マウスピースが「SAS」の治療アイテム。 | 医者が教えてくれない「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」のブログ

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このブログは2007年に「睡眠時無呼吸症(SAS)」と診断された本人が、様々な情報や体験から語る「SAS ペイシェントの為のブロク」です。

皆さん、こんにちわ。

第4回目の今回からは、数回に渡って「SASに、どの様に立ち向かうか」について綴って行きたいと思います。

近年、「睡眠時無呼吸症候群」の治療には「専門医院で貸出すCPAP」の他にも様々なアイテムが出回っています。

「CPAP」については次回にチョット「濃い内容のお話」をして行きたいと思っていますので、今回はスルー致します。


では、アイテムのお話に戻ります。

「SASの重症患者」に歯科医師が処方してくれるのがコレ。

「スリープスプリント」と言うプラスチック製のマウスピースです。

CPAP同様に「SAS重症患者」には医療補助金が出る治療器具です。
私くしも「歯型に合わせて作って頂き」所有しております。

自分も含めて、歯並びの良くない=噛み合わせが悪い=「下アゴがズレてる」と言う事が多く見受けられる様です。

現に私は「顎関節症」の予兆『大きく口を開けると耳横で音がする』状態で、芸人の志村けんの『アイ~ン』の様に下アゴを突き出して口を開けると音はしないので本来のアゴ位置よりも気道側にズレている状態と自覚しています。

そこで歯科医に相談し「レントゲン撮影の結果」スプリント装着によって気道が5ミリ程度広がる事を確認出来ました。

この「5ミリ」が超重要で「病状改善」に結びつく可能性が有るのです。

人は寝ている時には「全身脱力状態」となり、首やアゴ廻りの筋肉も同様の状態となります。
特に気道部は「仰向けで寝」の場合は重力によって「歯の上下が離れた状態」となり、それによって舌根部が落ち込み気道が極端に狭くなります。

この「気道の閉塞」を改善してくれる可能性を持つのが「スリープスプリント」なのです。

しかし、この「スリープスプリント」も万能では有りませんので、他の治療器具同様に「装着者の努力」も必要です。

その1、『装着したら口内をスボメて真空状態にし、就寝中も持続させる。』
コレは「スプリント・歯・舌を密着させる事によって【下顎と舌根の落ち込み】を防ぐ」為です。

その2,『毎朝洗浄、毎晩装着&歯科定期検診の受診』
要は「入れ歯」と同じなので油断していると「菌が繁殖してトンデモナイこと」になります。又、噛み合わせに「負荷を掛けた状態を続ける事」になるので、当初の調整が必須となります。

『歯がイタイ』や『アゴがダルくて寝れない』なんてことじゃ「本末転倒」でございますので。

以上が「スリープスプリント」の説明で御座いました。


私が思うに『SASには「歯の噛み合わが悪い」と言う事も密接に関係するのでは?』と思っています。

現に「標準体型にも多い」のは「気道の狭さ=噛み合わせによるモノ」と考えれば理屈が通るワケですしネ。

次回は「CPAPについて」様々な事を書いて行きたいと思います。

では、皆様に安眠が訪れます様に。