親なんだから、
少しばかり無理しても、
子どもの行動はできるだけ全受容してあげたい。
子どもの為に、
いつも包み込むような受容的な態度でいたい。
それが子どもの成長と発達の為に効果的だし、
理想の母親だから、
だから、
できるだけ、優しく受容的な態度をしてあげたい。
・・・
と思いながら、
子どもの言動に振り回されて、内心はフツフツと燃え上がる「怒り」のような感情を抑えるのに必死であるならば、
それは、もしかしたら本心を偽っていること、
すなわち「偽りの受容」と言えるかもしれません。
自分の感情は、
隠しているつもりでも、驚くほど顕著に表情に出るものです。
子どもは親の本当の感情に驚くほど敏感ですから、注意したいところ。
なので、
もし、「偽り」でなくて本当に子どもを「受容」しているのであれば、
子どもの心が荒れて、
言動が定まらない時期のかかわり方については、
親の姿勢そのものをしっかり見直しておきたいところです。
例えば
受容の限界を示し、
あとは、黙っていることも有効。
沈黙は受容を示します。
子どもの問題について距離感を保つのは子どもの為にも大切なこと。
なぜなら、
自分の思うようにいかずに、
どうにもならないもどかしさの中で、
親に当たり散らす自分を
情けなくて辛くて、自分が嫌いになるものだから。
暴れる心をコントロールできずにもがき苦しむ時、
枠を作ってあげる方がラクになることがあるのかなと思います。
そして、相手に巻き込まれない「心の体力」が必要です。
「子どもを信頼している」といいながら、
子どもの「言いなり」になっているのなら、
それは第2法かもしれませんので要注意です。
もっと教えたいし、
もっと関わりたい、
今の子どもがあまりにも辛そうだから、
いい影響を与えて、自分のありったけのモノを教えたい
そう思うのであれば、
逃げずに、
今、対立している問題についてガチで挑む姿勢が必要です。
両者の間にある「対立」を認めて、それを「友好」に変えて初めて、教育が可能です。
その為に
現状を打破するために、
相手にどう思われてもブレない為に、
自分の本当のところを深く読み込む作業と、
それを見せる勇気と、
必ずいい方向に向かうという深い愛と、それを相手に伝えるコミュニケーションスキルが必要です。
指示・命令・脅迫・講義・提案・説教・同情・賞賛・評価などは使わないで、
一人の人として向き合うことです。
~すべき
~してほしい
~でないとダメなんじゃないの
という言い方では「体裁のベール」に自分を包んだ状態ですから、子どもの心には全く届かず、あなたの愛情は理解されません。
対立を友好に変えるための、
コミュニケーションスキルにはいろいろな種類があると思いますが、
ここでは、
・子どもを理解したと伝える聞き方と
・親を正確に理解してもらう伝え方
まず、
この2つのスキルを練習して、徹底的に身につけていきます。
苦手なコミュニケーションは
克服するためにはとにかく練習することです。
初めは皆さん、違和感だらけですが(笑)
でも、
相手の気持ちに焦点を当てていく作業を繰り返すと、コツがわかり、自然に感度も上がってきますから、どんどん上達していきます。
高いレベルで身につけてがあるからこそ、親子の「対立」を解いていけます。
もちろん、学んですぐに備わるものではないかもしれませんが、
でも、
技能とはそういうモノです。
対話が苦手で、
いざとなると、何と言ったらいいかわからない
すぐに口答えされえしまう、
そもそも、コミュニケーションが下手
という方は、
そもそも「よい人間関係」の経験も不足している場合が多いと感じます。
苦手な対決は、技能を練習することでリスクを減らして準備しましょう。
少しずつ心の体力も備わってきますし、
その頃には、
子どもの心も少しずつ確実に安定して強くなっていくはずです。
親子の信頼関係が積み上がっていくので、
3年後、5年後の関係や人生までがまるで変ってきますよ。