こんにちは。これまた沖縄に行っていました、けいこです。

既に桜が終わっている沖縄から帰ってくると、街いっぱいに広がる桜、桜、桜!

さて、この桜の殆どは「ソメイヨシノ」という品種。

江戸時代に江戸染井の園芸家・伊藤伊兵衛が生み出したものといわれています。

このソメイヨシノの特徴はあたたかくなると全ての花が一斉に咲いて散る、

「集団の美」を愛でることができること。

一斉に咲くのであの「桜前線」の予想が出来るんです!

(別名ソメイヨシノ前線と言っても過言ではありません)


でもなんで一斉に咲くのでしょうか?

答えは簡単。

全部同じ遺伝子を持っている、つまりクローンだからなのです。


通常桜は実(さくらんぼ)をつけ、その種から芽をだし、個体を増やしていきます。

ソメイヨシノのさくらんぼを見た人はあまりいないのではないでしょうか?

実はソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラという2つの種の雑種で、

雑種の多くがそうであるように実をつけない性質を持っています。

ではどうやって個体を増やすのかというと、枝を切って、他の木に接ぎ木するのです

新しく成長した木はまたその枝を切って接ぎ木する・・・そうやって個体をどんどん増やしていくので、

結果的には日本中に同じ遺伝子を持っているソメイヨシノの子供たちでいっぱいになるのです


ところが困った問題が。

同じ遺伝子を持っていると病気にかかった時に、全ての個体が同じ病気にかかりやすいことが心配されます。

それと、基本的には同じ個体なので「寿命も同じ」なんです。

つまり、来るべき時が来ると、一斉に枯れちゃう危険があるのです。

そもそもソメイヨシノは成長が早い代わりに寿命が短いという特徴を持っているので、

その来るべきもそう遠くない未来ではないかといわれています。

でもご安心を!

そんなソメイヨシノを長生きさせる方法もちゃんとあります。

①枝を折ったり木をいためたりしない

②無駄なライトアップをせずにちゃんと植物を休ませる

 →植物も夜は寝ているのです

③花見などでシートを広げるときは根っこを傷めないよう、根の真上に置かない。


ちょっとした工夫で、来年も、もっと先も綺麗な桜を見ることができます。

あなたの近くの桜は元気にしていますか?