気になる家庭でのルール問題。
子どもと一緒に決めたルールなのに、約束を守らなくて困っているお母さんは多いようです。
「ゲームはママが宿題をOKしてからっていうルールを決めたよね。そんなんやったら、ご飯も遅くなるし、困るわ」
「ゲームをするのは〇〇時までって、ルール決めたじゃない!それなのにやめないなんて、裏切られた気持ちで辛いよ!」
「遊ぶのは、6時までって、ママ言ったよね。約束したよね。約束を守ってくれなくて、ママ、悲しいよ。」
←わたしメッセージモドキ(汗)
この言い方では、子どもは行動を変えないかも。。。。
家庭のルールを
どのように扱っているかは、その家庭の価値観によってさまざまです。
社会性を育むためにも、家庭ルールづくりは、必須!
ルールを、守れる子どもに育ってほしいですよね。
ただし、
この、家庭のルール問題は、一筋縄ではいかない問題ではないでしょうか?
それほど、むつかしいのが「家族のルール作り」だと思います。
きっと、このルール作りが上手くいかずに、涙涙のお母さんも多いのだと思います。
約束を反故にされたり、
子どもにウソをつかれたり、
裏切られたりしています。
諦めたらいいのな?
もう、諦めるしかないのかな?
そう思いながらも、
諦めきれない!
今のうちに何とか強制しなければ!!!
この先、この子はどうなるの?
そんなもどかしさをかかえて、
されど、
具体的に子どもにどういう心構えで何と接したらいいのか?
確固たる指針もなくて、ぐるぐる~途方にくれている、ってところでしょうか。
家のルールを、自分の子どもに守らせるのは親の責任だ!
なので、
強制的に、
何が何でも、
多少は罰を使ってでも、守らせるべし!という方もおられるかもしれません。
ただ、
こういう方法で、
子どもが大人になってからも、自分から率先して、自分の意志で家族のルールを守っていこう!と思ってくれたらいいのですが、、、
強制されたルールほど、逃れたくなるものはありませんよね(涙)
これは誰もが実感として知っているはず!
親業は、
子どもが家のルールを主体的に「守ろう」と思えるように、
すなわち、
親が子どもにルールを守らせる方法
ではなく
子どもが自ら家のルールを守りたくなるように、
親としてのあり方、関わり方を学び、コミュニケーション技能を身に付ける講座です。
子どもが自ら進んで、約束やルールを守りたくなるためには、
こうしたらいいよ!といった、
誰にでも通用する方法などはないと思います。
そして、親業では例えば「これをやると、〇〇をあげるから~」などという、ご褒美作戦などは、推奨しません。
これは、子どもを動かすための外からのコントロールと考えるからです。
外からのコントロールでは、子どもの内側からのコントロールは育ちません💦
めざすのは、
子どもが自分の中から考えて、ルールを守る、行動を変える、「内的コントロール力」を育む方法ですからねっ
子どもが自ら行動を変えるには、
親の関わり方の中で、いくつかの押さえておくべきポイントがあります。
その中で、大きな要素となるのは、
動機づけ
があるか?
子ども自身が
守りたくなるルールであるか?
守ろうと思えるものであるか?
そのルールを子どもが心から納得しているか?
すなわち、
動機づけられているか?ということです。
これがないと、子どもはなぜこれをやる必要があるのかが、自分の中で理解できていません。
たとえば、
自分の行動が、お母さんの迷惑になる事や、「約束を破る」ということになっていること、
そして、
それによって、お母さんがどんな具体的な影響を受けているのか、など、子どもは知る由もないことかもしれないのです。
また、
子どもに守られないルールは、ほぼ子どもがルール作りに参加していません。
ほぼ、親が一方的に決めている、と言っていいと思います。
子どもの年齢が小さい場合も同じです。
なぜ、その行動をしなければいけないのか?
または、なぜ、その行動をしたら、ダメなのか?
自分の行動を律していこう!と子どもが自ら思って欲しいのなら、
子どもが自ら進んでルールを守っていこうと思えるように、
親が接し方を見直して、効果的なコトバで接してみてほしいのです。
ルールづくりの前に、まず、あなたが何にどう困っているのか?
ここが明確に伝わっていない場合がとても多いです。
最も力のあるコトバは、あなた自身の本心がつづられた、あなたが一番しっくりくるコトバです。
親業では、
わたしメッセージという言い方を徹底的に学びます。
これが基本。
そのうえで、双方の納得するルールを創り上げるのですが、
それは、
親が、「子どもに~するように」と、より良い行動を教えたり、諭したり、指導するような、ものではありません。
考え方が全く違います!
一人ひとりが家族のメンバーとして存在して、
家族の誰かが困っていることに、一緒に参加して考えることが原則です。
それぞれの欲求を大切にしながら、
誰もが満足するように、誰も不満が残らないように、一緒にルールを作っていくのです。
自分の欲求は満たされるべきものとして、扱うのが当たり前になるので、
情緒が安定し、
自尊心も高まり、
すると、
子どもは相手の欲求にも目をむけられるようになります。
お互いの信頼が親子と言う人間関係を支えているのが実感として、わかるとき、
子どもの約束違反問題は、家庭からなくなります。
気になるルール・約束違反問題ですが、
我が家では、あまり問題になりませんでした。
そもそも、
約束を自ら守る、と言うのは、高度な自己コントロール力があってこそ叶うというものではないか、と考えていたので(私もかなり自己コントロール力は低いし、、、、)
子どもがムリな、出来そうにない約束はしないことにしていました(笑)
約束などしなくても、
わたしメッセージで伝えると、子どもたちに、十分聞いてもらえました。
親業で習った方法で、一緒に作ったルールがあったのですが、
子どもが率先して守ろうとするので、そんな姿を何度か見て、ビックリしてウルウルしてました。
ここまで、子どもができる!って、その時の私は、正直、思ってなかったんです。
子どもが「やらない事」は「できない事」かもしれません。
やりたくない事かも?(別のことをやりたい)
やる必要がないと思っている事かも?(意味がわかってない)
そんな、
子どもの視点をもってみると、また、ちょっと違った声掛けの仕方ができるかもしれませんね。
ルール破りは、子どもの問題ではありません。
親が効果的な方法を知っているか?やるか?やらないか?だと思います。
(最後は辛口になっちゃった)
子どもを「ダメな子」にしない知恵とやり方を、
多くのお母さんに身につけてもらいたいと願っています。