3月11日です。
今、私立中学部1年生の息子アンですが、13年前の今日、陣痛が起きました。
帝王切開での予定出産は4月の予定だったのに、だいぶ前の11日の夜中に陣痛が起きました。
まだ予定より早かったので、陣痛ではないだろう、違ったら病院にも迷惑をかけてしまうと、1人でコタツで痛みと闘っていました。
AM6:00まで我慢して、すぐに産婦人科に電話して、旦那と3歳の娘きーは寝たまま、1人で運転して病院に行きました。
すぐに陣痛を止めるウテメリンの点滴と飲み薬を飲んで休まされましたが、看護師さんがもしかしたら救急車で国立病院に回されて、帝王切開で出産になるかもねって言ってたので、あぁ、今日、生まれるんだと思っていました。
しばらくしたら、Dr.が来て、
『お腹の中1日は保育器7日分と同じだから、出来るだけお腹にいて欲しい。
あと1週間はウテメリンの点滴で陣痛を止めたい。トイレ以外は動かないように。』
トイレ付きの2人部屋に入院となりました。
病室は全て個室なので、この部屋は切迫流産の時にも入院した部屋でしたが、隣は誰もおらず1人でした。
点滴して、トイレ以外は動けない状態で、部屋に通され何もする事もない。
テレビで気を紛らわせようと、スイッチを入れた…
全チャンネルが、津波の映像でした。
その日からちょうど出産までの1週間、全チャンネル、全時間が地震の被害と津波の映像でした。
全く動けずに寝たきりで、1人、誰とも話せない、テレビも辛くて見れない…どんどん、鬱々として来ました。
だけど、いつも相談にのってくれてる親戚のおばちゃんに泣き言メールをした時に、
地震にあった人達が何十倍もしんどいんだ。
あなたは、安全な場所で温かい食事も布団もあるじゃないか。
泣き言言うな!!
しっかりしなさい。
と返事が来て、ハッとしました。
被災したみなさん、ごめんなさい。
動けないくらいなんて事はない!
テレビが見れなくても、安心して出産できる。
被災した人達の中にも、妊婦さんがたくさんいるのに、私がこんなメソメソしてたらダメだ。
で、何とか1週間寝たきり入院を乗り越えて、帝王切開の前にウテメリンの点滴を外しました。
外したらすぐにまた陣痛が始まったので、点滴していなかったら、アンの誕生日は13年前の3月11日だったはずです。
東日本大震災の場所から離れた九州に住む私ですが、やっぱり3月11日は決して忘れる事が出来ない日です。
地震を引き起こした地球や地盤の変動が、私の体にも何らかの影響を与えて、予定より1ヶ月以上前に陣痛を引き起こし、生きること、産むこと、命のことをいま一度、考えるきっかけだったと思っています。
亡くなられた方々へ、ご冥福をお祈りすると共に、残されたご家族をどうぞ見守ってください。
被災されて、大切な人を亡くされたみなさん、辛い中、本当によく頑張ってこられたと思っています。
さっき、アンの来週のバースデーケーキ🎂を予約して来ました。
発達障害があって、自閉症スペクトラム、アスペルガー、ADHD、偏食、便秘、とっても生きづらい、育てづらい子どもであっても、元気に生きている、成長している事への感謝を忘れずにいたいです。
私の座右の銘は、明石家さんまさんが言われている、
生きてるだけで丸儲け
ずっとこれだけを胸に生きているので、生きていると病気だったり、学校の事だったり、不登校だったり、家族の事とか色々あるけど、生きているだけでいいんだ、命さえあれば何でもできるって思うから、深刻になる事はない。
たまに忘れて、パニックになったりしますけどね