*「ごはんセラピー」誕生のキッカケ

こんにちは!ごはんセラピストHIROKOです。


今日は、ごはんセラピー誕生のキッカケと、私が運営していたデイサービスのレクリエーションの中心を「調理」にしていた背景をお話させてください^ ^


デイサービスを立ち上げたばかりの頃、昼食は外注のお弁当でした。
お値段は750円だったかな…。
ご利用者様には実費で負担していただき、職員には福利厚生という事で無料。
750円の昼食は、他のデイサービスよりかなり高めでした。
しかもそこに手づくりのお味噌汁をつけ、おやつやお茶を提供するともうすっかり赤字。
利用者さんのご家族から「高過ぎる」と言われた事もありました。
小心者の私は、大切なお客様が離れていかないようにと、勢いで食事代を650円に変更。
当然ながら赤字に拍車がかかります。

そんな時、あるケアマネさんからお問い合わせの電話が。
「調理レクをやってるデイサービスを探しているんだけど…」

まもなく、そのケアマネさんが車椅子の女性を連れて見学に来てくれることに。
ご利用者様たちに、今日は一緒に料理をしてみませんか?と慌てて(笑)お声かけ。
急遽皆さんでロール白菜を作ることにしました。

するとどうでしょう、急なお誘いにも関わらず皆さんの会話が弾む弾む!

前々から通っていた方が、
「私はお医者さん夫婦の家で食事を作る仕事をしていたのよ」
「私、実は調理師の免状持ってるの」
「家で料理しなくなったけど、ここでできるの嬉しい」
と、皆さんご自身のことを語り始めました。
そして、
「あら、あなた上手じゃない♪」
「味付けどうしようか?」
(職員に)「教えてあげるわよ!」
と言った自然なコミュニケーションも広がり、皆さんが一つの輪になったような感触がありました。

見学にいらしたケアマネさんも、「ここはとっても雰囲気の良いデイね」と言ってくれて、一緒に来られた車椅子の女性は即契約、次の週から通所を決めてくださいました。

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そこから、外注のお弁当はやめ、手作りする事に。
毎日調理レクリエーションとして行うのではなく、私や職員がメインで作り、一部を希望者にお手伝いしていただき、皆さんで配膳するというスタイルにしました。

食費の自己負担分は500円に値下げし、おやつやお茶をつけても赤字になる事はなくなりました。

たまに外食したり、出前を利用したり、
お誕生日やクリスマスはケーキを提供したり、行事食を楽しみ、利用者さんたちの「美味しいね」が毎日こだまするほど。

利用者アンケートで、8割の方が食事に関してお褒めの言葉を記入してくださいました。

また、認知症を患う男性利用者さんにも「お手伝いをお願いする」というスタンスで参加していただき、ご家族に「お役目をもらったと喜んでいる」と言っていただきました。

元板前さんは仕事と思って毎日通ってくださり、元調理師学校の先生は、見事な野菜の飾り切りを披露してくださいました。

主婦経験の長い女性たちの手際の良さは、年を重ねようが認知症を患おうが変わらず!

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調理と食で、こんなにも皆さんがイキイキしてくださるとは!
しかも赤字解消!
それから、私も職員もレクリエーションのために特別な用意や事前準備をしなくても良いので負担が軽減されていました。


でも、「調理レクリエーション」は事前準備が大変とか、参加できない利用者さんばかり、進行できる職員が限られる、という言葉も多々多々耳にします。
そんな事ないんですよ!
私も料理が得意なわけではありません…

利用者さん・入居者さんを元気にしたいけど、できない…難しい…大変…
そう感じている介護職員さんのお役に立てればと思っています!

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