最期まで欠かせなかったブロックゲージに物思う | oyabunのブログ

最期まで欠かせなかったブロックゲージに物思う

ブロックゲージと言う基準片がある。

 

指示マイクロメータという計測器があって、ブロックゲージと測定物を温度差が無い様に管理して、

 

リングゲージと言う基準片を利用してダイヤルゲージで穴径を管理し、

 

寸法公差がプラスマイナス10マイクロメータ以下の管理してたんだが、

 

 

アルミを温度管理せんで加工してh7レベルの寸法管理するって、絶対無理な事に挑んだ勇者ばかりだったんだわ。

 

ゲージとして使用するワークを温度管理するという基本さえ押さえれば良かったのにねぇ、、

 

うん、、私はあかん会社や、あかん奴等や、アカン部署やと、心底軽蔑した。

 

 

其処でも、こそっと最期まで定期的にブロックゲージの両端面の管理をし続けた。

 

それが、ブロックゲージという常軌を逸した漢達に対する礼儀だったからなぁ。

 

でも、最近じゃデジタルノギスで1/100㎜の管理をする位の勇者が出て来て居た。

 

現場の作業者だけでなく、技術職の管理監督者にもだったから、勇者に事欠かない会社で、

 

そこを指導したら、パワハラ扱いだったからなぁ、、

 

 

スキマゲージ・ブロックゲージ、、日本の精密加工を支え続けたこの珠玉の技術ですら、

 

技術の根本を理解出来ない面々によって、罵倒され、踏み躙られ続けている。

 

普遍的だったメイドインジャパンは、もう、限られた一部にしか存在せず、

 

品質管理不要な紛い物ばかりになっちまった。

 

ブロックゲージははっしゅた~ぐで選べなくなっちまっていた、哀しいなぁ、

 

京都の職人さんも嘆いて居られるのか、達観されているのか、