次の日
まだ、父は集中治療室にいた
血圧が上がらなければ
一般病棟にはうつれない
でも
外科の担当の先生が
『このままの調子なら
順調に回復しそうですね』
と言ってくれたので
私も母もホッとした
父は
昨日よりも
意識ははっきりしてきていた
言葉はのんびりで
口が乾いてうまく喋れない
お父さん
このまま本当に
おじいちゃんみたいになっちゃうのかな
と思うほど
数日で年老いた
血圧も
だいぶ上がってきていて
血圧を上げる点滴の量も
だいぶ減ってきている
父は
自営で仕事をしているが
今回
急に入院、手術となったので
仕事がそのままになってしまっていた
お客様や取引相手が
仕事なので
このままにしておく事ができない
母が父に仕事の話をすると
父の目の色が変わり
はきはきと喋り出した
『なんでもっと早く言わないだ💢』
と怒っている
母は
まだ仕事の話をしたら
申し訳ないかと思いだまっていたのに
父の方は
仕事が心配で仕方なかったようだ
こんな体になっても
本当に責任感の強い父
仕事の話になると
みるみる普通の喋りになっていった
しかし
突然
父の顔が歪み
子供のように
顔をくしゃくしゃにして
涙を流し始めた
私は
父の涙を見るのは初めてだった
母が
『お父さん悔しいね〜。
ここまで頑張ってきたのに。
こんなになっちゃったから、、、』
私はこの時
何とか父の会社を続けなきゃと
思った
父が涙して何とかしたいと
思っている会社を
私にもやれる事があるのでは、、、
そして
私にもできる
経理の仕事を父に聞きながら
やる事にした
そして
今日も母と父の足を
