色々な心理系の子育てアドバイスの記事を読んでいると
圧倒的に
褒める、認める声掛けを推奨しているのが多いですね。
がんばってるね~
いいやん、かっこいいよ~
すごいね~
などなど。
子どもがだんだんイキイキとしてくるのは、その通りだと思います。
そして、そのことで子どもの問題や子育ての悩みが無くなったのなら、それは大いに結構!
なのですが、、、
実際には、子育てとは、そんなに甘いものではありません(-_-;)
その「続き」がいつもあったのです。
短いスパンでこのような褒める関わり方をするのは、
毎日の暮らしを回していくには有効かもしれませんが、
そのうち
イライラして
そんなに褒め続けられなくなるんですよね
私も勿論やってましたけど、
私の場合は、むしろ「ほめ過ぎ」になったかも。
子どもは、
自分の行動が、親にどの様に思われているかを耐えずチェックして
良かれと思った行動をした時は、
私の「褒めコトバ」を確認するようになりました(-_-;)
親に褒められるから「やる」
子どもが、自分で考えて、
自分の判断でその行動を「やる」という、真の自立心を育てる事を考えた時に、
評価的な声掛けは「親のものさし」を深く刻み込んでいる行為になってしまいました。
他人の顔色や、評価されることに重きを置いて、自分の頭で考えて行動する事ができなくなっている子どもが圧倒的に増えているとしたら、
それは、親からの従順訓練の結末です。
反面、
他人から評価されることや、
他人からどう思われているかが気になって、
でも、
規律心も育っていないから、自分をコントロールすることもできず、
そんな自分に身動きとれなくなる時、
結果的に生きにくさに苦しむのは子どもです。
あ、これは私がそうだったから言えること。
親の評価や褒めコトバが、
短期的には子どもの行動を変えて子育ての役に立っても、
長期的な視点に立つと、子どもの「内的やる気」をなし崩しにしていることを、ほとんどの人は知りません。
子どもが自分で自分を評価、判断しながら、行動し、その結果を自分で責任をとることができるように
その為に大切なのは「自分のものさし」を持ち、自分で行動をとるトレーニングを積むこと。
良い/悪いの判断基準を、「自分の内側」に育てることです。
人の生きにくさの原因の一つは、
他人の評価軸で生きていることです。
人は皆、自分の行動は自分で決めたいという根源的な欲求をかかえていますから、
それを無視すると、「身体」が反応します。
自分の身体の声を無視していると、心身ともに支障が出るのは必須。
身体の声と頭の声が混乱して身動きが取れなくなるのです。
その根っこにあるのは親から知らない間に植え付けられた評価軸であることが多く、
(←そのことに気づいていないけど)
そのことで生きにくさを抱えている人はとても多い。
心の専門家であるゴードン博士は、この事を60年前からずっと提言しています。
他人のものさしでなくて、
自分のものさしを持つことは、人生を主役で生きるために欠かせません。
「自分のものさし」すなわち、「自己」「アイデンティティ」が育まれる過程を、
見守っていきたい。
それが、おかん塾が提案する新しい子育てです。