6月22日

 

山本 周五郎 やまもと しゅうごろう

1903年(明治36年)6月22日 - 1967年(昭和42年)2月14日

日本の小説家

本名:清水 三十六(しみず さとむ)

庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説

 

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主な作品

小説

廣野の落日(1920年)

明和絵暦(1934年)

風雲海南記(旧題「浪人時代及び武士道春秋」、1938年)

日本婦道記(1942年)[注 8]

新潮記(1943年)

柳橋物語(1946年)

寝ぼけ署長(1948年)

楽天旅日記(1950年)

山彦乙女(1951年)

火の杯(1951年)

風流太平記(1952年)

栄花物語(1953年)

正雪記(1953-54年、1956年)

樅ノ木は残った(1954-58年)

赤ひげ診療譚(1958年)

天地静大(1959年)

五瓣の椿(1959年)

彦左衛門外記(旧題「ご意見番に候」、1959年)

青べか物語 (1960年)

季節のない街(1962年)

さぶ(1963年)

虚空遍歴(1963年)

ながい坂(1966年)

全集

『山本周五郎全集』全13巻(講談社、1963年 - 1964年)

『山本周五郎小説全集』全33巻・別巻5(新潮社、1968年 - 1970年)

『山本周五郎全集未収録作品集』全17巻(実業之日本社、1972年 - 1982年)

『山本周五郎全集』全30巻(新潮社、1981年9月 - 1984年2月)

『山本周五郎長篇小説全集』全26巻(新潮社、2013年6月 - 2015年2月)

『山本周五郎探偵小説全集』全6巻・別巻1(作品社、2007年 - 2008年)、末国善己編

日記

『青べか日記』(大和書房、1971年、内容は1928年8月12日~1929年9月20日の戦前期の日記、のち新潮文庫・光文社知恵の森文庫)

『山本周五郎 愛妻日記』(角川春樹事務所、2013年、内容は1930年1月14日~1941年12月7日の間)

『山本周五郎 戦中日記』(角川春樹事務所、2011年、内容は1941年12月8日~1945年2月4日の間、のちハルキ文庫)太平洋戦争中の全文を一挙収録[43]。

関連書籍

『山本周五郎』(上・下、アールズ出版)木村久邇典

『わが山本周五郎』(文藝春秋、のち文春文庫)土岐雄三

『わが師 山本周五郎』(第三文明社、のち集英社文庫)早乙女貢

『山本周五郎最後の日』(マルジュ社、2009年)大河原英与(文藝春秋の編集者)

『周五郎伝 虚空巡礼』(白水社、2013年)齋藤愼爾

『泣き言はいわない』(新潮文庫、改版2009年)

『周五郎流 激情が人を変える』(NHK生活人新書、2003年)高橋敏夫

『山本周五郎のことば』(新潮新書、2003年)清原康正編

『山本周五郎で生きる悦びを知る』(PHP新書、2016年)福田和也

『また明日会いましょう 生きぬいていく言葉』(河出書房新社、2018年)

『文藝別冊 山本周五郎 背筋を伸ばす反骨の文士』(河出書房新社、2018年)

翻案作品

映画

青空浪士(1937年、監督:押本七之輔)

恋愛剣法(1938年、監督:寺門静吉)

腰本吉弥組(1938年、監督:菅沼完二)

喧嘩主従(1938年、監督:益田晴夫)

粗忽評判記(1939年、監督:小坂哲人)

暁雲武蔵ケ原(1941年、監督:佐伯幸三)

修道院の花嫁(1946年、監督:田口哲)

江戸は青空(1958年、監督:西山正輝)

町奉行日記 鉄火牡丹(1959年、監督:三隅研次)

暴れん坊兄弟(1960年、監督:沢島忠)

椿三十郎(1962年、監督:黒澤明) - 『日日平安』が原作。

ちいさこべ 第一部(1962年、監督:田坂具隆)

ちいさこべ 第二部(1962年、監督:田坂具隆)

青べか物語(1962年、監督:川島雄三、脚本:新藤兼人) - 舞台の時代設定を戦前から高度経済成長期の直前に変更している。

青葉城の鬼(1962年、監督:三隅研次) - 『樅ノ木は残った』が原作。

道場破り(1964年、監督:内川清一郎)

続・道場破り 問答無用(1964年、監督:菊池靖、松野宏軌)

無頼無法の徒 さぶ(1964年、監督:野村孝) - 『さぶ』が原作。

五瓣の椿(1964年、監督:野村芳太郎)

赤ひげ(1965年、監督:黒澤明) - 『赤ひげ診療譚』が原作。

 

『赤ひげ』(1965年)

冷飯とおさんとちゃん(1965年、監督:田坂具隆) - 『ひやめし物語』『おさん』『ちゃん』が原作。

なみだ川(1967年、監督:三隅研次) - 『おたふく物語』が原作。

斬る(1968年、監督:岡本喜八)

どですかでん(1970年、監督:黒澤明) - 『季節のない街』が原作。

いのちぼうにふろう(1971年、監督:小林正樹) - 『深川安楽亭』が原作。

初笑いびっくり武士道(1972年、監督:野村芳太郎) - 『ひとごろし』が原作。

ひとごろし(1976年、監督:大洲斉)

雨あがる(2000年、監督:小泉堯史)

どら平太(2000年、監督:市川崑) - 『町奉行日記』が原作。

かあちゃん(2001年、監督:市川崑)

海は見ていた(2002年、監督:熊井啓)

SABU 〜さぶ〜(2002年、監督:三池崇史) - 同年のテレビドラマの再編集劇場公開版。

椿三十郎(2007年、監督:森田芳光) - 『日々平安』が原作。1962年のリメイク。

テレビドラマ

ながい坂(1968年、関西テレビ)

樅ノ木は残った (NHK大河ドラマ)[44](1970年、NHK大河ドラマ、脚本:茂木草介)

赤ひげ (1972年のテレビドラマ)[45](1972年、NHK、脚本:倉本聰ほか、主演:小林桂樹) - 『赤ひげ診療譚』が原作。

ぶらり信兵衛 道場破り(1973年 - 1974年、フジテレビ、パイロット版の脚本:倉本聰) - 『人情裏長屋』が原作。

夫婦旅日記 さらば浪人(1976年、フジテレビ) - 『雨あがる』が原作。

着ながし奉行(1981年、フジテレビ) - 『町奉行日記』が原作。

愛妻武士道(1981年、フジテレビ) - 『五十三右衛門』『おもかげ抄(旧題・愛妻武士道)』が原作。

栄花物語(1983年、フジテレビ)

町奉行日記(1992年、フジテレビ)

その木戸を通って(1993年、フジテレビ) - 監督・市川崑 初のハイビジョン作品。2008年公開。

大江戸風雲伝(1994年、NHK) - 『栄花物語』が原作。

柳橋慕情(2000年、NHK) - 『柳橋物語』『ちゃん』『嘘アつかねえ』『人情裏長屋』『一両千両』が原作。

五瓣の椿(2002年、NHKドラマ、脚本:中島丈博)

SABU 〜さぶ〜(2002年、名古屋テレビ、監督:三池崇史) - 『さぶ』が原作。

初蕾(2003年、TBS、脚本:宮川一郎) - 生誕百周年記念番組。

子連れ信兵衛(2015年、NHK BSプレミアム) - 『人情裏長屋』が原作。

山本周五郎人情時代劇(2016年、BSジャパン)

山本周五郎時代劇 武士の魂(2017年、BSジャパン)

山本周五郎ドラマ さぶ(2020年、NHK BSプレミアム)

だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ(2021年 -、NHK BSプレミアム) - 『はたし状』『泥棒と若殿』『晩秋』『女は同じ物語』が原作。

ほか多数

 

舞台

こんち午の日/季節のない街/ながい坂/さぶ/柳橋物語/梅咲きぬ/つゆのひぬま/夜の辛夷/赤ひげ/わたくしです物語/青べか物語/かあちゃん/地蔵/ひとごろし/裏の木戸は開いている/おたふく物語 ほか(前進座)

夢ごころ(名鉄・東宝提携特別公演/名鉄ホール)

川霧の橋(1990年/宝塚歌劇団月組) - 『柳橋物語』『ひとでなし』が原案

小さな花がひらいた(1971年・1981年・1982年・1991年・1992年・2011年/宝塚歌劇団花組・星組) - 『ちいさこべ』が原案

いのちある限り(1978年/宝塚歌劇団雪組)- 『野分』『釣忍』が原案

落葉のしらべ(1972年/宝塚歌劇団雪組) - 『落葉のとなり』が原案

白い朝(1974年・1997年 - 1998年/宝塚歌劇団月組・花組) - 『さぶ』が原案

沈丁花の細道(1984年/宝塚歌劇団月組)- 『半之助祝言』が原案

TRUTH(1999年・2005年/演劇集団キャラメルボックス)- 『失蝶記』(『日日平安』に収録)が原案

五瓣の椿(2005年6月4日 - 6月28日/明治座)

まつさをな(2007年/演劇集団キャラメルボックス)- 『みずぐるま』(『おさん』に収録)が原案

赤ひげ(2008年1月/劇団俳優座)

おたふく/ゆうれい貸屋(演劇倶楽部『座』)

さぶ(劇団俳小)

おたふく物語(2016年9月/明治座/主演:藤山直美)

  

 

オペラ

松とお秋(2004年/「周五郎の世界」/東京文化会館小ホール、2006年/NPOみんなのオペラ/江東文化センター、2010年12月4日/大中恩作品の会/津田ホール、脚色:岡村喬生、作曲:大中恩) - 『嘘アつかねえ』『ほたる放生』(『日日平安』に収録)が原案

6月21日

 

岡田 誠三 おかだ せいぞう

1913年3月8日 - 1994年6月21日

日本の小説家

 

朝日新聞社記者として南方戦線に従軍した経験を基に、

短編小説『ニューギニア山岳戦』を著し、

1944年上半期の第19回直木賞を受賞した。

 

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著書

ニューギニヤ血戦記 朝日新聞社 1943

火星の夢 誠光社 1947

日本を呼ぶ声 手紙で結ぶ世界の友情 阪本秀雄共編 未來社 1953

定年後 中央公論社 1975 のち文庫 

自分人間(岡田播陽)中央公論社 1977

雪華の乱 小説・大塩平八郎 中央公論社 1977

マイホーム誕生 人生論的建築学 日刊工業新聞社 1978

はずれサラリーマン 時事通信社 1978

老後爆発 毎日新聞社 1979

字余り人生 中央公論社 1981

電話の声 朝日新聞社 1983

定年後以後 中央公論社 1988

小説法隆寺再建 近代文芸社 1995

6月20日

 

安部 龍太郎 あべ りゅうたろう

1955年6月20日 ~

日本の小説家

 

東京都大田区役所に就職、後に図書館司書を務める。

1987年に退職し、創作活動に専念

1988年の『師直の恋』でデビュー

 

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著作一覧

小説

血の日本史(1990年11月、新潮社)

黄金海流(1991年12月、新潮社)

彷徨える帝(1994年3月、新潮社)

太閤の城(1994年12月、PHP研究所、文庫題「太閤の城 結城虎之介・残月剣」)

室町花伝(1995年5月、文藝春秋、文庫題「バサラ将軍」)

風の如く水の如く(1996年3月、集英社)

関ヶ原連判状(1996年10月、新潮社)

密室大坂城(1997年1月、講談社)

金沢城嵐の間(1997年8月、文藝春秋)

難風(1998年6月、講談社、文庫題「忠直卿御座船」「佐和山炎上」)

神々に告ぐ(1999年7月、角川書店、文庫題「戦国秘譚 神々に告ぐ」)

海神 孫太郎漂流記(1999年9月、集英社)

開陽丸、北へ 徳川海軍の興亡(1999年12月、朝日新聞社、文庫題「幕末 開陽丸 徳川海軍最後の戦い」)

お吉写真帖 明治維新新技術事始め(2000年7月、文藝春秋、文庫題「お吉写真帖」)

信長燃ゆ(2001年6月、日本経済新聞社)

生きて候(2002年10月、集英社)

薩摩燃ゆ(2004年7月、小学館)

天馬、翔ける(2004年12月、新潮社、文庫題「天馬、翔ける 源義経」)

浄土の帝(2005年7月、角川書店)

天下布武 夢どの与一郎(2006年9月、角川書店)

恋七夜(2007年2月、集英社)

道誉と正成(2009年8月、集英社)

下天を謀る(2009年11月、新潮社)

蒼き信長(2010年1月、毎日新聞社)

葉隠物語(2011年3月、エイチアンドアイ)

レオン氏郷(2012年9月、PHP研究所)

等伯(2012年9月、日本経済新聞出版社)

五峯の鷹(2013年12月、小学館)

冬を待つ城(2014年10月、新潮社)

維新の肖像(2015年4月、潮出版社)

姫神(2015年8月、文藝春秋)

義貞の旗(2015年10月、集英社)

宗麟の海(2017年9月、NHK出版)文春文庫 2020年

冬を待つ城(2017年10月、新潮社)

平城京(2018年5月、KADOKAWA)

蝦夷太平記 十三の海鳴り(2019年10月、集英社)

海の十字架(2020年2月、文藝春秋)

迷宮の月(2020年4月、新潮社)

家康(幻冬舎時代小説文庫)

信長との同盟(2020年7月)

三方ヶ原の戦い(2020年8月)

長篠の戦い(2020年9月)

甲州征伐(2020年10月)

本能寺の変(2020年11月)

小牧・長久手の戦い(2020年12月)

秀吉との和睦(2022年12月)

史論・随筆など

天才信長を探しに、旅に出た(2002年6月、日本経済新聞社)

戦国の山城をゆく 信長や秀吉に滅ぼされた世界(2004年4月、集英社新書)

名将の法則 戦国乱世を生き抜いた12人の知られざる"決断"とは(2006年8月、日本実業出版社)

武田信玄の古戦場をゆく なぜ武田軍団は北へ向かったのか?(2006年11月、集英社新書)

徳川家康の詰め将棋 大坂城包囲網(2009年1月、集英社新書)

安部龍太郎「英雄」を歩く(2013年7月、日本実業出版社)

信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変(2018年7月、幻冬舎新書)

信長になれなかった男たち 戦国武将外伝(2019年1月、幻冬舎新書)

信長の革命と光秀の正義 真説本能寺(2020年1月、幻冬舎新書)

日本はこうしてつくられた 大和を都に選んだ古代王権の謎(2021年1月、小学館カラー版)

シルクロード 仏の道をゆく(2021年7月、潮出版社)

特攻隊員と大刀洗飛行場(2021年7月、PHP新書) 

共著

禅林寺 古寺巡礼京都(小木曽善龍共著、2007年3月、淡交社)

神の島 沖ノ島(藤原新也共著、2013年5月、小学館)

対決!日本史(佐藤優、潮出版社・潮新書、2020年-)  

6月19日

 

太宰 治 だざい おさむ

1909年〈明治42年〉6月19日 - 1948年〈昭和23年〉6月13日

日本の小説家

本名:津島 修治(つしま しゅうじ)

 

太宰の墓がある東京都三鷹市の禅林寺では、

太宰と富栄の遺体が引き揚げられた6月19日には

毎年多くの愛好家が訪れている。これは一般に「桜桃忌」と称されている。

太宰の出身地・金木でも桜桃忌の行事を行っていたが

「生誕地には生誕を祝う祭の方がふさわしい」という遺族の要望もあり、

生誕90周年となる1999年(平成11年)から「太宰治生誕祭」に名称を改めた。

 

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作品

作品名    初出       単行本

ロマネスク           『青い花』1934年12月号              『晩年』(砂子屋書房、1936年6月)

道化の華              『日本浪曼派 第一巻第三号』

1935年5月号     『晩年』(砂子屋書房、1936年6月)

ダス・ゲマイネ    『文藝春秋』1935年10月号         

燈籠       『若草』1937年10月号   『女性』(博文館、1942年6月)

富嶽百景              『文体』1939年2月号、3月号      『女生徒』(砂子屋書房、1939年7月)

黄金風景              『國民新聞』1939年3月2日、3月3日      『女生徒』(砂子屋書房)

女生徒    『文學界』1939年4月号  『女生徒』(砂子屋書房)

新樹の言葉           書き下ろし           『愛と美について』(竹村書房、1939年5月)

葉桜と魔笛[73]    『新潮』1939年6月号     『皮膚と心』(竹村書房、1940年4月)

八十八夜              『新潮』1939年8月号     『皮膚と心』(竹村書房)

畜犬談    『文学者』1939年10月号              『皮膚と心』(竹村書房)

皮膚と心              『文學界』1939年11月号              『皮膚と心』(竹村書房)

俗天使    『新潮』1940年1月号     『皮膚と心』(竹村書房)

鷗           『知性』1940年1月号     『皮膚と心』(竹村書房)

春の盗賊              『文芸日本』1940年1月号            『女の決闘』(河出書房、1940年6月)

女の決闘              『月刊文章』1940年1月号〜6月号             『女の決闘』(河出書房)

駈込み訴へ           『中央公論』1940年2月号            『女の決闘』(河出書房)

走れメロス           『新潮』1940年5月号     『女の決闘』(河出書房)

古典風    『知性』1940年6月号     『女の決闘』(河出書房)

乞食学生              『若草』1940年7月号〜12月号    『東京八景』(実業之日本社、1941年5月)

きりぎりす           『新潮』1940年11月号   『東京八景』(実業之日本社)

東京八景              『文學界』1941年1月号  『東京八景』(実業之日本社)

清貧譚    『新潮』1941年1月号     『千代女』(筑摩書房、1941年8月)

みみずく通信       『知性』1941年1月号     『千代女』(筑摩書房)

佐渡       『公論』1941年1月号     『千代女』(筑摩書房)

千代女    『改造』1941年6月号     『千代女』(筑摩書房)

新ハムレット       書き下ろし           『新ハムレット』(文藝春秋、1941年7月)

風の便り              『文學界』1941年11月号

『文藝』1941年11月号

『新潮』1941年12月号   『風の便り』(利根書房、1942年4月)

誰           『知性』1941年12月号   『風の便り』(利根書房)

恥           『婦人画報』1942年1月号            『女性』(博文館)

十二月八日           『婦人公論』1942年2月号            『女性』(博文館)

律子と貞子           『若草』1942年2月号     『風の便り』(利根書房)

水仙       『改造』1942年5月号     『日本小説代表作全集 9』(小山書店、1943年1月)

正義と微笑           書き下ろし           『正義と微笑』(錦城出版社、1942年6月)

黄村先生言行録    『文學界』1943年1月号  『佳日』(肇書房、1944年8月)

右大臣実朝           書き下ろし           『右大臣実朝』(錦城出版社、1943年9月)

不審庵    『文藝世紀』1943年10月号          『佳日』(肇書房)

花吹雪    書き下ろし           『佳日』(肇書房)

佳日       『改造』1944年1月号     『佳日』(肇書房)

散華       『新若人』1944年3月号  『佳日』(肇書房)

津軽       書き下ろし           『津軽』(小山書店、1944年11月)

新釈諸国噺           『新潮』1944年1月号、10月号

『文藝』1944年5月号

『文藝世紀』1944年9月号

『月刊東北』1944年11月号

ほかは書き下ろし              『新釈諸国噺』(生活社、1945年1月)

竹青       『文藝』1945年4月号     『薄明』(新紀元社、1946年11月)

惜別       書き下ろし           『惜別』(朝日新聞社、1945年9月)

お伽草紙              書き下ろし           『お伽草紙』(筑摩書房、1945年10月)

パンドラの匣       『河北新報』

1945年10月22日〜1946年1月7日          『パンドラの匣』(河北新報社、1946年6月)

十五年間              『文化展望』1946年4月号(創刊号)        

冬の花火              『展望』1946年6月号     『冬の花火』(中央公論社、1947年7月)

春の枯葉              『人間』1946年9月号     『冬の花火』(中央公論社)

雀           『思潮』1946年9月号     『冬の花火』(中央公論社)

親友交歓              『新潮』1946年12月号   『ヴィヨンの妻』(筑摩書房、1947年8月)

男女同権              『改造』1946年12月号   『ヴィヨンの妻』(筑摩書房)

トカトントン       『群像』1947年1月号     『ヴィヨンの妻』(筑摩書房)

メリイクリスマス              『中央公論』1947年1月号            『ヴィヨンの妻』(筑摩書房)

ヴィヨンの妻       『展望』1947年3月号     『ヴィヨンの妻』(筑摩書房)

女神       『日本小説』1947年5月号            『女神』(白文社、1947年10月)

フォスフォレッスセンス    『日本小説』1947年7月号            『太宰治随想集』(若草書房、1948年3月)

眉山       『小説新潮』1948年3月号            『桜桃』(実業之日本社、1948年7月)

斜陽       『新潮』1947年7月号〜10月号    『斜陽』(新潮社、1947年12月)

如是我聞              『新潮』1948年3月号、5月号〜7月号       『如是我聞』(新潮社、1948年11月)

人間失格              『展望』1948年6月号〜8月号      『人間失格』(筑摩書房、1948年7月)

グッド・バイ       『朝日新聞』1948年6月21日

『朝日評論』1948年7月1日         『人間失格』(筑摩書房)

単行本

書名       出版社    出版年月日           備考

晩年       砂子屋書房           1936年6月25日              作品集

虚構の彷徨           新潮社    1937年6月1日  作品集

二十世紀旗手       版画荘    1937年7月20日              作品集

愛と美について    竹村書房              1939年5月20日              書き下ろし作品集

女生徒    砂子屋書房           1939年7月20日              作品集

皮膚と心              竹村書房              1940年4月20日              作品集

思ひ出    人文書院              1940年6月1日  作品集

女の決闘              河出書房              1940年6月15日              作品集

東京八景              実業之日本社       1941年5月3日  作品集

新ハムレット       文藝春秋              1941年7月2日  書き下ろし長編小説

千代女    筑摩書房              1941年8月25日              作品集

風の便り              利根書房              1942年4月16日              作品集

老ハイデルベルヒ              竹村書房              1942年5月20日              作品集

正義と微笑           錦城出版社           1942年6月10日              書き下ろし長編小説

女性       博文館    1942年6月30日              作品集

信天翁    昭南書房              1942年11月15日            作品集

富嶽百景              新潮社    1943年1月10日              作品集

右大臣実朝           錦城出版社           1943年9月25日              書き下ろし長編小説

佳日       肇書房    1944年8月20日              作品集

津軽       小山書店              1944年11月15日            書き下ろし長編小説

新釈諸国噺           生活社    1945年1月27日              作品集

惜別       朝日新聞社           1945年9月5日  書き下ろし長編小説

お伽草紙              筑摩書房              1945年10月25日            書き下ろし作品集

パンドラの匣       河北新報社           1946年6月5日  長編小説

玩具       あづみ書房           1946年8月10日              作品集

薄明       新紀元社              1946年11月20日            作品集

猿面冠者              鎌倉文庫              1947年1月20日              作品集

道化の華              実業之日本社       1947年2月20日              作品集

黄村先生言行録    日本出版              1947年3月15日              作品集

姥捨       ポリゴン書房       1947年6月10日              作品集

冬の花火              中央公論社           1947年7月5日  作品集

ろまん燈籠           用力社    1947年7月10日              作品集

ヴィヨンの妻       筑摩書房              1947年8月5日  作品集

狂言の神              三島書房              1947年8月30日              作品集

女神       白文社    1947年10月5日              作品集

斜陽       新潮社    1947年12月15日            長編小説

太宰治随想集       若草書房              1948年3月21日              作品集

桜桃       実業之日本社       1948年7月25日              作品集

人間失格              筑摩書房              1948年7月25日              長編小説

(「グッド・バイ」も収録)

如是我聞              新潮社    1948年11月10日            随筆集

地図       新潮文庫              2009年4月25日              初期作品集

絵画

太宰は、絵画も描いた。東京美術学校(現在の東京芸術大学)に進んだ兄・圭治の影響もあって子供時代から美術に関心が持ち、長じては文壇内だけでなく画家とも交流を持ち、杉並時代は久富邦夫、三鷹時代は桜井浜江と近所に住んでいた画家と往来があった[74]。三鷹市美術ギャラリーが2018年から太宰が描いた絵画9点を所蔵し、太宰の担当編集者であった石井立(たつ)の遺族がこれを見て石井立が所蔵していた太宰作と思われる肖像画を新たに寄贈し、鑑定により太宰作と判断された[75]。

 

作品研究

「無頼派」または「新戯作派」の一人に数えられる太宰は、4回の自殺未遂や自身の生活態度ととも相まって、退廃的な作風にのみ焦点があてられがちだが、『お伽草紙』『新釈諸国噺』「畜犬談」「親友交歓」「黄村先生言行録」などユーモアの溢れる作品を多数残している。永らく太宰文学を好きになれなかったという杉森久英は、戦後だいぶ経ってから『お伽草紙』や『新釈諸国噺』を読んで感嘆し、それまで太宰を一面的にしか捉えていなかった自分の不明を深く恥じたという[76]。

長編・短編ともに優れていたが、特に「満願」等のようにわずか原稿用紙数枚で見事に書き上げる小説家としても高く評価されている。

女性一人称の作品を多く執筆した。「女生徒」「千代女」「葉桜と魔笛」「皮膚と心」「恥」「十二月八日」「きりぎりす」「燈籠」「雪の夜の話」「待つ」「誰も知らぬ」「おさん」などがある。太宰の代表作とみなされる『斜陽』「ヴィヨンの妻」もそうである。なお「女生徒」は、未知の女性の読者から送られてきた日記に基づいて執筆したものである[77]。

聖書やイエス・キリストに太宰は強い関心を抱き続けた。その思いは作品にも色濃く現れている。「駈込み訴え」(『中央公論』1940年2月号)では一般的に裏切り者・背反者として認知されるイスカリオテのユダの心の葛藤が描かれている。小説「パンドラの匣」は、詩人の大月花宵(越後獅子)にキリストの精神に基づいた自由思想を語らせ、次作の回想記「十五年間」の最後に太宰は「パンドラの匣」を引用し、大月(越後獅子)が「西洋の思想は、すべてキリストの精神を基底にして、或いはそれを敷衍し、或いはそれを卑近にし、或いはそれを懐疑し、人さまざまの諸説があっても結局、聖書一巻にむすびついていると思う」などと語る一場面で了となる[78]。他に聖書やキリストに言及した作品に『正義と微笑』「律子と貞子」「誰」「恥」「鷗」「散華」「父」「桜桃」などがあり、随筆でもよく触れている。

1948年4月、太宰の死の直前から『太宰治全集』が八雲書店から刊行開始されるが、同社の倒産によって中断した。その後、創藝社から新しく『太宰治全集』が刊行される。しかし書簡や習作なども完備した本格的な全集は1955年に筑摩書房から刊行されたものが初めてである。

2009年(平成21年)、プランゲ文庫に所蔵された資料から、連合国軍占領下に出版された際の「人魚の海」「鉄面皮」「校長三代」「貨幣」「黄村先生言行録」「不審庵」「佳日」などは連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の検閲によって削除が指示されていたことが明らかになった[79]。現在刊行されている太宰作品はそれぞれの初版を基にしているが、太宰は終戦までは内務省の、占領期はGHQの検閲に書き換えなどで対応し、初版や最終版と異なる作品もあることが、『太宰治単行本でたどる検閲の影』(秀明大学出版会、2020年)などで明らかになっている[80]。

2014年(平成26年)12月、韓国語版の「太宰治全集」全10巻が完結した。小説は発表順に収められ、同全集にはエッセイを含む全作品が収録されている[81]。

家族・親族

津島家

(青森県北津軽郡金木村〈のちの北津軽郡金木町、現・青森県五所川原市〉)

津島家の家系については様々な説があり、明確ではない。初代惣助は豆腐を売り歩く行商人だったという。1946年(昭和21年)に発表した『苦悩の年鑑』のなかで「私の生れた家には、誇るべき系図も何も無い。どこからか流れて来て、この津軽の北端に土着した百姓が、私たちの祖先なのに違ひない。私は、無智の、食ふや食はずの貧農の子孫である。私の家が多少でも青森県下に、名を知られ始めたのは、曾祖父惣助の時代からであつた」と書いている。惣助は油売りの行商をしながら金貸しで身代を築いていったという。また、津島家は、旧対馬国から日本海を渡って津軽に定住した一族であるとする伝承もあり、菩提寺南台寺の墓碑でも祖先は“対馬姓”となっている。この“対馬姓”と刻まれた墓について、太宰の甥津島康一(俳優)は、「どっからかもってきたんじゃないかな」となにやら意味ありげな“対馬姓”の刻名を信用していない口ぶりで「うちの系図はやばいんですよ」と恥ずかしそうに述べている[82]。

津島家を県下有数の大地主に押し上げた三代目惣助は嘉瀬村の山中家出身で、元の名を勇之助といった。1835年(天保6年)に大百姓・山中久五郎の次男として生まれ、1859年(安政6年)津島家の婿養子となった。山中家の先祖は、「能登国山中庄山中城主の一族」だったと伝えられている。1867年(慶応3年)に二代目惣助が他界し、家督を相続して三代目「惣助」を襲名した。油売りのほか、木綿などの繊維製品も扱い、金貸しで財を蓄えて新興の大地主となった。1894年(明治27年)に北津軽郡会議員の大地主互選議員に当選、1895年(明治28年)に北津軽郡所得税調査委員選挙に当選。1897年(明治30年)、合資会社「金木銀行」を設立。再び郡会の大地主議員となり、県内多額納税者番付の12位に入って貴族院議員の互選資格を手に入れた。無名の金貸し惣助からちょっとした地方名士として名を成したのであった。

跡取りがいなかったため婿養子・惣五郎を迎える。惣五郎にも跡取りがいなかったため源右衛門が婿養子となった[83]。家紋は「鶴の丸」である。金木の生家は源右衛門が建造したもので、太宰治記念館 「斜陽館」として公開され、国の重要文化財に指定されている。

両親

父・源右衛門

1871年(明治3年)生 - 1923年(大正12年)没

松木家から婿養子として津島家に入った。病弱な惣五郎に代わって惣助から家督を譲られる[83]。1901年(明治34年)、県会議員に当選。1922年(大正11年)に貴族院議員となるが、翌年肺臓癌で死去。

母・たね(夕子)

1873年(明治6年)生 - 1942年(昭和17年)没

惣五郎の長女。太宰含め七男四女を生む。69歳で死去。

兄弟姉妹

※がついている人物は太宰に先立って死去している。

 

三男(長兄)・文治

長男・総一郎、次男・勤三郎が早世したため、津島家の跡継ぎとなる。金木町長、青森県知事、衆議院議員、参議院議員を歴任。長男の康一は俳優。

四男(次兄)・英治

金木町長。孫の恭一は元衆議院議員。

五男(三兄)・圭治※

東京美術学校彫塑科に進学。太宰の同人誌「細胞文芸」に「夢川利一」のペンネームでエッセイを寄稿している[84]。結核により28歳で死去。

七男(弟)・礼治※

敗血症で18歳で病死。

長女(長姉)・たま※

1889年 - 1912年。

平山良太郎を婿養子に迎えるが、結婚後に22歳で死去。このとき太宰3歳。

次女(次姉)・トシ

1894年 - 1951年。

津島市太郎夫人

三女(三姉)・アイ※

1904年 - 1937年。

津島正雄夫人

四女(四姉)・キョウ※

1906年 - 1945年。

小館貞一夫人。小館保、小館善四郎は義弟。終戦からちょうど3か月後に死去。

妻子

妻・美知子

東京女子師範学校卒業後、都留高等女学校で歴史・地理の教師をしていた。26歳で太宰と見合い、翌年結婚。

長女・園子

夫は元衆議院議員の津島雄二 (旧姓・上野)。長男の淳も衆議院議員。2020年4月20日、呼吸不全により78歳で死去[85]。「花の画家」として知られ、2022年に忌日の4月20日は「水仙忌」と名付けられた[86]。

長男・正樹

ダウン症であった。肺炎により15歳で死去。

次女・里子

小説家の津島佑子。

太田治子

小説家。愛人・太田静子との間の娘。

松木家

木造村の松木家は、金木の津島家や、三代目惣助が出た嘉瀬の山中家よりもはるかに格式の高い旧家である。藩政時代には苗字帯刀を許された郷士だった。

『松木家由緒書』などによると、先祖は若狭国小浜(現・福井県)の商人で、万治年間(1658–60年)に弘前にやってきて、羽二重の商いをしていた。寛文年間(1661–72年)津軽藩の新田開発が始まると木造に移り住み、開墾の功を認められ大庄屋、郷士になった。明治に入って、八代目七右衛門の時代に、薬種問屋(屋号松樹堂)に転業するまで、代々造り酒屋を営んでいた。

親族

津島慶三 - 従姉りえの三男。生化学者。横浜市立大学医学部名誉教授。

津島恭一 - 姪孫。元衆議院議員 、野田内閣(野田第1次改造内閣・野田第2次改造内閣)国土交通大臣政務官。

石原明 - 義弟(妻・美知子の弟)。ニューヨーク州立大学名誉教授。

田沢吉郎 - 姪婿(文治の娘・陽の夫)。元衆議院議員、元防衛庁長官。

石原燃 - 津島佑子の長女(本名・津島香以)。劇作家。

家系図

 

 

 

 

 

 

石原初太郎          

 

 

 

津島源右衛門      

 

たね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石原明   

 

美知子   

 

太宰治(津島修治)          

 

太田静子             

 

津島英治             

 

津島文治

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

津島雄二             

 

園子      

 

正樹      

 

里子(津島佑子)             

 

太田治子             

 

津島一雄             

 

津島康一             

 

陽          

 

田沢吉郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

津島淳   

 

 

 

 

 

 

 

石原燃   

 

 

 

 

 

津島恭一

関連人物

石井桃子 - 児童文学作家、翻訳者。井伏鱒二宅で偶然大宰と同席したことをきっかけに親交を深めた。太宰の死後、井伏との会話の中で「あたしだつたら、太宰さんを死なせなかつたでせうよ」と語っている。石井桃子#太宰治との出会いも参照のこと。

石川淳 - 戦後、太宰・坂口安吾・織田作之助とともにいわゆる無頼派の旗手とされた文学者。太宰とは昭和14年頃以来、4度ほど酒席をともにした。太宰の死に際し「太宰治昇天」と題した文章を発表(『新潮』第45巻第7号、1948年7月)。

井伏鱒二 - 太宰の師。太宰自身の言によれば、太宰がまだ青森の中学生だった頃、井伏の『幽閉』(『山椒魚』の原形)を読んでその才能に興奮した。大学上京後から師事し、結婚の仲人も井伏に務めてもらった。戦後になって、太宰は井伏に複雑な感情を抱いていたようであり、遺書に「井伏さんは悪人です」と書き残していたことは話題になった。両者の確執には様々な説があるが、詳しくはわかっていない。

伊馬春部 - 別名・伊馬鵜平。太宰の親友で、ユーモア作家として「畜犬談」を捧げられた。折口信夫に太宰作品を勧めたのも伊馬である。入水前に伊藤左千夫の「池水は濁りににごり藤波の影もうつらず雨降りしきる」という短歌を録した色紙を伊馬宛てに残した。太宰嫌いで有名な三島由紀夫は目黒時代、伊馬家の隣家に住んでおり、強盗に押し入られて逃げ出したとき伊馬家に保護を求めたことがある。『桜桃の記』執筆。

大西巨人 - 作家。『文化展望』編集者として原稿依頼し、「十五年間」を創刊号に掲載。1948年に「太宰治の死」と題する追悼文を発表している。

亀井勝一郎 - 文芸評論家。昭和十年代から没時まで交流があり作品集の解説などを行った。作家論に『無頼派の祈り 太宰治』審美社、新版に河出文庫で『太宰治 愛と苦悩の手紙』がある。

賀陽治憲 - 賀陽宮恒憲王の第二王子。皇籍離脱後に外交官。1947年10月14日付の『時事新報』で「太宰治の“斜陽”はちょっと身につまされておもしろいですね」と発言。太宰は「如是我聞」で「或る新聞の座談会で、宮さまが、「斜陽を愛読している、身につまされるから」とおっしゃっていた」と言及している。

川端康成 - 太宰が芥川賞候補になって落選したときの選考委員の一人。川端が「作者目下の生活に厭な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みあった」と批評したため、太宰は「川端康成へ」と題する短文を書いて抗議。川端は「太宰治氏へ芥川賞について」という短文を発表し、「根も葉もない妄想や邪推はせぬがよい(…)「生活に厭な雲云々」も不遜の暴言であるならば、私は潔く取消」すと、冷静に釈明した。後に『社会』1948年4月号の志賀直哉、廣津和郎との「文藝鼎談」での川端の発言に対して『新潮』1948年6月号掲載の「如是我聞(三)」で太宰は、「なお、その老人に茶坊主の如く阿諛追従して、まったく左様でゴゼエマス、大衆小説みたいですね、と言っている卑しく痩やせた俗物作家、これは論外」と罵倒した。太宰の死後に代表作『斜陽』が翻訳出版された際、「太宰君がKeeneさんのやうな譯者に恵まれたことはまことに幸ひです」などの文面で書簡を送っている。アメリカ合衆国の出版社ニューディレクションズの担当者宛てだったが、ドナルド・キーンの翻訳に関する記述もあったためキーンのもとに届けられたという[87]。

小山清 - 太宰の門下生の作家。作品集や作家論の編さんをしている。新版は『太宰治の手紙』河出文庫

今官一 - 太宰の同郷の友人。津軽出身の文士の中では唯一の理解者として、太宰から信頼されていた。短篇『善蔵を思う』には「甲野嘉一君」として登場する。

佐藤春夫 - 太宰の師。太宰作品が芥川賞候補になったとき、薬物中毒時代の太宰から、賞を「何卒私に与えて下さい」と懇願する手紙を何通も送られた。結局、太宰が落選すると、太宰は短篇『創世記』を書いて佐藤を批判。これに対して佐藤は小説『芥川賞』を書き、太宰の非常識な行動を暴露して報復した。太宰の死後、佐藤は「稀有の文才」で「その才能は最初から大に認めてゐたつもりである。芥川賞などは貰はないでも立派に一家を成す才能と信じ、それを彼に自覚させたかつた(中略)それ以来自分のところへ近づかなくなつた彼に対しては多少遺憾に思ひながら遠くからその動静を見守つてゐた」と述べ、『津軽』について「あの作品には彼の欠点は全く目立たなくてその長所ばかりが現はれてゐるやうに思はれる。(中略)この一作さへあれば彼は不朽の作家の一人だと云へるであらう」と絶賛している。外ヶ浜町の観瀾山にある太宰治文学碑の碑銘を揮毫。

志賀直哉 - 小説『津軽』で太宰から名前を伏せて批判されている。その後、志賀は中村眞一郎と佐々木基一との雑誌の座談会で、『斜陽』の主人公である華族の娘が山出しの女中のようにおかしな言葉遣いをすることや、「犯人」のオチが見え透いていることなどを指摘し、とぼけたようなポーズが気になる、もう少し真面目にやったらよかろう云々と批判。逆上した太宰は、最晩年の連載評論『如是我聞』で志賀に反撃した。太宰の死後、1948年8月15日、志賀は「太宰治の死」と題する一文を草し、「私は太宰君が私に反感を持つてゐる事を知つてゐたから、自然、多少は悪意を持つた言葉になつた」ことを認め、「太宰君が心身共に、それ程衰へてゐる人だといふ事を知つてゐれば、もう少し云ひようがあつたと、今は残念に思つてゐる」と、自分の対応が大人げなかったことを詫びている。また『人間失格』も読んだが「これは少しも厭だとは思わなかった」という。太宰にも「大正では、直哉だの善蔵だの龍之介だの菊池寛だの、短編小説の技法を知つてゐる人も少くなかつたが、昭和のはじめでは、井伏さんが抜群のやうに思はれたくらゐのもので、最近に到つてまるでもう駄目になつた」(「十五年間」)という評価が見られ、全面的に否定していたわけではない。

杉森久英 - 作家、若年時は編集者で太宰と交際。杉森は太宰の3歳下だったが、はるか年下と勘違いした太宰が画集を出してミケランジェロの偉大さを教えようとしたため、太宰に教えられなくても知っていると反感を持ったという。戦後には、たまたま「如是我聞」事件の発端となった座談会をセッティングしたため、太宰と志賀の反目をハラハラしながら見守っていた。『苦悩の旗手 太宰治』を著した。

田中英光 - 小説家。太宰の弟子。オリンピック選手。青春文学「オリンポスの果実」で文壇に登場後、無頼派に転向。薬物中毒の果てに傷害事件を起こし、太宰の死の翌年、太宰の墓前で割腹自殺した[88]。

檀一雄 - 小説家。太宰の親友。「走れメロス」は檀との熱海でのエピソードがモデルになっているという説もある。

堤重久 - 太宰が最も信頼していた弟子。のち京都産業大学教授。『太宰治との七年間』の著書あり。

豊島与志雄 - 太宰の先輩作家で、フランス文学者。太宰の葬儀委員長を務めた。

中井英夫 - 東大在学中、第十四次『新思潮』の編集者として、当時中井が最も心酔し反発もしていた太宰と交際(『続・黒鳥館戦後日記』に詳しい)。『禿鷹―あとがきに代えて―』などによれば、1948年5月16日に太宰宅を訪問したとき、太宰が八雲書店から届いた自らの全集を撫で回して嬉しそうにしているのを見て、作家の全集を生前に刊行するのを滑稽と考えていた中井は「先生はよくもうすぐ死ぬ、と仰いますが、いつ本当に死ぬんですか」と問い詰めたことがある。太宰は「人間、そう簡単に死ねるもんじゃない」と答えたが、その約一か月後に自殺した。のちに問い詰めたことを後悔したという。中井が『新思潮』に書いてもらったのは『朝』で、原稿料を一枚五十円支払ったという。のちに生活が苦しかった折、この直筆原稿を古書店に一万円で売り、翌日には店頭に五万円で売り出されていたと回想している。

中野嘉一 - 太宰がパビナール中毒で東京武蔵野病院に入院していたときの主治医で詩人。太宰をサイコパスと診断した。『善蔵を思う』の甲野嘉一は名前をもじったもの。

中野好夫 - 英文学者・評論家。短篇『父』を「まことに面白く読めたが、翌る朝になったら何も残らぬ」と酷評し、太宰から連載評論『如是我聞』のなかで「貪婪、淫乱、剛の者、これもまた大馬鹿先生の一人」と反撃された。太宰の没時は東京大学英文科教授で、『文藝』1948年8月号の文芸時評『志賀直哉と太宰治』のなかで、「場所もあろうに、夫人の家の鼻の先から他の女と抱き合って浮び上るなどもはや醜態の極である」「太宰の生き方の如きはおよそよき社会を自から破壊する底の反社会エゴイズムにほかならない」と太宰の人生を指弾した。

中原中也 - 『青い花』の同人仲間。酒席での凄絶な搦みで有名な中原は「お前は何の花が好きなんだい」と訊ね、太宰が泣き出しそうな声で「モ、モ、ノ、ハ、ナ」と答えると、「チエッ、だからおめえは」とこき下ろした。太宰の側では中原を尊敬しつつも、人間性を嫌っており、親友山岸外史に対して「ナメクジみたいにてらてらした奴で、とてもつきあえた代物じゃない」とこき下ろした。のちに中原の没後、檀一雄に対して「死んで見ると、やっぱり中原だ、ねえ。段違いだ。立原は死んで天才ということになっているが、君どう思う?皆目つまらねえ」と言ったという。

野口冨士男 - 『文芸時代』の同人。日本文藝家協会書記局嘱託として葬儀で弔辞を読む。

野原一夫 - 新潮社の担当編集者。『回想太宰治』などを書く。

野平健一 - 新潮社の担当編集者。『週刊新潮』二代目編集長。『矢来町半世紀 太宰さん三島さんのこと、その他』などを書く。

別所直樹 - 太宰の弟子。

三島由紀夫 - 12歳の頃、『虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ』を、同じ痛みを感得して読む[89][注釈 6]。その後、『斜陽』は雑誌連載時から読み、川端康成宛書簡には「『斜陽』第三回も感銘深く読みました。滅亡の抒事詩に近く、見事な芸術的完成が予見されます。しかしまだ予見されるにとどまつてをります」[90]と記している。しかしのちのエッセイでは、この作品に登場する貴族の言葉遣いが現実の貴族とかけ離れていることを指摘している[91][注釈 7]。1946年12月14日、矢代静一に誘われて太宰と亀井勝一郎を囲む会合に出席した。矢代によれば「太宰が会ってくれることになった」と告げたとき、三島は目を輝かして「僕も連れてってよ」と邪気なくせがんだという[92]。三島はこの会合で、「僕は太宰さんの文学はきらいなんです」と「ニヤニヤしながら」発言し、これに対して太宰は虚をつかれたような表情をして誰へ言うともなく「そんなことを言ったって、こうして来てるんだから、やっぱり好きなんだよな。なあ、やっぱり好きなんだ」と答えたと三島は述懐している[91]。しかし、その場に居合わせた野原一夫によれば、三島は「能面のように無表情」で発言し、太宰は三島の発言に対して「きらいなら、来なけりゃいいじゃねえか」と吐き捨てるように言って顔をそむけたという[93]。三島はその後、しばしば太宰への嫌悪を表明し続けた[注釈 8]。『小説家の休暇』では、「第一私はこの人の顔がきらひだ。第二にこの人の田舎者のハイカラ趣味がきらひだ。第三にこの人が、自分に適しない役を演じたのがきらひだ」「太宰のもつてゐた性格的欠陥は、少なくともその半分が、冷水摩擦や器械体操や規則的な生活で治される筈だつた」「治りたがらない病人などには本当の病人の資格がない」と記し[94]、その他の座談会や書簡等にもその種の記述が見られる[注釈 9]。晩年には、1968年に行われた一橋大学でのティーチ・インにて「私は太宰とますます対照的な方向に向かっているようなわけですけど、おそらくどこか自分の根底に太宰と触れるところがあるからだろうと思う。だからこそ反撥するし、だからこそ逆の方に行くのでしょうね」[95]と述べた。また自決の2か月ほど前には、村松剛や編集者に対して「このごろはひとが家具を買いに行くというはなしをきいても、吐気がする」と告白し、村松が「家庭の幸福は文学の敵。それじゃあ、太宰治と同じじゃないか」と言うと、三島は「そうだよ、おれは太宰治と同じだ。同じなんだよ」と言ったとされる[96][97]。

森鷗外 - 太宰は「たち依(よ)らば大樹の陰、たとえば鴎外、森林太郎」という文を書いた。また本人の墓石は、希望したとおり三鷹市禅林寺にある森鴎外の墓石と向き合うところ(正確には斜め向かい)に立てられている。ちなみに、刻まれた「太宰治」の文字は井伏鱒二の筆による。

山岸外史 - 評論家。太宰の親友。1934年(昭和9年)に太宰と知り合い、『青い花』や日本浪曼派の同人として交友を深めた。自身も『人間キリスト記』などの著作により太宰の文学に影響を与えたが、戦後絶交状を送るなどして次第に疎遠となった。しかし太宰入水に際して遺体捜索には加わり、美知子夫人から「ヤマギシさんが東京にいたら、太宰は死ななかったものを」と泣かれたことなど、その複雑な交友の実態を回想録『人間太宰治』(1962年〈昭和37年〉)、『太宰治おぼえがき』(1963年〈昭和38年〉)の中で明らかにしている。

吉本隆明 - 評論家。学生時代に『春の枯葉』の上演許可を得るため太宰の元を訪れる。

演じた俳優

太宰治、またはそれに相当する人物を演じた俳優の一覧。

 

長門裕之 - 映画『秋津温泉』(1962年 監督:吉田喜重)

石坂浩二 - ドラマ『冬の花火 わたしの太宰治』(1979年)

萩原健一 - 映画『もどり川』(1983年 監督:神代辰巳)

峰岸徹 - 映画『武蔵野心中』(1983年)

田村亮 - ドラマ『ニュードキュメンタリードラマ昭和 松本清張事件にせまる』第4回「人間失格 太宰治」(1984年)

岡田裕介 - 映画『火宅の人 旅の終わりに』(1986年 監督:深作欣二)

風間杜夫 - 舞台『人間合格』(1989年)

渡辺いっけい - 舞台『人間合格』(1989年)

役所広司 - ドラマ『グッド・バイ 私が殺した太宰治』(1992年)

唐沢寿明 - 舞台『温水夫妻』(1999年)

河村隆一 - 映画『ピカレスク 人間失格』(2002年)

細川智三 - テレビ番組『太宰治 連続心中の謎!! その真相に猪瀬直樹がせまる』(2002年)

大高洋夫 - 舞台『人間合格』(2003年)

豊川悦司 - ドラマ『太宰治物語』(2005年)

西島秀俊 - 連続テレビ小説『純情きらり』(2006年)

塚本高史 - 映画『富嶽百景〜遥かなる場所〜』(2006年)

ウエンツ瑛士 - テレビ番組『あらすじで楽しむ世界名作劇場』(2007年)

岡本健一 - 舞台『人間合格』(2008年)

南原健朗 - 映画『夢のまにまに』(2008年)

浅野忠信 - 映画『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』(2009年)

堺雅人 - 文学アニメ『青い文学シリーズ』(2009年)

櫻井翔 - 朗読劇 太宰治生誕百周年記念企画『ART OF WORDS〜櫻井翔の『人間失格』』(2009年)

渡部豪太 - テレビ番組『小悪魔ドクショ 文学で恋をつかまえる方法』(2010年)

向井理 - テレビ番組『BUNGO -日本文学シネマ- — 黃金風景』(2010年)

山崎まさよし - テレビ番組『BUNGO -日本文学シネマ- — グッド・バイ』(2010年)

生田斗真 - 映画『人間失格』(2010年)

村上健志(フルーツポンチ) - 映画『ゴーストライターホテル』(2011年)

仲村トオル - 舞台『グッドバイ』(2015年)

大野拓朗 - テレビ番組『グッド・バイ』(2018年)

小栗旬 - 映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019年)

大泉洋 - 映画『グッドバイ』(2020年)

内博貴 - 舞台『走れメロス〜文豪たちの青春〜』(2020年)

河相我聞 - ドラマ『歴史迷宮からの脱出〜リアル脱出ゲーム×テレビ東京〜』第5話(2020年)

記念施設

太宰治記念館 「斜陽館」

青森県五所川原市にある記念館。

太宰治まなびの家

旧制弘前高校時代に下宿した民家。

太宰治文学サロン

当初は「太宰治文学館」として東京都井の頭恩賜公園内に建設が計画されていた。三鷹市は井の頭恩賜公園開園100周年・太宰没後70年記念事業として2017年4月に井の頭公園内に太宰治文学館を建設する計画を公表したが[98]、パブリックコメントに市民から井の頭公園への建設に多くの反対意見が寄せられたことやふるさと納税による税収減少などを理由に、2018年3月末に井の頭公園以外への設置場所の変更と、再検討も含めた計画スケジュールの見直しを発表した[99]。その後、下連雀3丁目にあった太宰ゆかりの酒販店の跡地に、2020年3月に「太宰治文学サロン」の名称でオープンした[100]。

ゆふいん文学の森 「碧雲荘」

東京都杉並区天沼から大分県由布市湯布院町に移築され、文学交流施設として2017年4月に公開された。

関連書籍

太宰の伝記

杉森久英 『苦悩の旗手 太宰治』文藝春秋 1967年、河出文庫 1983年

檀一雄 『小説太宰治』審美社 1970年、新版1992年 ISBN 4-7883-3065-2

檀一雄 『小説太宰治』岩波現代文庫 2000年 ISBN 4-00-602012-0

檀一雄 『小説太宰治』小学館 2019年 ISBN 4-09-352366-5

檀一雄 『太宰と安吾』角川ソフィア文庫 2016年 ISBN 4-04-400086-7

野原一夫 『回想太宰治』新潮社 1980年、改版1992年 ISBN 4-10-335301-5

野原一夫 『回想太宰治 新装版』新潮社 1998年 ISBN 4-10-335308-2

野原一夫 『太宰治 生涯と文学』ちくま文庫 1998年 ISBN 4-480-03397-1

石上玄一郎 『太宰治と私 激浪の青春』集英社 1986年、集英社文庫 1990年

奥野健男『太宰治』文藝春秋 1973年、文春文庫 1998年

矢代静一 『含羞の人 私の太宰治』河出書房新社 1986年、河出文庫 1998年 ISBN 4-309-40522-3

相馬正一 『評伝太宰治』筑摩書房 全3冊 1982-85年。増補版・津軽書房 上下 1995年

山岸外史 『人間太宰治』ちくま文庫 1989年 ISBN 4-480-02337-2

猪瀬直樹 『ピカレスク〜太宰治伝』小学館 2000年、「著作集4」小学館 2002年、文春文庫 2007年(監督:伊藤秀裕 太宰役は河村隆一で映画化)

長部日出雄 『辻音楽師の唄 もう一つの太宰治伝』文藝春秋 1997年、文春文庫 2003年、小学館 2019年

長部日出雄 『桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝』文藝春秋 2002年、文春文庫 2005年、小学館 上・下 2019年

その他

津島美知子『回想の太宰治』人文書院 1978年、増訂版1997年、講談社文芸文庫 2008年 ISBN 4-06-290007-6

井伏鱒二『太宰治』筑摩書房 1989年、中公文庫 2018年 ISBN 4-12-206607-7

太田治子『明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子』朝日新聞出版 2009年、朝日文庫 2012年

『太宰よ! 45人の追悼文集 さよならの言葉にかえて』河出文庫 2018年 ISBN 4-309-41614-4

松本健一『太宰治 含羞のひと伝説』増補新版・辺境社 2009年。旧版・第三文明社 1982年

小野正文『太宰治をどう読むか』未知谷 2006年

鎌田紳爾『ふたりの修ちゃ 太宰治と寺山修司』未知谷 2014年

山崎富栄『太宰治との愛と死のノート 雨の玉川心中とその真実』 長篠康一郎編、学陽書房(女性文庫)1995年

松本侑子『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』光文社 2009年/光文社文庫 2012年 ISBN 4334-76406-1

鎌田慧『津軽・斜陽の家 〜太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒』祥伝社 2000年、講談社文庫 2003年 ISBN 4-06-273767-1

林聖子『風紋五十年』パブリック・ブレイン 2012年 ISBN 978-4-434-16699-0

『永遠の太宰治 総特集 KAWADEムック』河出書房新社 2019年。旧版2009年

以下は図版・入門書

『太宰治 新潮日本文学アルバム』新潮社 1983年 ISBN 978-4-10-620619-1

『図説 太宰治』日本近代文学館編、ちくま学芸文庫 2000年

『文豪ナビ 太宰治』新潮文庫 2004年 ISBN 978-4-10-100600-0

『太宰治 生誕一〇〇年記念』 平凡社「別冊太陽・日本のこころ」2009年 ISBN 978-4-582-92159-5

『太宰治と旅する津軽』小松健一写真、新潮社〈とんぼの本〉2009年 ISBN 978-4-10-602192-3

太宰治倶楽部編『もっと太宰治 太宰治がわかる本』〈ムック〉の本・ロングセラーズ 1989年、新版2015年

吉田和明解説『太宰治 フォー・ビギナーズ・シリーズ 45』現代書館 1987年

細谷博『太宰治』岩波新書 1998年

巌谷大四編『さよならを言うまえに 人生のことば292章』 河出文庫 1988年、新版2009年

小野才八郎編著『太宰治語録』津軽書房 1998年 ISBN 4-8066-0169-1

山口智司編著『生まれてすみません 太宰治 一五〇の言葉 PHP研究所 2009年

以下は電子出版ほか

朗読CD 太宰治作品集〜CD15枚組〜 (日本音声保存)2006年 ISBN 4-901708-93-7

『DS 文学全集』ニンテンドーDSソフト 2007年10月 NTR-P-YBNJ (JPN)

6月18日

 

三田 誠広 みた まさひろ

1948年6月18日~

日本の小説家

 

大阪府立大手前高等学校2年生のとき不登校となり、

1年間休学し、読書と思索の日々を送っていたとき書いた

小説『Mの世界』で文藝学生小説コンクール佳作入選

 

1977年、『僕って何』で第77回芥川賞受賞。

1988年から早稲田大学の文芸科で教鞭をとり小説創作の演習を担当。

 

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著書

『僕って何』河出書房新社(1977年)のち文庫、(河出文庫・角川文庫)

『赤ん坊の生まれない日』河出書房新社(1977年)のち文庫

『Mの世界』河出書房新社、1978 のち文庫

『愛って何 三田誠広女性対談』河出書房新社、1978

『龍をみたか』朝日新聞社(1979年)のち角川文庫-「朝日新聞」連載

『僕の赤ちゃんたち』主婦の友社 1979 のち集英社文庫

『僕のうちあけ話』集英社 1979 のち文庫

『高校時代』角川文庫(1980年)のち河出文庫

『やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる』角川書店(1980年)のち文庫

『野辺送りの唄』文藝春秋(1981年)

『エロイカ変奏曲』角川書店(1982年)

『空は終日曇らず』集英社(1982年)のち文庫

『青春のアーガマ』河出書房新社 1982

『都の西北』河出文庫 1982

『日常』角川書店、1983(改題『トマトケチャップの青春』集英社文庫)

『漂流記1972』河出書房新社(1984年)のち文庫

『すずめ台つれづれ日記』光文社 1984

『新しい書き手はどこにいるか 月遅れヘンタイ時評』河出書房新社 1984

『死のアポリア 新時代の死生観を求めて』情報センター出版局 1985

『命』河出書房新社(1985年)

『考えるウォークマン』角川書店(1985年)

『仏陀の風景』講談社 1985

『すずめ台駅前情報局』光文社文庫 1985

『デイドリーム・ビリーバー』トレヴィル(1988年)

『愛の夢』中央公論社(1988年)

『パパは塾長さん』(河出書房新社 1988年)

『英雄伝説 イエスと釈迦』講談社 1989

『いちご同盟』河出書房新社(1990年)のち文庫(河出文庫・集英社文庫)

『ペトロスの青い影』集英社(1991年)のち文庫

『チューブワーム幻想』広済堂出版(1991年)

『白い丘』中央公論社(1991年)

『高田馬場ラブソング』実業之日本社(1992年)のち集英社文庫

『地に火を放つ者 双児のトマスによる第五の福音』トレヴィル(1992年)

『ジャッキーペイパーをさがして』学習研究社(1993年)

『霧隠れ雲隠れ スーパー忍者小説・真田十勇士』広済堂出版(1993年)のち文庫

『吾輩はハスキーである 愛犬物語』河出書房新社 1994 のち文庫

『愛の行方』河出書房新社(1994年)

『鹿の王 菩薩本生譚』河出書房新社(1994年)

『天気の好い日は小説を書こう W大学文芸科創作教室』朝日ソノラマ 1994 のち集英社文庫

『春のソナタ』集英社(1995年)のち文庫

『大学時代をいかに生きるか きみたちは「やさしさ」を知らない』光文社 1995

『父親学入門』集英社 1995 のち文庫

『深くておいしい小説の書き方』朝日ソノラマ 1995 のち集英社文庫

『蒼竜館の秘密』実業之日本社(1995年)

『書く前に読もう超明解文学史 W大学文芸科創作教室』朝日ソノラマ 1996 のち集英社文庫

『キャロラインの星』(ものがたりうむ)河出書房新社 1996

『十七歳で考えたこと』河出書房新社 1996

『迷宮のラビア』河出書房新社(1997年)

『聖書の謎を解く 誰もがわかる福音書入門』ネスコ 1997 のちPHP文庫

『恋する家族』読売新聞社(1998年)

『遮那王伝説』実業之日本社(1998年)

『般若心経の謎を解く 誰もがわかる仏教入門』ネスコ 1998 のちPHP文庫

『ぼくのリビングルーム』KSS出版 1998

『夫婦の掟 妻に嫌われない方法』講談社 1999

『天翔ける女帝 孝謙天皇』廣済堂出版(1999年)のち学研M文庫

『アインシュタインの謎を解く 誰もがわかる相対性理論』ネスコ 1999 のちPHP文庫

『炎の女帝 持統天皇』廣済堂出版(1999年)のち学研M文庫

『中年って何? 団塊の世代はこれからどう生きるか』光文社 2000

『碧玉の女帝 推古天皇』廣済堂出版(2000年)のち学研M文庫

『星の王子さまの恋愛論』日本経済新聞社 2000 のち集英社文庫

『清盛』集英社(2000年)のちPHP文芸文庫

『三田誠広の法華経入門』佼成出版社(2001年)

『ウェスカの結婚式』河出書房新社(2001年)

『天神 菅原道真』学研M文庫 (2001年)

『新アスカ伝説1 角王(ツヌノオオキミ)』学習研究社 (2002年)

『新アスカ伝説2 活目王(イクメノオオキミ)』同(2002年)

『新アスカ伝説3 倭建(ヤマトタケル)』同(2002年)

『夢将軍 頼朝』集英社(2002年)のちPHP文芸文庫

『宇宙の始まりの小さな卵 ビッグバンからDNAへの旅』文春ネスコ 2002

『蓼科高原の殺人』祥伝社文庫オリジナル(2003年)

『釈迦と維摩 小説維摩経』作品社(2003年)

『わたしの十牛図』佼成出版社 2003

『図書館への私の提言』勁草書房 2003

『桓武天皇 平安の覇王』作品社(2004年)

『団塊老人』新潮新書 2004

『ユダの謎キリストの謎 こんなにも怖い、真実の「聖書」入門』祥伝社 2004 黄金文庫、2019

『犬との別れ』バジリコ 2004

『こころに効く小説の書き方』光文社 2004

『空海』作品社(2005年)

『天才科学者たちの奇跡 それは、小さな「気づき」から始まった』PHP文庫 2005

『永遠の放課後』集英社文庫 2006

『父親が教えるツルカメ算』新潮新書 2006

『謎の空海 誰もがわかる空海入門』河出書房新社 2007

『ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡 「神の原理」はいかに解明されてきたか』祥伝社新書 2007

『はじめての宗教 キリストと釈迦』講談社+α文庫 2007

『日蓮』作品社 2007

『夫婦って何?「おふたり様」の老後』講談社+α新書 2007

『プロを目指す文章術 大人のための小説教室』PHP研究所 2008

『西行 月に恋する』河出書房新社 2008

『原子(アトム)への不思議な旅 人はいかにしてアトムにたどりついたか』ソフトバンククリエイティブ・サイエンス・アイ新書 2009.2

『堺屋太一の青春と70年万博』出版文化社 2009

『[新釈]罪と罰‐スヴィドリガイロフの死』作品社、2009

『マルクスの逆襲』集英社新書、2009

『海の王子』講談社青い鳥文庫、2009

『阿修羅の西行』河出書房新社、2010

『青い目の王子』講談社 2010

『なりひらの恋 在原業平ものがたり』PHP研究所、2010

『新釈 白痴―書かれざる物語』作品社 2011

『平安朝の悪女たち』PHP研究所 2011

『哲学で解くニッポンの難問』講談社 2011

『道鏡 悪業は仏道の精華なり』河出書房新社、2011

『実存と構造』集英社新書、2011

『男が泣ける昭和の歌とメロディー』平凡社、2011

『<新釈>悪霊 神の姿をした人』作品社、2012

『早稲田1968 団塊の世代に生まれて』廣済堂新書、2013

『数式のない宇宙論 ガリレオからヒッグスへと続く物語』朝日新書 2013

『菅原道真見果てぬ夢』河出書房新社 2013

『偉大な罪人の生涯 続カラマーゾフの兄弟』作品社 2014

『釈迦とイエス真理は一つ』集英社新書 2014

『日本仏教は謎だらけ』双葉新書 2015

『聖徳太子 世間は虚仮にして』河出書房新社、2015

『親鸞』作品社, 2016

『仏教で愉しく死の準備』双葉社, 2016

『白村江の戦い 天智天皇の野望』河出書房新社, 2017

『小説を深く読む ぼくの読書遍歴』海竜社, 2018

『こころにとどく歎異抄』武蔵野大学出版会, 2018

『源氏物語を反体制文学として読んでみる』集英社新書 2018

『遠き春の日々 ぼくの高校時代』みやび出版, 2021.7

『尼将軍』作品社, 2021.9 (北条政子)

『少年空海アインシュタイン時空を超える』春陽堂書店, 2022.3

共著・翻訳

『すばらしき星空の饗宴』藤井旭共著 大和書房 1979

『息子の教育 闘論』西部邁 プレジデント社 1994

『大鼎談 W大学文芸科創作教室番外編』笹倉明・岳真也 朝日ソノラマ 1998

『団塊--再生世代の底力』岳真也 心交社 2007

サン=テグジュペリ『星の王子さま』(訳)講談社青い鳥文庫 2006

 

6月17日

 

岩阪 恵子 いわさか けいこ

1946年6月17日 ~

日本の小説家

 

 

19歳から詩作を始める。

画家小出楢重の評伝執筆が契機となって、

故郷大阪の土地とことばを生かした

短編集『淀川にちかい町から』を上梓し高い評価を受けた。

 

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受賞

1986年『ミモザの林を』で野間文芸新人賞

1992年『画家小出楢重の肖像』で平林たい子文学賞

1994年『淀川にちかい町から』で 芸術選奨文部大臣賞および紫式部文学賞受賞

2000年「雨のち雨?」で川端康成文学賞 

2019年『鳩の時間』で歴程賞

著作

『ジョヴァンニ』1968年 文童社(詩集)

『蝉の声がして』1981年 講談社

『ミモザの林を』1986年 講談社 野間文芸新人賞受賞

『画家小出楢重の肖像』1992年 新潮社。講談社文芸文庫、2010年

『淀川にちかい町から』1994年 講談社。講談社文芸文庫、1996年 

『木山さん、捷平さん』1996年 新潮社。講談社文芸文庫、2012年

『雨のち雨?』2000年 新潮社

『台所の詩人たち』2001年 岩波書店 

『掘るひと』2006年 講談社

『緑蔭だより』2012年 自費出版 

『わたしの木下杢太郎』2015年 講談社

散文詩集『その路地をぬけて』2016年 思潮社

個人誌「山鳩」創刊 2017年 山鳩舎

『鳩の時間』 2019年 思潮社 ISBN 978-4783736660

編著

『清岡卓行論集成』勉誠出版、2008年。(宇佐美斉共編、2冊組)、知人友人ら100余名の作家作品論集

『木下杢太郎随筆集』講談社文芸文庫、2016年

6月16日

 

五島 勉 ごとう べん

1929年(昭和4年)11月17日 - 2020年(令和2年)6月16日

日本の作家・ルポライター

 

一連のノストラダムスもので脚光を浴びた人物ではあるが、

そのデビュー作は、『続・日本の貞操』(蒼樹社、1953年)であり

「特殊慰安施設協会」(RAA)の実態、

警察予備隊の発足に伴う当時の日本の再軍備化に警鐘を鳴らす内容のものであった。

 

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著作

単著

『アメリカへの離縁状』拓文館、1956年4月。

『禁じられた地帯』知性社、1958年。

『サラリーマン研究』文芸評論新社、1958年。

『白のSEX』青春出版社、1958年。

『東京の貞操』青春出版社、1958年。

『死のF104』アサヒ芸能出版〈平和新書〉、1963年。

『BGスパイ デパートを燃やせ』芸文社〈芸文新書. アクション・シリーズ〉、1964年。

『危機の数は13』芸文社〈芸文新書〉、1966年。

『現代の英雄 日本が狭すぎる5人の男』大和書房〈ペンギン・ブックス〉、1968年。

『現代の英雄 日本が狭すぎる五人の男』大和書房〈ダイワブックス〉、1970年。

『(秘)東京ローズ残酷物語 ある女スパイと太平洋戦争』ノーベル書房、1969年。

『東京ローズの戦慄』光潮社、1973年。 - ノーベル書房刊『東京ローズ残酷物語』の改題。

『生命の若者たち 池田会長と一千万人の記録』大和書房、1970年。

『愛のパズル 異性はあなたに何を求めているか』大和書房〈ダイワブックス〉、1971年。

『池田大作という人 その素顔と愛と生き方』若木書房、1971年。

『近親相愛』海潮社〈Kaicho books〉、1972年。

倉田英乃介『コイン利殖入門 暴騰をつづける価値の収集』青春出版社〈プレイブックス〉、1973年。

『ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月,人類滅亡の日』祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ブック〉、1973年。

『宇宙人謎の遺産 彼らこそ地球文明の影の支配者だ』祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ブック〉、1975年。

『宇宙人謎の遺産 彼らこそ地球文明の影の支配者だ』祥伝社〈ノン・ポシェット〉、1988年7月。ISBN 4-396-31018-8。

『宇宙人謎の遺産 彼らこそ地球文明の影の支配者だ』祥伝社〈ノン・ブック 愛蔵版〉、1990年4月。ISBN 4-396-50014-9。

『カバラの呪い』祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ノベル〉、1976年。

『カバラの呪い 長編恐怖推理小説』祥伝社〈ノン・ポシェット〉、1986年2月。ISBN 4-396-32012-4。

『ツングース恐怖の黙示 遥か原爆以前に,突如,起きた核爆発の謎』祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ブック〉、1977年1月。

『狙われた地球 新版・ツングース恐怖の黙示』祥伝社〈ノン・ポシェット〉、1990年5月。ISBN 4-396-31026-9。 - 五島(1977a)の改題。

『運命周期律 あなたを支配する謎の正体』青春出版社〈プレイブックス〉、1977年8月。

『超兵器戦争』祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ノベル〉、1978年4月。

『超兵器戦争』双葉社〈双葉文庫〉、1984年7月。

『カルマの法則 生命転生の秘密 あなたは死後どうなるか』祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ブック〉、1978年7月。

『カルマの法則 生命転生の秘密 あなたは死後どうなるか』祥伝社〈ノン・ポシェット〉、1991年4月。ISBN 4-396-31036-6。

『ノストラダムスの大予言』 2巻、祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ブック〉、1979年12月。 - 2の副書名:1999年の破局を不可避にする大十字。

『ノストラダムスの大予言』 3巻、祥伝社(出版) 小学館(発売)〈ノン・ブック〉、1981年2月。 - 3の副書名:1999年の破滅を決定する「最後の秘詩」。

『影の軍団 近未来パニック・ロマン』双葉社〈Futaba novels〉、1981年8月。

『影の軍団』双葉社〈双葉ポケット文庫〉、1983年7月。

『ファティマ・第三の秘密 法王庁が封じ続けた今世紀最大の予言 人類存亡の鍵を握る』祥伝社〈ノン・ブック〉、1981年9月。

『ノストラダムスの大予言』 4巻、祥伝社〈ノン・ブック〉、1982年7月。 - 4の副書名:1999年、日本に課された"第四の選択"。

『ノストラダムスの大秘法』祥伝社〈ノン・ブック〉、1983年4月。ISBN 4-396-10216-X。

『第三の黙示録 日本滅亡を狙う戦慄のコンロン計画』祥伝社〈ノン・ブック〉、1983年12月。ISBN 4-396-10227-5。

『2000年5月5日 ポール・シフト!?』三笠書房〈Mikasa books〉、1984年6月。ISBN 4-8379-3312-2。

『ハルマゲドンの大破局 ついに解読されたユダヤ予言の謎』光文社〈カッパ・ビジネス〉、1984年11月。ISBN 4-334-01174-8。

『ハルマゲドンの大破局 ついに解読されたユダヤ予言の謎』光文社〈光文社文庫〉、1988年7月。ISBN 4-334-70779-3。

『幻の超古代帝国アスカ ついに発見された人類最古の地球文明』祥伝社〈ノン・ブック〉、1985年5月。ISBN 4-396-10249-6。

『運命周期の大秘法』双葉社〈双葉文庫〉、1985年7月。

『ノストラダムスの大予言』 5巻、祥伝社〈ノン・ブック〉、1986年2月。ISBN 4-396-10260-7。 - 5の副書名:ついに解けた1999年・人類滅亡の謎。

『地球少年ジュン ノストラ・コネクション』祥伝社〈ノン・ポシェット〉、1986年9月。ISBN 4-396-32031-0。

『地球少年ジュン ノストラ・コネクション』 2巻、祥伝社〈ノン・ポシェット〉、1986年12月。ISBN 4-396-32041-8。

『The last day 地球終末の日はいつか』光文社〈光文社文庫〉、1987年1月。ISBN 4-334-70492-1。

『地球少年ジュン』 3巻、祥伝社〈ノン・ポシェット〉、1987年5月。ISBN 4-396-32050-7。

『ノストラダムスの大予言』 スペシャル日本編、祥伝社〈ノン・ブック〉、1988年1月。ISBN 4-396-10280-1。 - スペシャル日本編の副書名:人類の滅亡を救うのは「日の国」だ。

『1999年以後 ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図』祥伝社〈ノン・ブック〉、1988年10月。ISBN 4-396-10287-9。

『カバラの幸運術 古代ユダヤの秘法 生まれた曜日があなたの運命を左右する』光文社〈カッパ・ブックス〉、1988年12月。ISBN 4-334-00478-4。

『ユダヤ深層予言 なぜ、ダニエルに「終末の日」が見えたか』祥伝社〈ノン・ブック〉、1989年9月。ISBN 4-396-10299-2。

『「1998年日本崩壊」エドガー・ケーシーの大予告 日本人これから10年戦慄の興亡』青春出版社〈プレイブックス〉、1990年2月。ISBN 4-413-01516-9。

『ノストラダムスの大予言』 中東編、祥伝社〈ノン・ブック〉、1990年11月。ISBN 4-396-10309-3。 - 中東編の副書名:中東危機は人類破局への序曲だ。

『聖徳太子「未来記」の秘予言 1996年世界の大乱、2000年の超変革、2017年日本は』青春出版社〈プレイブックス〉、1991年9月。ISBN 4-413-01563-0。

『ノストラダムスの大予言』 残された希望編、祥伝社〈ノン・ブック〉、1992年2月。ISBN 4-396-10322-0。 - 残された希望編の副書名:世界破滅を防ぐ日本の使命。

『エドガー・ケーシーの最終予告1998年"裁きの救世主" その謎の正体は?そして人類の運命は…』青春出版社〈プレイブックス〉、1992年12月。ISBN 4-413-01592-4。

『イソップ物語の謎 隠された予言 "人類の遺産"が発信する戦慄のメッセージ』祥伝社〈ノン・ブック〉、1993年4月。ISBN 4-396-10334-4。

『イソップ物語その恐ろしい真相 「オオカミ少年」「アリとキリギリス」…が暗示する人類の未来』祥伝社〈祥伝社文庫〉、1999年6月。ISBN 4-396-31124-9。 - 『イソップ物語の謎』(1993年刊)の増補。

『2000年聖徳太子からの最終告知 幻の予言書"先代旧辞"の封印は切られた その日、旧文明は全滅し、"新しいアマテラス"が来る』青春出版社、1993年12月。ISBN 4-413-03036-2。

『ノストラダムスの大予言』 地獄編、祥伝社〈ノン・ブック〉、1994年4月。ISBN 4-396-10349-2。 - 地獄編の副書名:1999年未知の超エルニーニョが地球を襲う。

『死活の書 ノストラダムスの超法則 1995~1999 and α? 〈迫り来るシレーヌの大破局〉を覆す恐るべき未来バイブル』青春出版社〈プレイブックス〉、1995年1月。ISBN 4-413-01629-7。

『アマラの法則 カルマを超える あなたは死後こうなる』祥伝社〈ノン・ブック〉、1995年8月。ISBN 4-396-10367-0。

『天と地の予言書 聖なる予言者〈聖徳太子〉の"救いの創世記" 「1999年ハルマゲドンか希望か」ノストラダムスを超える衝撃』青春出版社〈プレイブックス〉、1995年6月。ISBN 4-413-01642-4。

『1999年日本「大予言」からの脱出 終末を覆す「来るべきものたちの影」』光文社〈カッパ・ビジネス〉、1996年1月。ISBN 4-334-01310-4。

『赤い糸・黒い糸の書 ノストラダムス・幸運の秘法 見えない「愛と運命の糸」をひき寄せられる』青春出版社〈プレイブックス〉、1997年3月。ISBN 4-413-01686-6。

『神々の陰謀 ハルマゲドンの真の密約を追って』扶桑社、1997年3月。ISBN 4-594-02203-0。

『世界最終戦争の秘密 日本と世界はこれからどうなっていくのか?』扶桑社〈扶桑社文庫〉、1999年5月。ISBN 4-594-02697-4。 - 『|神々の陰謀』(1997年刊)の増訂。

『アジア黙示録 ハルマゲドン・シフトが日本を襲う』光文社〈カッパ・ブックス〉、1997年10月。ISBN 4-334-00604-3。

『ノストラダムスの大予言』 最終解答編、祥伝社〈ノン・ブック〉、1998年7月。ISBN 4-396-10400-6。 - 最終解答編のサブタイトル:1999年、"恐怖の大王"の正体と最後の活路。

『ザ・ラスト・イヤー 「死海文書」・ノストラダムス・アインシュタイン日本人への最後の警告』光文社〈カッパ・ブックス〉、1998年11月。ISBN 4-334-00640-X。

『アザーズ 別のものが来る ケーシー・ホーキング・ビルゲイツも予見する人類と日本の超・創世紀』青萠堂、2000年4月。ISBN 4-921192-00-6。

『聖母マリア悲しみの大予言 20世紀世界の権力者たちを陰で動かしてきた極秘手記』青春出版社〈プレイブックス〉、2000年7月。ISBN 4-413-01804-4。

『日本・原爆開発の真実 究極の終戦秘史 米国を戦慄させた破壊力と昭和天皇の決断』祥伝社〈ノン・ブック〉、2001年9月。ISBN 4-396-10421-9。

『イスラムvs.アメリカ「終わりなき戦い」の秘予言』青春出版社〈プレイブックス〉、2002年1月。ISBN 4-413-01851-6。

『やはり世界は予言で動いている 光と闇の奥書』青萠堂〈予言体系 1〉、2004年7月。ISBN 4-921192-22-7。

『未来仏ミロクの指は何をさしているか 2012年・25年・39年の秘予言 あなたと日本を破滅の近未来から救う書』青萠堂、2010年3月。ISBN 978-4-921192-64-8。

『H.G.ウェルズの予言された未来の記録』祥伝社、2013年4月。ISBN 978-4-396-61443-0。

共著

高橋猛 共著『生命の旗の下に 世界に拡がる妙法の輪』大和書房、1971年。

西丸震哉 共著『実説大予言 地球は冷え、乾き、人々は飢える』祥伝社(出版) 小学館 (発売)〈ノン・ブック〉、1974年。

飛鳥昭雄 共著『飛鳥昭雄×五島勉 ノストラダムスの正体と黙示録の真実 予言・預言対談』学研パブリッシング(出版) 学研マーケティング(発売)〈MU SUPER MYSTERY BOOKS〉、2012年12月。ISBN 978-4-05-405525-4。

編著

五島勉 編『日本の貞操』 続、蒼樹社、1953年。[33]

『黒い春 米軍・パンパン・女たちの戦後』倒語社〈空洞の戦後叢書 2〉、1985年10月。

五島勉 編『戦後残酷物語 あなたの知らない時に』大和書房〈銀河選書〉、1963年。

『戦後残酷物語 あなたの知らない時に』大和書房〈ペンギン・ブックス〉、1965年。

五島勉 編『戦後残酷物語 あなたの知らない時に』大和書房〈ペンギン・ブックス〉、1968年。

五島勉 編『世界の廃墟物語 失なわれた栄華の跡を求めて』大和書房〈銀河選書〉、1965年。

『世界の廃墟物語 失われた栄華の跡を求めて』光文社〈光文社文庫〉、1987年5月。ISBN 4-334-70552-9。

五島勉 編『戦後の暴力史 かくて悲劇はくりかえされるか……』大和書房〈ダイワブックス〉、1970年。

脚注

6月16日

 

池井戸 潤 いけいど じゅん

1963年6月16日 ~

日本の小説家

 

元銀行員の経験を生かして、金融界など企業小説に手腕を発揮。

『下町ロケット』(2010年)で直木賞受賞。

ほかに『半沢直樹』シリーズ(2004年~)や『陸王』(2016年)など。

 

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作品

小説

半沢直樹シリーズ

詳細は「半沢直樹シリーズ」を参照

オレたちバブル入行組(2004年12月 文藝春秋 / 2007年12月 文春文庫)

オレたち花のバブル組(2008年6月 文藝春秋 / 2010年12月 文春文庫)

ロスジェネの逆襲(2012年6月 ダイヤモンド社 / 2015年9月 文春文庫)

銀翼のイカロス(2014年8月 ダイヤモンド社 / 2017年9月 文春文庫)

アルルカンと道化師(2020年9月 講談社)[7]

花咲舞シリーズ

不祥事(2004年8月 実業之日本社 / 2007年8月 講談社文庫 / 2011年11月 講談社文庫【新装版】 / 2014年4月 実業之日本社ジェイノベル・コレクション)

銀行総務特命(2002年8月 講談社 / 2005年8月 講談社文庫 / 2011年11月 講談社文庫【新装版】)

花咲舞が黙ってない (2017年9月 中公文庫)

下町ロケットシリーズ

下町ロケット(2010年11月 小学館 / 2013年12月 小学館文庫)

下町ロケット2 ガウディ計画(2015年11月 小学館)

【改題】下町ロケット ガウディ計画(2018年7月 小学館文庫)

下町ロケット ゴースト(2018年7月 小学館 / 2021年9月 小学館文庫)

下町ロケット ヤタガラス(2018年9月 小学館 / 2021年9月 小学館文庫)

その他の小説

果つる底なき(1998年9月 講談社 / 2001年6月 講談社文庫)

M1(2000年3月 講談社)

【改題】架空通貨(2003年3月 講談社文庫)

銀行狐(2001年9月 講談社 / 2004年8月 講談社文庫)

MIST(2002年11月 双葉社 / 2005年7月 双葉文庫)

仇敵(2003年1月 実業之日本社 / 2006年1月 講談社文庫 / 2016年4月 実業之日本社文庫)

BT '63(2003年6月 朝日新聞出版 / 2006年6月 講談社文庫)

最終退行(2004年2月 小学館 / 2007年5月 小学館文庫)

株価暴落(2004年3月 文藝春秋 / 2007年3月 文春文庫)

金融探偵(2004年6月 徳間書店 / 2007年7月 徳間文庫)

銀行仕置人(2005年2月 双葉社 / 2008年1月 双葉文庫)

シャイロックの子供たち(2006年1月 文藝春秋 / 2008年11月 文春文庫)

空飛ぶタイヤ(2006年9月 実業之日本社 / 2008年8月 実業之日本社ジェイノベル・コレクション / 2009年9月 講談社文庫)

鉄の骨(2009年10月 講談社 / 2011年11月 講談社文庫)

民王(2010年4月 ポプラ社 / 2013年6月 文春文庫)

かばん屋の相続(2011年4月 文春文庫) - 文庫オリジナル

ルーズヴェルト・ゲーム(2012年2月 講談社 / 2014年3月 講談社文庫)

七つの会議(2012年11月 日本経済新聞出版社 / 2016年2月 集英社文庫)

ようこそ、わが家へ(2013年7月 小学館文庫) - 文庫オリジナル

陸王(2016年7月 集英社)

アキラとあきら(2017年5月 徳間文庫) - 文庫オリジナル

ノーサイド・ゲーム(2019年6月 ダイヤモンド社)

民王 シベリアの陰謀(2021年9月 KADOKAWA)

ハヤブサ消防団(2022年9月 集英社)

連載

日々、前進4打(実業之日本社『Waggle』)ゴルフエッセイ / 隔月連載

俺たちの箱根駅伝(文芸春秋社、週刊文春2021年11月11日号 - )小説 / 週刊連載

ビジネス書ほか

借りたいとき・借りたいだけ銀行融資をうまく引き出す法(1996年 日本実業出版社)

銀行取扱説明書:お金を借りる会社の心得(1996年 中経出版)

お金を借りる会社の心得銀行取扱説明書(1996年 中経出版)

一目でわかる企業グループの「連結格付」:日本の大企業グループ50社の「総合力」を徹底比較!(1997年 日本実業出版社)

会社の格付:イメージと銀行の見た実力はこんなに違う 有名企業56社の格付を公開(1997年 中経出版)

貸し渋りに勝つ銀行借入れはこうする(1998年 日本実業出版社)

シティバンクの経営戦略:真の国際銀行はビッグバンをどう勝ち抜くか(1998年 近代セールス社)

これだけ覚える融資の基礎知識:図解(1999年 近代セールス社)

銀行がお金を貸す会社貸さない会社(1999年 日本能率協会マネジメントセンター)

金融法務がマンガでラクラクわかる本(2000年 近代セールス社)

単行本未収録小説

なるへそ(『オール讀物』1999年11月号 文藝春秋、2015年4月 Kindle Single)

犬にきいてみろ(2016年7月 Kindle Single)- 花咲舞シリーズ

メディアミックス作品

テレビドラマ

フジテレビ系

金曜エンタテイメント

果つる底なき(2000年2月11日、主演:渡辺謙)

月9

ようこそ、わが家へ(2015年4月13日 - 6月15日、主演:相葉雅紀)

WOWOW

連続ドラマW

空飛ぶタイヤ(2009年3月29日 - 4月26日、主演:仲村トオル)

下町ロケット(2011年8月21日 - 9月18日、主演:三上博史)

株価暴落(2014年10月19日 - 11月16日、主演:織田裕二)

アキラとあきら(2017年7月9日 - 9月3日、主演:向井理・斎藤工)

鉄の骨(2020年4月18日 - 5月16日、主演:神木隆之介)

シャイロックの子供たち(2022年10月9日 - 11月6日、主演:井ノ原快彦)

NHK総合

土曜ドラマ

鉄の骨(2010年7月3日 - 7月31日、主演:小池徹平)

七つの会議(2013年7月13日 - 8月3日、主演:東山紀之)

TBS系

日曜劇場

半沢直樹(2013年版)(2013年7月7日 - 9月22日、主演:堺雅人、原作:『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』)

半沢直樹(2020年版)(2020年7月19日 - 9月27日、主演:堺雅人、原作:『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』)

ルーズヴェルト・ゲーム(2014年4月27日 - 6月22日、主演:唐沢寿明)

下町ロケット(2015年版)(2015年10月18日 - 12月20日、主演:阿部寛、原作:『下町ロケット』『下町ロケット2 ガウディ計画』)

下町ロケット(2018年版)(2018年10月14日 - 12月23日、主演:阿部寛、原作:『下町ロケット ゴースト』『下町ロケット ヤタガラス』)

下町ロケット2 新春ドラマ特別編(2019年1月2日)

陸王(2017年10月15日 - 12月24日、主演:役所広司)

ノーサイド・ゲーム(2019年7月7日 - 9月15日、主演:大泉洋)[8]

日本テレビ系

水曜ドラマ

花咲舞が黙ってない第1シリーズ(2014年4月16日 - 6月18日、主演:杏、原作:『不祥事』『銀行総務特命』)

花咲舞が黙ってない第2シリーズ(2015年7月8日 - 9月16日、主演:杏、原作:『銀行仕置人』『銀行狐』)

テレビ朝日系

土曜ワイド劇場

覗く女 実況中継された連続殺人!(2002年8月24日、主演:羽田美智子・船越英一郎、原作:『銀行狐』より「ローンカウンター」)

金曜ナイトドラマ

民王(2015年7月24日 - 9月18日、主演:遠藤憲一・菅田将暉)

木曜ドラマ

ハヤブサ消防団(2023年7月〈予定〉 - 、主演:中村倫也)

文化放送系(韓国)

태양의 도시(意訳:太陽の都市)(2015年1月30日 - 4月7日、主演:キム・ジュン、原作:鉄の骨)

ラジオドラマ

下町ロケット(2012年3月20日、TBSラジオ)

ようこそ、わが家へ(2014年8月31日 - 10月5日、NHKラジオ第1放送〈新日曜名作座〉)

映画

空飛ぶタイヤ(2018年6月15日公開、監督:本木克英、主演:長瀬智也)

七つの会議(2019年2月1日公開、監督:福澤克雄、主演:野村萬斎)[9]

アキラとあきら(2022年8月26日公開、監督:三木孝浩、W主演:竹内涼真、横浜流星)

シャイロックの子供たち(2023年2月17日公開、監督:本木克英、主演:阿部サダヲ)

漫画

アキラとあきら(小学館、作画:登田好美、『ベツフラ』2021年21号[10][11] - 連載中)

6月15日

 

Silvana Gandolfiシルヴァーナ・ガンドルフィ

1940年 ~

イタリア・ローマ出身の児童文学作家

 

現在、フランス語、ドイツ語、日本語、英語で翻訳が進んでいます。

 

1992年に最初の児童文学作品である『ビー玉の中のサル』を発表。

1997年には『むだに過ごしたときの島』で、

アンデルセン賞というイタリアでもっとも権威のある児童文学賞を受賞した。

 

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作品リスト

ビー玉の中のサル(La scimmia nella biglia) - 1992年(試訳のみ)

竜の練り薬(Pasta di drago) - 1993年(試訳のみ)

むだに過ごしたときの島(L'isola del tempo perso) - 1997年(泉典子訳、世界文化社、2003年)

水の記憶(La memoria dell'acqua) - 1999年(未訳)

亀になったおばあさん(Aldabra) - 2001年(泉典子訳、世界文化社、2003年)

ここへ来たれ、わがアリエル(Qui vicino mio Ariel) - 2005年(試訳のみ)

海の底の女の子(La bambina in fondo al mare) - 2009年(未訳)

銃声の中のぼく(Io dentro gli spari) - 2010年(未訳)

影武者クラブ(Il club degli amici immaginari) - 2012年(試訳のみ)

ネコの目からのぞいたら(Occhio al gatto!) - 1995年(関口英子訳、岩波書店、2013年)

最も人気(ひとけ)のない場所(I piu' deserti luoghi) - 2015年(Ponte alle grazie社から刊行)(未訳)

なお、2015年の作品を除いて、原作はすべてSalani社から刊行された。

6月14日

 

日野 啓三 ひの けいぞう

1929年6月14日 - 2002年10月14日

日本の小説家、文芸評論家

 

新聞社特派員としての韓国・ベトナム駐在経験が創作の基調。

ベトナム戦争を題材にした作品や、現代都市における幻想を描く都市小説といわれる作品などで知られる。『あの夕陽』(1975年)で芥川賞受賞。

 

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著作

『ベトナム報道』現代ジャーナリズム出版会 1966年 のち講談社文芸文庫

『存在の芸術』南北社 1967年

『幻視の文学』三一書房 1968年

『虚点の思想』永田書房 1968年

『還れぬ旅』河出書房新社 1971年

収録作品:還れぬ旅 / めぐらざる夏 / 喪われた道

『虚構的時代の虚構』冬樹社 1972年

『此岸の家』河出書房新社 1974年

収録作品:此岸の家 / 雲の橋 / 浮ぶ部屋 / 遺しえぬ言

『孤独の密度』冬樹社 1975年

『あの夕陽』新潮社 1975年 のち集英社文庫、新潮文庫

収録作品:あの夕陽 / 野の果て / 無人地帯 / 対岸 / 遠い陸橋 / 私の原風景

『私のなかの他人 エッセイ集』文藝春秋 1975年

『風の地平』中央公論社 1976年 のち文庫

収録作品:ヤモリの部屋 / 空中庭園 / 天堂への馬車代 / 霧の参道 / 彼岸の墓 / 風の地平

『漂泊・北の火』河出書房新社 1978年

収録作品:漂泊 / ポンペイの光 / 北の火 / 西湖幻々 / サイゴンの老人

『迷路の王国 私という宇宙風景』集英社 1978年

『鉄の時代』文藝春秋 1979年

収録作品:黒い穴 / 裏階段 / 空室 / 廃園 / 鉄の時代 / 河口 / 雲の柱 / 井戸 / 軌道 / 断層 / 共生 / 骨肉 / 逆光

『母のない夜』講談社 1980年

『蛇のいた場所』集英社 1980年

収録作品:赤い月 / 細胞一個 / 蛇のいた場所 / 黒い水 / 雪女 / 窓の女神 / 果ての谷

『聖なる彼方へ』PHP研究所 1981年

『科学の最前線』学生社 1982年

『抱擁』集英社 1982年 のち文庫、小学館P+D BOOKS

『天窓のあるガレージ』福武書店 1982年 のち文庫 、講談社文芸文庫

収録作品:地下都市 / 昼と夜の境に立つ樹 / ワルキューレの光 / 渦巻 / 29歳のよろい戸 / 天窓のあるガレージ / 夕焼けの黒い光

『創造する心 対談集』読売新聞社(「私の世界」シリーズ) 1983年

『聖家族』河出書房新社 1983年

『名づけられぬものの岸辺にて 主要全評論』出帆新社 1984年

『夢を走る』中央公論社 1985年 のち文庫

収録作品:カラスの見える場所 / 星の流れが聞こえるとき / ふしぎな球 / 砂の街 / 孤独なネコは黒い雪の夢をみる / 石の花 / 夢を走る

『夢の島』講談社 1985年 のち文芸文庫

『砂丘が動くように』中央公論社 1986年 のち文庫、講談社文芸文庫

『昭和の終焉』辻井喬との共著 トレヴィル 1986年

『リビング・ゼロ』集英社 1987年

収録作品:空白のある白い町 / 放散虫は深夜のレールの上を漂う / 何かが都市にやってくる / 母なる大地? / ホワイトアウト / 世界という音――ブライアン・イーノ / 空を生きる / イメージたちのワルプルギスの夜 / みずから動くもの(自然=機械=人間) / 私は私ではない / 球形の悲しみ / 夢の奥に向かって目覚めよ

『階段のある空』文藝春秋 1987年

収録作品:火口湖 / 階段のある空 / 消えてゆく風景 / ふしぎな影 / 鏡面界 / 風を讃えよ / 七千万年の夜警 / 腐蝕する街

『きょうも夢みる者たちは…』新潮社 1988年

収録作品:ランナーズ・ハイ / 光る荒地

『都市の感触』講談社 1988年

『都市という新しい自然』読売新聞社 1988年

『向う側』成瀬書房 1988年

『モノリス』写真・稲越功一 トレヴィル 1990年

『どこでもないどこか』福武書店 1990年

収録作品:背後には何もないか / ここはアビシニア / 林でない林 / メランコリックなオブジェ / 黒い天使 / 岸辺にて

『断崖の年』中央公論社 1992年 のち文庫

収録作品:東京タワーが救いだった / 牧師館 / 屋上の影たち / 断崖にゆらめく白い掌の群 / 雲海の裂け目

『台風の眼』新潮社 1993年 のち文庫、講談社文芸文庫

『光』文藝春秋 1995年

『聖岩(ホーリー・ロック)』中央公論社 1995年、改題『遥かなるものの呼ぶ声』中公文庫

収録作品:プロローグ / 心の隅の小さな風景 / 塩塊 / 聖岩(文庫:示現 (エピファニー) : 月光のエアーズ・ロック) / 幻影と記号(文庫:聖記号―カッパドキア岩窟群) / 古都(文庫:古都―美と暴力と) / 遥かなるものの呼ぶ声(文庫:遙かなるものの呼ぶ声―タクラマカン砂漠) / カラスのいる神殿(文庫:カラスのいる神殿―慶応義塾大学病院) / 石を運ぶ(文庫:顔のない「私」―秋田大湯環状列石) / 火星の青い花

『生活という癒し』ポーラ文化研究所(POLA seminars) 1996年

『流砂の声』読売新聞社 1996年

『日野啓三短篇選集』上下 読売新聞社 1996年

収録作品(上):向う側 / 此岸の家 / 聖家族 / 天窓のあるガレージ / 夢を走る / 孤独なネコは黒い雪の夢をみる / 七千万年の夜警 / 鏡面界 / 風を讃えよ

収録作品(下):光る荒地 / 林が林でなくなるとき / 黒い天使 / 牧師館 / 断崖にゆらめく白い掌の群 / 火星の青い花 / 古都

『日野啓三自選エッセイ集 魂の光景』集英社 1998年

『天池』講談社 1999年

『梯の立つ都市 冥府と永遠の花』集英社 2001年

収録作品:黒よりも黒く / 先住者たちへの敬意 / 闇の白鳥 / 梯の立つ都市 / 踏切 / 冥府と永遠の花 / ここは地の涯て、ここで踊れ / 大塩湖から来た女性

『落葉 神の小さな庭で』集英社 2002年

収録作品:落葉 / 風が哭く / 薄青く震える秋の光の中で / 日中手話親善大会 / 迷宮庭園 / ある微笑 / デジャ・ヴュ : 背理の感触 / 生成無限 : 転生の賦 / 黒い音符 / 帰郷 / 帰郷(続) / 新たなマンハッタン風景を / 神の小さな庭で

『ユーラシアの風景』ユーラシア旅行社 2002年

『あの夕陽・牧師館』講談社文芸文庫 2002年

収録作品:向う側 / あの夕陽 / 蛇のいた場所 / 星の流れが聞こえるとき / 風を讃えよ / ここはアビシニア / 牧師館 / 示現 (エピファニー) : 月光のエアーズ・ロック

『書くことの秘儀』集英社 2003年

『地下へ ; サイゴンの老人 : ベトナム全短篇集』講談社文芸文庫 2013年

収録作品:向う側 / 広場 / 炎 / 地下へ / デルタにて / 対岸 / ヤモリの部屋 / サイゴンの老人 / 林でない林 / 悪夢の彼方 : ベトナムの夜の底で / "向う側"ということ