*「ごはんを作ること」がその方のチカラになる

 

こんにちは!ごはんセラピストHIROKOです。

 

私は高齢者のデイサービスを運営してたことがあります。

 

様々な理由が重なり、閉鎖してしまいましたが、ご利用者と職員が助け合う環境が構築されている、素敵な場所であったと自負しています。

 
毎日のプログラムは特に決まりがなく、その日に利用される方が決めるようなスタイルでした。
 
 
昼食は、基本的には職員の手作りで、ご利用者様と一緒につくることもあれば、外食することも(^^)

 

{4CE446B9-92F6-4FF8-AEFB-BDC3F2BFFB32}

 

とある認知症を患った元板前さんのお話です。

この方は、「デイサービスに行く」という認識はありませんでした。

 

利用当初は、「もう帰ります」と言うこともありました。

職員が野菜の皮むきや配膳をお願いしたり、ほかのご利用者様に「この方、板前さんなんですよ」と紹介させていただいた効果か、次第に落ち着き、皆さんの人気者になりました。

 

 

ある朝、送迎の車が遅れてしまったことがあり、その方から事業所に電話が入り

 

「今日は仕事を頼まれていた日だったはずだが、バスが遅れているようです。すいませんけど、遅刻すると伝えてもらえませんか。」と…

 

その方にとって、デイサービスは介護をしてもらいに行く場所ではなく、「仕事」になっていたのです。

 

こんなにも使命感を持って通ってくださっていたなんて!と職員も喜んでいましたが、

ご家族も、「認知症になって仕事を引退したが、またイキイキとしてくれて嬉しい」とおっしゃってくださいました。

 

 

{A5DB0F5A-9FAD-4769-95E6-2D6CFAB36908}

 

 

こんな事もあり、私はご高齢の方と一緒にごはんを作ることが大好きです。

生活と密着する「食」

3大欲求のひとつ「食欲」

食とコミュニケーション

誰かに作る食事、大切な人に伝える食事…

 

ごはんはセラピーになる、と思っています(^^)