あなたの子どもは、あなたの子どもではない
待ち焦がれた生そのものの息子であり、娘である
あなたを経てきたが、あなたからきたのではない
あなたと共にいるが、あなたに属してはいない
あなたは愛情を与えても、考えをあたえてはならない
なぜなら、彼らには彼らの考えがあるから・・・・
あなたが彼らのようになる努力はしたとしても、
彼らをあなたのようにすることを求めてはならない
なぜなら、生は逆戻りしないし、
きのうのままにとどまりもしないのだから
ギブラン「預言者」より
「親業」の教科書にも引用されている、カリルギブランの詩です。
親業訓練講座の第8回目でもご紹介します。
親業のゴードン博士は、この後、
子どもは親とは全く別の、独自の存在である、と子育ての大原則を説いています。
子どもは、自分が「なれる能力のあるものになれる権利」をもっていて、これは、こどもの
絶対的権利
誰も取り上げることはできません。
親業の本への記載はここまでですが、この詩は、続きがあるそうです
参考までに、記載させてもらいますね。
私はこのことを、私の受講生さんに教えてもらいました
ご自分でその先を調べられたのです。皆さん、ほんとうに熱心です
この、新しい子育ての方法がを心の底から大好きになるので、
どんどん学び進めたくなるようです
別の訳本から引用させていただきますね
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カリール・ジブランの本「預言者」から引用
子どもについて
赤ん坊を抱いたひとりの女が言った。
どうぞ子どもたちの話をしてください。
それで彼は言った。
あなたがたの子どもたちは
あなたがたのものではない。
彼らはいのちそのものの
あこがれの息子や娘である。
彼らはあなたがたを通して生まれてくるけれども
あなたがたから生じたものではない、
彼らはあなたがたと共にあるけれども
あなたがたの所有物ではない。
あなたがたは彼らに愛情を与えうるが、
あなたがたの考えを与えることはできない、
なぜなら彼らは自分自身の考えを持っているから。
あなたがたは彼らのからだを宿すことはできるが
彼らの魂を宿すことはできない、
なぜなら彼らの魂は明日の家に住んでおり、
あなたがたはその家を夢にさえ訪れられないから。
あなたがたは彼らのようになろうと努めうるが、
彼らに自分のようにならせようとしてはならない。
なぜなら命はうしろへ退くことはなく
いつまでも昨日のところに
うろうろ ぐずぐず してはいないのだ。
あなたがたは弓のようなもの、
その弓からあなたがたの子どもたちは
生きた矢のように射られて、前へ放たれる。
射る者は永遠の道の上に的をみさだめて
力いっぱいあなたがたの身をしなわせ
その矢が速く遠くとび行くように力をつくす。
射る者の手によって
身をしなわせられるのをよろこびなさい。
射る者はとび行く矢を愛するののと同じように
じっとしている弓をも愛しているのだから。
『ハリール・ジブラーンの詩』
神谷美恵子・訳(角川文庫)より 引用おわり
※カリール・ジブランはハリール・ジブラーンの英語読み