親業訓練の本は、
何度よんでも、教えられる気づきがある本です。
心の専門家が、
「心理学」と「実践」についてを説いている本なのですが、本当に深い。
この中の、
8章 親の権威について-必要かつ正当か
ここは、
親の「権力」が日常的に行使されて、育った子どもが、どんな子どもになるか?が書いてあります。
まるで、
私自身の事が書いてあるような、そんなところです。
子どもは親から「従順訓練」を受けた結果、臆病で、恐怖心が強く、神経質になる。(P155)
そういう子どもは自尊心も低いし、敗北主義と「どうにもならない」という態度をつくりあげていく。(P164)
権力を所有するものに、深い恐怖の念をもったままである。こういう人は、子どものままで一生を過ごす。権威に受け身に服従し、自己の欲求を否定し、自分自身であることを恐れ、対立・葛藤を恐れ、自分の信条の為に立ち上がることを恐れる人たちである。(P166)
私は、幼いころからずっと、長い間、
自分はおかしいんじゃないかな、
って、思っていました。
親に愛されてるはずなのに、
そのことに「実感」が持てない自分を、
姉のようにできない自分を、
なんて、白状で薄情な娘だと思っていたのです。
表しきれないモヤモヤばかりで、
頭の中は、???????だらけ。
そして、
気持ちの持って行き場が無くて、どうしたらいいか、本当にわからずに、悶々としていました。
親を責めても、
自分を責めても、
全然スッキリしないのです。
でも、
親を非難するより、自分を責める方が
私にとってはマシなことだったんですね。
罪悪感や、罪の意識、うしろめたさなどを持っていました。
そして、そんな自分のことを「誰にも知られてはいけない」と思っていました。
親業に出会って、
初めて、
ああ、私は悪くない、
「異常」じゃないんだ
と
救われた思いだったのです。
長い間、親から「従順訓練」を受けて育った私は、
心理的にずっと「大人」になれずにいたような気がします。
こんな私が「親」になったのですが、
幸い「親業」を知れたので、子どもの方が先に「大人」になったかもしれません。
今では、私にとって、子どもは、よき理解者です。
「それって、傲慢やで」
実家の親の愚痴をつい、ダラダラと言っていた時、息子がそう言ってくれたことがありました。
なんかイライラする、話を聞けない、受容できないって言うのは、「変えたい」と思ってしまうことだから、
いつまでも自分のイライラを親のせいにしている私がいました。
もう、いつまでも「従順な子ども」でいたくないな、と思いました。
親業では、
子どもの心に寄り添う聞き方と同じくらい大事にしているのが、
親の本心を率直に語る事です。
この、
親の本心を率直に語る事には、心理的に抵抗がある人が多いのです。
それは、
自分の秘めている部分を公の下にさらしてしまうという、恐ろしさです。
これは、よい人間関係に欠かせないスキルです。
従順訓練を受けていた私は、自分の心の声に蓋をして、聞こえないふりをして生きていました。
でも、
子どもの行動が何だか許せない時、
腹が立って仕方がない時、
自分が幼いころにはガマンしてきたことを、子どもがさらりとやっている時が多いことが分かりました。
私がいつもイライラしてたのは、結局、このせい!
ここね、
気づいてしまうと、どうしたらいいのか困りますが、
でも大丈夫です。
親業の、特別な言い方で、ありのままの自分を正直に率直に自己表現していくと、
ムリしないでも、ちゃんと解決に向かうのですよ!
つまり、
子育ての理論と技能を学ぶことで、
「子ども」で「感情的」な私でも、
親としての役割を少しずつ改善していけた、と言うことです。
人格形成、規律心、社会性、責任感、思いやりの心を大切に育てたいなら、
心の通い合うコミュニケーションを学んでいませんか?
4月12日
4月22日
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