昨日は、親心を育む会の「新人お悩み相談」でした。
各園、2~3年目の新人職員さん7人が集まり、
日ごろから悩んでいる事や知恵を借りたいことを持ち寄りました。
お答えするのは、SVの松居和先生をはじめ、
他園の園長・主任の先生方。
毎回好評なこの企画。
今回も、フレッシュな!?お悩みに、
「ああ、なんて初々しい…」と
温かい目で応ずる園長・主任の先生方。
もちろん、真剣にお答えしました!
7人の新人職員さんに共通していたのは
「ちゃんと保育をしよう」
「ちゃんと子ども達に対応しよう」
「ちゃんと保護者の相談に応えよう」といった
「ちゃんと」の呪縛!?
真面目に保育に向き合おうとする姿勢がひしひしと感じられました。
それに対して、ある主任の先生からは
「自分も若いころは『ちゃんとしなくちゃ!』って
すごく思っていたけど、今はもう何をしてても子どもたちが
可愛く見えて、『ま、いいか』って。もう、すべて『かわいい!』で
解決しちゃいますね。でも過去の自分も『ちゃんと』って強く思っていたので
今の先生たちの気持ちが痛いほどわかりますよ。」とのお答えが。
松居先生が「『かわいい!』で解決、そうなるには何年くらいかかるの?」と。
その先生はちょっと考えてから
「う~ん、3年?5年? 最低でも5年くらいかな~。
それくらい仕事が続いてくれると、保育が面白くもなるし、
子どもたちが『かわいい!』と心底思えるかな~って。」
松居先生は「本当に5年とか続けてもらえると、いいんですよね。」と
しみじみおっしゃっていました。
保護者対応のお悩みには、松居先生から
「1年目の先生が子どものことを真剣に考え、保育してくれている。
『1年目の保育士にかなう保育士はいないのよ』って
私の師匠の園長先生もおっしゃってました。
親も1年目の先生に対して『この先生は自分の子どもの味方で、自分の子育てを
一緒にやってくれているんだ』って気持ちを持つ。
たとえ応対がたどたどしくても、そのことが親に伝わっていればいいんですよ。
先生たちの顔見てたら、親が安心できる顔してますよ。信頼できる。
大丈夫ですよ」
とお答えいただきました。
終了後、新人の先生方が明るい笑顔で帰られたのが印象的でした。
各園に戻っても、その笑顔で頑張っていただきたいなぁ、と
祈るような気持ちになりました。
皆さんの園の新人職員さんの「ちゃんと」の呪縛、
解いてあげてくださいね。