今日は、「ゴードン博士のことば」をご紹介します。

親は非難されるが訓練は受けていない。
何百万という新しい父親や母親が毎年生まれ、
人間の仕事の中でもいちばんむつかしい仕事につくーーー

ほとんど何も自分でできない小さな人間の肉体的、精神的健康に全責任を負い、
生産的、協調的でなにか貢献のできる社会人にそだてあげるという親業に。
これほど困難で、能力や努力を必要とする仕事がほかにあるだろうか。

しかも、そのための特別な訓練を受けた親が何人いるだろう。
親業者のためにどんな訓練プログラムがあるというのか。

親業を効果的に果たすために必要な知識や技能を、
いったいどこで手に入れたらよいのだろう。
 

 

~「親業」トマス・ゴードン著 近藤千恵訳 大和書房~





「子どもの話をじっくり聞いてあげましょう」


子育て本に良く書いてあります。
そして、わたしも良く聞いているつもりでした。


でもね、
聞いているつもりでも、聞けていなかったのです。


頭ではわかっていても、実際にそれが出来るかと言うと、
そうではないんですね。


実際に「聞く」ということを学ぶと、自分がどれだけ「聞けて」いないのかがわかり
愕然としました。


それが出来ないのは、
理由があります。


①「聞いてもらう」経験があまりにも少ない
②「聞く」ということを理解していない
③「聞く」作業を実際に練習していない


親はしろうとなんです
「聞く」ことの本当の意味、大切さを理解していません。
教えてもらっていません。


小学校5年生の息子さんが急に元気がなくなってしまったことが心配で、講座を受講されたお母さんがおられました。


小学校4年生までは、とても元気でお友達も多かったそうです。


一人では学校も行けなくなってしまい、お母さんが付き添って登校しました。


親業で、「聞く」ことを学ぶと、
「今まで、親だからどうにかしてあげなくちゃいけない、と思っていたけど、そうではないのですね。」
とホッとされました。


そして、聞く練習をしました。
家庭でも、練習をした「聞き方」を心がけました。


講座の2回目が終わったある日、
元気のなかった息子さんが、いきなり話を始めたそうです。


それは、外出先の出来事だったそうです。
心の中に溜まったモヤモヤを、一気に話し出した・・そんな様だったようです。


お母さんが驚きながら報告してくれました。



親が聞き方を変えると、子どもが色々と話し出して、驚かれる方が多いです。


子どもが話をしてくれるように、聞き方を変えたのに
子どもが話をすると、ビックリします。


きっと予想以上に話し出したのですね。



そうなんです。本当にシンプルなことなので、「これだけでいいの?」なんですが、
「これだけでいいの」です。


その、シンプルなことをするのが、難しい
練習、練習


子どもによっても違いますよね。


親の態度も・・・。


えーーーーー?????
子どもによって違ってもいいんですか?


いいんです。

だって、親も人間でしょ?


それよりも偽らないことの方が大切なんですよ