もう、はるか昔のことなのですが、

20~30代にかけて、社会人としてバリバリ(←一応..笑)仕事をしていました。

 

そんな私が感じた、子育てをする上でとても大切だと考えるコトを書いてみますね。

このことがわからないうちは本当にしんどかったです。

私は、正直言って、子育ては「楽勝」だと思っていました。


小さい頃から、人並みには何でもこなせる方でしたし、子どもと親の関係性と子どもの育ちについても自分なりに研究しているつもりでした。


なので、予想を大幅に上回って苦戦したとき、

そのことに一番驚いたのは、私です(笑)


なんだかね、
シックリいかない、というか、子育てそのものが、全く楽しくない~~~~


楽しめない!

で、
なんでだろう?
と、色々と考えるうちに、私なりに結論に至ったことがあります。

それは、
仕事や現代社会で必要とされる考え方や思考と、子どもを育てるときに必要とされる「思考」「考え方」に、大きく違いがあるからではないか?ということです。


つまり、
「脳ミソ」の使い方の違い


実は、私が、母親として使っている「脳ミソ」と
仕事をしていた時に使っていた「脳ミソ」が全く違うのです。


私は、10年ほど、株式会社クボタという会社で、
初めは事務職として、その後は総合職になり、コンピュータソフトの技術営業社員として、働いていました。

総合職なので、ルーチンワークをこなす仕事ではありません。
 

問い合わせのあるお客さんへ、商品説明、使い方の指導、フォローなどをしていました。


どうやったら、自社の製品を使って頂けるか?
相手の要望は何か?
その要望をどのように満たしていくか?
何が出来たら喜んでいただけるか?

脳ミソをフルに使って、そんなことばかり考えていました。


相手の希望の「ちょっと先」を、提案できれば、購買率があがります。


この、相手の「ちょっと先」を考える脳ミソ
 

そして、合理的に段取りよく能動的に行動する脳ミソ。


社会生活の中では、必要だったこの脳ミソでしたが、子育て生活においては、全くしんどいモノとなりました。


「ちょっと先」を「段取りよく」考えると、子育ては辛くなります。


だってね、
子育ては、生活のすべてが「受け身&待ち時間」なのです。


合理的に段取りよく能動的に行動したい私にとっては、
自分の思うようにいかない事案&時間の存在が、何とも苦痛だったのです。


合理化に慣れた生活の中で、

The自然赤ん坊


段取りが全く組めずに、振り回され感100%
予定通りに家事がすすまない。

掃除したはずの床は、ミルクをこぼされ、
オムツを変えた途端、またオシッコ。。。
全てが受身


毎日、ウンチとおっぱいの世話ばかりで、生産的なコトは何も考えられず、基本的には待ち仕事ばかりです。


脳ミソがどんどん退化して、アホになっていくような気がしました。


100%受身である母親の仕事が辛くて辛くて、
ウズウズしていました。


こま切れの時間ばかり。
自分らしいことは何もできない。



ただ、動物としての母親として受動的な生活に甘んじることは、

 

本能を抑えて生産性のあるものに価値を見出す人生を「良し」として、そのように生きてきた私には到底受け容れられないことでした。

 

言いようのない虚無感を感じていたのです。






多分

社会人と、お母ちゃんとでは
使っている脳が違うんだと思います。


母親歴も20年が経とうとしていますが、
今は、以前とは脳の違う部分が発達したと思っています。


たとえば、
家族がテレビを観ながらくつろいでいるリビングで
本を読めるほどの集中力は、お母ちゃん脳は使いません。


でも、
なにをしているでもなく家族が集まっているリビングの中心に、何もしなくても、圧倒的な安心感で、あたりまえのように、そこにいることができます。



無意識的に家族の様子を気遣っているから、
突然、家族のうちの誰かが何か言い始めても、ちゃんと受けてあげられて、話につきあってあげられるんです。



つまり、お母ちゃん脳では、
「聞くモード」にわざわざ入れなくても、いつも「聞くモード」に入っている状態です。


そんなことは、当たり前だと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。


それが、がんばらなくてもできてしまうのが、お母ちゃん脳のスゴイところです。


実際に、私は集中すると、周りが見えなくなるタイプでした。


なので、こんなに自然に家族全員の話が頭に入ってくる状態そのものが、母親になってからの脳ミソで開花された使い方だなあと、思うのです。


社会人と母親では使っている脳が違う。


こう、考えることができるようになって、現代の子育ての難しさが少しわかった気がしました。


今のお母さんはほとんどの人が仕事を持っています。


色々な仕事がありでしょうが、時間に追われ、効率化の波の中にいる人にとっては、子育ては苦行でしかないだろうなとも思います。


なので、
そのしんどさの理由を自分なりに理解して、意識して考え方を「仕事モード」から「子育てモード」にパチッと変えられると、いいのかな~とも思いますけど。


仕事モードのまま突入すると、早くご飯を食べさせたり、早く寝かしつけたり、と、子育ても効率化に占拠されまいそうで、なんだかとても心配です


すると、ココロは育ちにくいのかと思います。


子育ては効率化とは真逆です。


時間と手間とココロがかかります。





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