⭐️子どもが授業中に立ち歩くって⭐️ | 愛情を伝える関係づくりの専門家

親業 de スマイルコミュニケーション!

親業インストラクターの小泉美智子です。

 

先日、こんなことがありました。

 

「お宅のお子さんが理科の時間に立ち歩いて困ります。
前回の理科の時もそうでした」

 

 

と学校の担任の先生に言われて、お母さんが小学3年生の子どもに
 

「どうして授業中に立ち歩くの?何か理由があるの?2年生の時はそんなことしなかったのに、どうして3年生になってそんなことするの?言わなきゃわかんないでしょ。」

 

こどもは無言

 

こんな光景、どこでもありそうです。

 

子どもに聞いてみました。

 

「理科の授業の時立ち歩いちゃったの。きっと何か理由があってやったんだと思うんだけど、何かあった?よかったら聞かせてくれる?」

 

「だって、机の中の箱の引出しが閉まらなくて座れなかったの」

 

「どういうこと?(椅子があったので、椅子を机に見立てて再現)ここに箱の引出があるでしょ。これが机の中に入らなくて、こうやって出ていたの?」

 

「うんそう、だから座れなかったの」

 

「なるほど、引出が閉まらなくて、こうやって出ているから、せまくて窮屈で、座っていられなくて立ってしまったのね」

 

「うん、そう」

 

「理科の時間だけ?他の授業の時は座れるの?」

 

「他の授業は本とかノートとかドリルとかたくさん出すから引出が閉まるの。でも理科の時は本と教科書だけだから引出が閉まらないの」

 

「そっか、理科の時に机に出すのは、本と教科書だけだから引出がいっぱいで閉まらないのね」

 

「うんそう」

 

「Rくん、話してくれてありがとう」

 

Rくんは整理整頓が苦手なお子さんなんです。

 

子どもの行動にはやっぱり訳がありました。
子どもが大人にとって好ましからぬ行動をとった時、そこには何か子どもの理由がある場合が多いと感じています。


困った子と決めつける前に、子どもが困っていないか、気持ちに寄り添って聞いてみると、子どもも話しやすいかもしれません。

 

お母さんはこの話を聞いて、担任の先生に助けてもらえるようにお願いするそうです。

 

お母さんもお子さんもニコニコ笑顔でさよならしました。

よかった。

 

ゴードン博士のコミュニケーショントレーニング(親業)
インストラクター/療育児童指導員
介護福祉士/介護支援専門員

 

小泉美智子