我が家では

約束がありません。

 

子どもが「約束を破った」時、

 

それは

子どもにとっては「守ろうと動機づけられていない」事や、

「守るだけの価値があると思えない」こと、

 

そもそも、

守るための「忍耐力」が養われていない、

だけのことです。

 

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子どもにとって、「親との約束を守る」ことはとても高度なことです。

 

親との約束を守っているとは言っても、単に親の目を恐れて怯えているだけ、だとしたら、それは約束ではなく「強制」です。

 

親から

「無理に約束を守らされる」というものは、子どもにとっては「強制」と同じですから、

 

それでは、子どもが自らの意思で相手との信頼関係の元で約束を果たそうという「規律性」「協調性」を育てることにはなっていません。

 

 

約束を守るとか守らないかの前に、

 

約束を守ろうとする温かく前向きな気持ちを育てること。

 

約束を守ろうと思える人間関係。

 

こちらを優先するのはいかがでしょうか。

 

 

子どもは、すべて自分が「快感」だと思える行動を選びます。

 

人は、自分の行動は自分で選びたいという本能のような欲求があります。

 

自由でいたいのです。

 

では、

どうしたら、子どもが自分から「その行動をしよう」と思えるでしょうか。

 

子どもが自らの意思で「その行動をやろう」と思えるように、内的な気持ちの動きを考えながら、子どもの気持ちを逆算して、

 

そこから親としての接し方を考えていきます。

 

 

私は、

熟慮の結果、子どもとの約束ほどムダなものはないという結論に達しています。

 

 

やりたければ、やる。

 

やりたくなければ、やらない。

 

これが、子どもの「健全な心」というものです。

 

 

約束を守るなんて「高等技術」を、自然体の子どもに期待しても、結果、約束を破られてイヤな気持ちになるのが関の山です。

 

 

子どもは、親から「約束も守れない子」とレッテルを貼られますし、そうすると「でも」「だって」と自己養護しながら「約束を破った」と言う事実を突きつけられて罪悪感を抱くだけです。

 

自尊心が傷つきます!

 

こ、こ、これは!大損です。

 

心の成長と発達にとって、これほどマイナスなことはありません~

 

 

自己肯定感もダダ下がりになるし、自分に自信がなくなるので、ひがみっぽかったり、怒りっぽくなります。

 

「お母さんだって~」と、誰かを責めるのも、子どもの防衛本能。

 

全て、こころが不安定で満たされていないからだと言えます。

 

実は、

私こそが、親との約束を守れない事に罪悪感を抱きながら育った大人(笑)

 

そんな私は、自分の子どもに

「親との約束を守ることこそ大事」だなんて、思って欲しくないです。

 

そんなことより、自分との約束を守れるような、自分にウソをつかない人に育ってほしい。

 

 

約束しないと、

約束を破られることもありません(笑)

 

 

ちなみに、

家族間のルールとしての約束事を決める時は、やり方があります。

 

 

これも、子どもが自ら「やりたくなる」ように、逆算して組み立てていくのが賢明なやり方だと思います。