受講生さんから質問をいただきました。

 


「以前トマスゴードンの親業も受講しましたが、完全に不登校になってしまってからですど、子供の不登校をただただ受け入れて、学校を辞めさせてもいいという指導でして。。これでは私が望む解決ではないと思い、途中で、受講をやめました。」

という記事を見つけられたそうで、

親業って、不登校をただただ受け入れて、学校を辞めさせてもいいという指導でしたか?という質問です。

 

 

いやいや、

親業は、親と子のコミュニケーションが双方向にできるための具体的な方法です。

 

そして、目指すのは、

 

「不登校解消」とかでなくて、

自分の問題を自分で解決できる子どもに育つこと。

 

途中で辞められるのは、勿体ないです!

 

親業はメソッドの全容を24時間かけて習うものだから、最後まで聞かないなんて、それではわからないじゃないですか~~~~~

 

そして、

「不登校」に対してどう考えるのか?というのは、その方の考え方、教育方針、子どものタイプによってもそれぞれでしょうし、それは「価値観」の範疇ですね。

 

ですから、親業訓練講座では「登校がいい」とか「登校しないほうがイイ」「学校を辞めさせてもいい」なんてことは、全く扱いません。

 

あなたがどう思うか?子どもに何を伝えたいか?

 

あなたの愛情が伝わるように、それを効果的に伝える方法を具体的に学びます。

 

クローバー

 

確かに、子どもが不登校になって親業の講座に通われる方は多くおられます。

 

私も、何人か、不登校児のお母さんが受講生にいます。

 

また、

自分が子どもの不登校を経験し、その後、親業訓練インストラクターになった人もおられます。

 

学校に行けなくなる前の、予防に効果的!とあるのですが、

学校に行けなくなってからでも、親子の関わり方を見直す時に、親業の考え方は欠かせないと思います。

 

なぜなら、

親業には、親の受容・非受容の考え方がしっかりとあるからです。

 

そして、

親が自分の問題と捉える時にも、その後の学びの道が拓かれています。

 

ここは、ご本人でしか歩むことができない道ですが、親業訓練協会で提供されているプログラムはどれも「内外一致」と「自他分離」が促されるようになっていますから、母親が成長できます。

 

 

そして、一般的に言われる不登校児に対する関わり方などは、すべて、親が子どもを受け入れている時には、素直にできるんじゃないかな。

 

逆に言うと、子どもを受け入れていない時には、辛いですよねあせるあせるあせる

 

そんな時は、表面的な対応は変えることができると思うのですが、

本当の気持ちがそこに入っていないと、どこかギクシャクしたり、いつまでも綱渡り的だったり、すると思います。

 

まあ、少しぐらい、ギクシャクしていても、

それも子どもの成長の中で、少しずつ馴染んでくるといいのですが。

 

そういう、親の違和感に敏感な子どもの場合は、例え登校しても、その後もグズグズと続くのかなって思います。

 

 

クローバー

 

不登校で悩んで、色んなカウンセリングを受けたり本を読んできた方が、どうもスッキリせずに、親業を学びに来られると、

 

とにかく、初めはとても怪訝な顔をされます。

 

「え?」

 

お母さんがぶっ飛びで、

私はツッコまれますあせるあせるあせる

 

「え?それでいいんですか?」

 

そう言われても、「いい」とか「ダメ」とか私が判断できるところではありません。

お母さん自身の気持ちに従うところです。

 

だけど、とにかく、

お母さんは、今までの考え方とは全く違うので、すっごく戸惑われるのです。

 

私は、

お母さんがと~~~っても真剣なので、圧倒されてしまうほどですが、ここは親業の基本であり訓練の第一歩ですから、外すわけにはいきません。

 

そして、ここがスッポリと抜け落ちれると、たとえ不登校でなくても子どもの対応で悩んでいる方はいつまでたってもラクにならないで欲求不満をかかえている、という方が、実はとっても多いですあせるあせるあせる

 

 

クローバー

 

私は、

子どもが人目を気にしたり、先生や他人にどう思われるのかが気になるすぎて、ヘトヘトになるのは、「評価的な関わり方」によるものだと思います。

 

自分の中の「評価軸」が自分ではなく、他の誰かにあり、その基準がわからない時、どうして良いのかわからずに、とても疲れるし、そんな自分が無意味で価値のない人間に思えると、もう、動くことも難しくなるのかな、と思います。

 

母親のコトバに矛盾が多い時、

 

イイと言っていても実際にはダメだったり機嫌が悪くなったり、

好きと言っているのに辛そうだったり怒っていたり、

 

敏感な子どもはパニックになっちゃうんじゃないかな。

 

そして、母親のコトバって、あなたが思うよりわかりにくいです。

ホントに子どもに伝わっていませんし矛盾を感じていることが多いです。なので子どもは身動きがとれずに固まってしまうのです。

 

実際に、親の権力主義だけで育った家庭の方が、権力主義と甘やかしを混在している家庭よりも、子どもへの悪影響は少ないのだそうです。

 

だから、お母さんが自分を偽って子どもに甘くなりながらも、結局は自分の意向をぐい~~~っと、押し通そうとする時、

子どもにとっては悪影響があるという事。

 

もちろん、子どもを心から受容できる方は、子どもの希望を受け入れてあげて下さい。

 

ここで問題は、

母親が自分を偽っていないかどうかです。

 

母親が自分を偽ると、仮面みたいに優しいけど本心が見えない、どこか冷たいカンジになるようです。

 

ゴードン博士も書いていますが、親はわかりやすいのが一番なのです。

そしたら、子どもがちゃんとありのままの母親を認めて、そこを乗り越えていきます。

 

 

不登校の専門って訳ではないけれど、ちょっと感じる事を書いてみました。

全ての子どもへのヒントになると思います。