親は非難されるが訓練は受けていない。
何百万という新しい父親や母親が毎年生まれ、人間の仕事のなかでもいちばん難しい仕事につく
ほとんどなにも自分ではできない小さな人間の肉体的、精神的健康に全責任を負い、生産的、協調的で、なにか貢献のできる社会人に育て上げるという「親業」に。
これほど困難で、能力や努力を必要とする仕事が他にあるだろうか。
親に援助の手を差しのべる者がいるのか。親としてどうしたらうまく子どもを育てられるか、いわば、いかに「親業」を効果的に果たすかについて、援助の手を差しのべる努力がどれほどされてきたか。
親は自分のやり方の間違っているところ、自己流ではない子育てについてどこで学べばよいのだろうか。
(トマス・ゴードン著「親業」 第1章 親業にも訓練がいるより)
昨日のブッククラブでも出たところだったのですが、
ほんとうにお母さんたちは、
もがいて、
もがいて、
悩んで、
悩んで、
一生懸命に子どもに関わってきたんだなと、ヒシヒシと感じるのです。
そして、
育児本にあるとおりに、やろうとすればするほど、逆効果になっていたなんて!と、その真実にびっくりなのですよね。
なぜ、このようなことになってしまうのか?
それは、
育児本を読もうと思う人は、きちんとした人間に育てようと意欲が高い人で、
だからこそ、規律・しつけに関する表現や誤解が解かれずに、あいまいになったままだからだと思います。
幼少期に一生の幸せがすべて決まるというわけでは決してありませんが、
幼少期にその人の考え方や人間関係の土台がつくられる、または大きな影響を受ける、というのは、間違いないと思う。
だからこそ、
親は一生懸命に、子どもの為に良かれと思って、がんばるのです!
でもさ、
子育てを語れる人って、結局、誰がいるんだろう???
ある程度人生を生きて、いろんな人を見て、様々な見地から見通しができる人でないと、
誤解や思い込みが増してかえってややこしくなるってこともあるかもしれません。
だから、育児書のほとんどが「正論」ばかりが綴られているんだよね。。。
でもさ、
親は本当に初めての子育てなわけだし、理想に燃えてるから(笑)ある程度は仕方ない(笑)
新婚の時は家事を色々と頑張るのと同じ(笑)
長期的な視点で、子どもの心が育つしくみや、日常生活で気をつけることを、
誰か、本当の事をアドバイスしてあげる人がいるといいのになと思います。
で、も、
ここも最大の問題!
子育てに適切なアドバイスをできる人がいないこと。
なぜなら、
親のかかわり方が、どんな「成果」になるかは、少なくとも18~20年経たないとわからないわけですよね。
でも、
今の日本では、もう、18~20年前の子育ての常識はほぼ役に立たずに古い!となってしまい、参考にならないわけです。
だから、
今の若い人は、自分の母親にはアドバイスを求めずに、困ったことがあると、ネットで検索をするのですね。
←あ、息子も同じ💦
←あ、私も同じだった💦💦
今こそ、
子どもの為にも、自分の為にも、正直な自分を取り戻そう!
これが、新しい子育てのスローガンになってくるんだろな、と改めて予感します。
たどり着いた先にあるこの景色を知ってる私。
ガンガン言っていかなくちゃね!(笑)