【プロローグその1】私のこと、家族のこと。
私は島根県生まれ。広島の片田舎で育ち、大学の時から東京で一人暮らしをしてきた。
小学生の頃はなかなか交通の便の良い団地に住んでいたが、私が家を出てから…父母が50代の頃にバスが1時間に1本しかない辺鄙なところ(病院に行くにはバス停から更にタクシーで片道1,500円とか)に家を買ってしまった。車に乗れていた当時は何の不便もなかったけれど、高齢になり車を運転できなくなると…
詰み(チェックメイト)。
「田舎(帰省先)」のない都会生まれ都会育ちの人で、たまに「老後は田舎でのんびり暮らしたい」という人が居るが、やめた方がいい(笑)
老後こそ、徒歩5分で大きなスーパーに行けて、バスではないJRなどの最寄り交通機関の駅にも徒歩で行ける平地に住んだ方がいい。車に乗れなくなったら、田舎はバス代もタクシー代も高い。(東京都はシルバーパスを持っている人はパス代が割引になるけれど、そんな高齢者割引なんてうちの田舎にはない。しかも最寄りJRまでの片道運賃は500円。広島市の中心部までバスで行ったら片道1,000円だ)
次のバスまで1時間も何もないところで待つなら、回り道で2時間かかるなら、4,500円出してもタクシーにしようか。そんな選択を迫られるのが田舎だ。お金がかかって仕方ない。
それでも老後は田舎に住みたい人に私はこの言葉を捧げたい。
「あなた、覚悟して来てる人ですよね?」
(写真は自宅のある住宅地の山を30分歩いて降りた山で見かけた猿)父は料理するのが好きで、なかなか美味しく作れる人だったので、定年してからずっと父が料理を作っていた。帰省した時にいつも美味しい料理が沢山、テーブルに並んでいた。
父は心臓が悪く15年ほど前にペースメーカーを入れていたが、それなりに元気にやっていた。
2年ほど前に大腸の微細な血管が詰まったのか大腸が壊死し、腎臓が機能しなくなり、坂道を転がり落ちるように状態が悪くなり、3ヶ月ほどの入院生活の後、あっけなく亡くなってしまった。コロナのワクチンを律儀に半年に1回、3年のうちに合計7回打っていたことが影響したかしてないかはわからないが、職場の皆に話したら、なんだか口々に「それは打ち過ぎだよ!」と言われたのを覚えている。実際はどうだったのだろう。…ちょっと打ち過ぎかもしれない??
私は父に性格が似ている。料理好きなとこも、楽観的なところも。普段は大雑把だけど、料理の時にはきちんと軽量スプーンを使うところも。
母の性格は私たちとまるっきり違っている。几帳面で神経質で悲観的で細かい。そのわりには料理の時に適当過ぎて危なっかしい(笑)
母はネは悪い人ではないのだろうが、価値観が前時代的なのと、ルッキズムの塊みたいな人で、テレビの中の人を見て「まあブサイクじゃねぇ」などと言うその視点、観点が本当に好きじゃない。「そういうこと言わないで。外見だけ見てどうのこうの言うなんてすごくナンセンスだしカッコ悪い」と反論したいけれど。
母は今となっては「話の意味」が理解できないだろう。
