現在、大学1年の長男、高校1年の長女、小学1年の次女を育てています。


人一倍健康体の私ですが、妊娠中だけは別人のように体調が悪く、ガーン

3人合わせて30ヶ月30日間(1人十月十日なので)、

ほぼ布団の中から天井を見て過ごしました。


それでも、陣痛が来てから生まれるまでが驚くほど早く、

痛みで顔をしかめ始めてから、

長男3時間半、長女2時間半、次女1時間半という大安産でした。


生まれるまで体調が悪かったため、楽しいマタニティライフではなかったし、

陣痛が来てから超安産だったので、あまり命の大切さや重さ尊さといって、

大切なことを考える余裕もないまま、ドタバタと育児が始まってしまいました。


20年近くたって、やっと育児の大変さ、難しさ、楽しさ、子供を愛おしく思う気持ち、

この世に生を受けた命の重さ尊さが、

ほんの少しずつ判ってきたような気がします。

そして命を賭けて産んでくれた母に感謝できるようになりました。

私自身は超安産だったので、命を賭けた自覚がイマイチ乏しいのですが、

こういう体質に産み育ててくれたのは両親なんですね。



どうしてこんな話題を書くかというと、

ちょっと前に内閣改造があって、

新しい面々を見たときに、強い不快感を感じたんです。


5,6年ほど前に、某大学のサークルで、

集団強姦事件があったのを覚えていますか?

今回の新内閣の中に、当時この事件が発覚したとき

「レイプする人はまだ元気があっていい」

と言った大バカ者と、

「そういう格好をしている女の人が悪い」

と言ったふとどき者がいたからです。


この人たちだって、女性である母親のお腹の中で十月十日育って

生まれてきたのに。


命の重さ尊さもわからずに、女性を性の対象としか見ないような、

見下した発言をする人が、日本を動かす中心にいるのかと思うと、

情けなくなります。

身勝手で短絡的な理由から、

簡単に人の命を奪ってしまう事件が頻発していることと、

つながってしまっているようで悲しくなります。

                                ゆきえ