちょっとした英語」と「度胸」で
少ない時間でしたがロンドンで暮らせたことが、
自分を大きくできたなぁと今思っています。