久しぶりにハーディのスピニングリールが入庫
今回はベイルの固定位置が下がってしまいラインの巻き取りに問題が発生しているのを修理です
（写真は違うアルテックスです）
このタイプのアルテックスのベイルストッパーはローターの一部が盛り上がり
ソコに着陸する事によるもの
長い事使ってると衝撃でストッパーが叩かれるのか変形してベイルが本来の位置よりも下がってしまいます
さて、どうやって修理しようか・・・・・
当たり前に考えるとローターを取り外して変形して下がってしまったストッパーを肉盛りして元の高さになるようにするのが良いかもしれないけど
溶接の類は避けたいトコロ
とりあえずベイルを取り外して各部の検証を進める
ベイルアームの軸受けもローター部の軸も減ってガタガタになってるね・・・・
まあ、どのアルテックスも似たようなもんです
どうせ修理するならココまで手を加えるべきか？？？悩みどころです
一応、オーナーさんに許可をいただき
少し踏み込んだ修理を行う事にしました
まずは減ってしまったローター部の軸を取り外しました
かなりオッカナビックリ
とりあえず外れたから良かったものの・・・・
で、両方の軸を新しく製作して
ソレにあわせてベイル側の取り付け穴も開けなおし
固定方法は変更して
回らないけどラインローラーも製作 （減ってました）
取り外した部品と新しく製作したリターンスプリングたち
ストッパーはローラー側のアームを加工してココで受け止める事に変更して
固定方法の変更により普通のマイナスネジになりました
なので反対側のストッパーは隙間があいています
リターンスプリングは軸を少し長めに製作する事により巻き数を増やしても取り付けられるようにして
スプリングの径を少し細くして衝撃を和らげつつも巻き数を増やしてあるので戻る力は残すという算段です
全体的にクリアランスをピッチリに製作させていただきましたので
かなりしっかりした動作感というか
精度感がある動きになりました
本来の状態がどこまで精度感を持っているのかは定かではありませんが
もしかしたら新品よりも良くなってるかもしれませんね
お客さんが引き取りに来た次の日
もう一個持ってるアルテックスも同じ作業をと依頼を受けました
ありがとうございますm(_ _ )m
今後もよろしくお願いしますね
それでは