親業 de スマイルコミュニケーション!
親業インストラクターの小泉美智子です。
先日、こんなことがありました。
「お宅のお子さんが理科の時間に立ち歩いて困ります。
前回の理科の時もそうでした」
「どうして授業中に立ち歩くの?何か理由があるの?2年生の時はそんなことしなかったのに、どうして3年生になってそんなことするの?言わなきゃわかんないでしょ。」
こどもは無言
こんな光景、どこでもありそうです。
子どもに聞いてみました。
「理科の授業の時立ち歩いちゃったの。きっと何か理由があってやったんだと思うんだけど、何かあった?よかったら聞かせてくれる?」
「だって、机の中の箱の引出しが閉まらなくて座れなかったの」
「どういうこと?(椅子があったので、椅子を机に見立てて再現)ここに箱の引出があるでしょ。これが机の中に入らなくて、こうやって出ていたの?」
「うんそう、だから座れなかったの」
「なるほど、引出が閉まらなくて、こうやって出ているから、せまくて窮屈で、座っていられなくて立ってしまったのね」
「うん、そう」
「理科の時間だけ?他の授業の時は座れるの?」
「他の授業は本とかノートとかドリルとかたくさん出すから引出が閉まるの。でも理科の時は本と教科書だけだから引出が閉まらないの」
「そっか、理科の時に机に出すのは、本と教科書だけだから引出がいっぱいで閉まらないのね」
「うんそう」
「Rくん、話してくれてありがとう」
Rくんは整理整頓が苦手なお子さんなんです。
子どもの行動にはやっぱり訳がありました。
子どもが大人にとって好ましからぬ行動をとった時、そこには何か子どもの理由がある場合が多いと感じています。
困った子と決めつける前に、子どもが困っていないか、気持ちに寄り添って聞いてみると、子どもも話しやすいかもしれません。
お母さんはこの話を聞いて、担任の先生に助けてもらえるようにお願いするそうです。
お母さんもお子さんもニコニコ笑顔でさよならしました。
よかった。
ゴードン博士のコミュニケーショントレーニング(親業)
インストラクター/療育児童指導員
介護福祉士/介護支援専門員
小泉美智子