不安を解消しよう | ママのための子育て心理学!

ママのための子育て心理学!

脱・子育てストレス!
心理学を基にした親も子も心が楽になるテクニックや考え方を広めています。
(文部科学省認定 家庭教育支援チームです)

例えば、

子供さんが学校へ行き渋った場合、

大半の親や先生は慌てて、

急いで学校に行かせようとします。

 

なぜ元に戻そうとするか。

 

 

不安だからではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勉強や、

コミュニケーション力どうこう

だけでなく、

 

将来がどうの、何がどうの…

ありったけの微塵ほどの可能性すら

探してしまう。

 

 

そんな何か得体の知れない不安

襲われてしまっても、おかしくありません。

 

 

それくらい「学校とは皆が行くもの」

(行かないなんて子供に何か問題がある)

という雰囲気が社会にあるからです。

 

 

(行き渋り=不登校=不幸の始まりとすら

思わせるような社会だった

←まだまだ過去形にしきれないけど)

 

 

 

少しずつ理解が深まりつつも、

まだまだ昔の考えから抜け出せない人から

不安を押し付けられる事もあるでしょう。

 

 

 

 

●「皆と一緒」でとりあえず安心の心理

 

もともと人には

「皆と一緒が安心」という心理があります。

 

 

生物として、

大勢でいた方が

敵から逃れやすかったからです。

 

 

だから

不安な時、人は

誰かと一緒にいたくなります。

元の場所に戻ろうとします。

 

 

 

・震災など自然災害の後、

帰路(余震)の危険を顧みず

家に帰ろうとしたり。

 

・弟にお母さんをとられたくないと思い、

赤ちゃん返りしたり。

 

・異質に見られる事を恐れて

(はぶられるのを恐れて)

別の意見を言えなかったり。

 

 

客観的に見れば、そうしない方がいい事は

わかっていても、

言葉にならない気持ち的に

「元の通り」や「皆と一緒」にある事で

不安な気持ちをかき消そうとします。

 

 

だから大人は

不安だから大人は、

その不安を解消しようと

「皆と一緒」(毎日登校)を

子供に求めるのです。

 

 

 

 

 

 

本来、

不安を解消する方法は、一刻も早く

「学校に戻す」だけではありません。

 

しかし、

それが一番手っ取り早く感じるのでしょう。

 

 

 

 

●子供だって

 

実は

子供にだって同じ心理はあります。

 

 

子供だって「元の場所」

「皆と一緒」が安心だという心理はあります。

 

 

 

じゃあ

それでもなぜ学校に行かないか。

 

 

元の場所・・・

子供の無意識にとって元の場所

「家」だからです。

だから家にいたがります。

 

学校の方が安心なら

家に帰りたがらないでしょう。

 

(マイホームに帰りたくない

お父さんもいるようです)

 

 

 

 

「皆と一緒の学校」より、

「家の方が安心だ」

無意識が判断するから

家から出れない(学校に行けない)のです。

 

 

子供の意識

「ルールは守らねば」

「行かねば。行った方がいい」

「親に心配かけたくない」

無意識

「行きたくない(恐い)」

「行きたい」「行きたくない」

 

だから

意識としては

行けない」になります。

 

 

「行きたくても行けない」

とは、意識と無意識の葛藤の末、

生存欲求を守る無意識が勝った結果です。

 

 

※大人・子供に限らず

「皆と一緒が安心」の心理が働きますが、

 

必ずしも「皆と一緒」を選ぶわけでもありません。

人生経験や価値観があるからです。

 

 

 

例えば

大半が好きなアイドルを、嫌いな人もいれば

 

大半が感動に包まれるであろう

お涙ちょうだいの卒業式や

某24時間番組の感動ストーリーを

 

「しらける」「かんべん」「やめて」

と感じる人もいます。

 

(バリバラという番組のいわゆる障害を持つ

当事者メンバー達も抗議運動してますね)

 

 

 

 

子供だろうが、大人だろうが

「あなたの枠」に勝手にはめこもうとしないで…

と感じる人は増えています。

 

 

特に若い人や感性の鋭い人、

真理を求めようとする人、

情報のある人(枠に捉われない人)ほど

違和感を感じるのでしょう。

 

 

 

 

 

●行かせる事をあきらめても

 

形だけでも

子供さんを「皆と一緒」の枠に

はめ込めば

 

親の不安は解消するかもしれませんが、

子供の不安は抑制され続けます。

 

 

(子供は不安や不満の全てを

言葉にできるわけではない。

何かさえなければ安心できるとも

限らない)

 

 

 

 

だからといって

 

行かせる事を親があきらめても

=親の不安が解消する

わけではありません。

 

あきらめる事と、

認める事は違うからです。

 

あきらめたからといって、

不安が消えたわけではないのです。

 

 

 

だって、世間では

「世間の枠」にはめ込むために

いろんな恐ろしい噂で

枠からはみ出るリスクを脅してきます。

 

 

それは、

世間の人も「皆と一緒」(今まで通り)が

安心だからです。

 

皆と一緒・今まで通りでない人がいると

焦って、元の状態に戻したくなるのです。

 

 

「今まで通り」の枠と違う

・会社で男性(女性)が産休をとる事や

・会社を辞める事、

・勤務終了時間ピッタリに帰る事、

・地区のあれこれや、PTAから抜ける人

などが許せない。

 

 

問題があるなら会社であり、制度であり、

抜ける人が悪いわけではない。

それなのに責めてしまう。

 

 

「皆公平であるべきだ」

「自分だけつらいのはおかしい」

「あの人もつらい思いをするべきだ」

・・・となるのかもしれない。

 

 

「自分が選べないから、

他人も選ばせなければ、みんな公平だ!」

という考えかもしれない。

 

 

自分が我慢した人は

(無意識に)

他人にも我慢を強いてしまう心理です。

 

 

 

 

 

●方法は1つでなくてもいい

 

不安を解消する方法は

「子供が学校に戻る」だけではありません。

 

 

子供の無意識が学校を怖がっているなら

環境を変えればいいんです。

 

 

・学校の内部を変えたり、

・通う学校ごと変えたり、

 

・学ぶ場所を家や塾にしたり、

・今学ぶ必要がなければ今は

学習はしないでいたり。

別の興味のある事に打ち込んでみたり。

 

・とりあえず心を休ませてあげたり

 

 

 

学校であれ、子供であれ

他人の無意識を変えるのは大変です。

 

意識は、力や恐怖である程度コントロール

できます。(特に立場を利用すれば)

 

 

しかし、

無意識を安心させるのは

力や恐怖ではできません。

 

 

 

 

現状を変えたいなら、

相手(子供)の無意識より、

自分の不安の解決に意識を向けましょう。

 

 

もし、

「自分が不安だから

その不安を解消するために

子供に行ってもらいたい

 

のであれば、

それは子供に負担を押し付けてるだけなので

 

自分の不安を解消する方法を

考え直した方がずっと効率的です。

 

 

自分の不安に、

子供を巻き込まずに済みます。

 

 

 

もちろん、行き渋りに限らず

人は自分が不安な時に

相手の意識や行動を変えようとします。

 

 

・風邪をひくのが不安で

必死でオムツを履かせる

 

・人参を絶対残させない

など

 

 

 

●不安を解消するには

 

不安を解消するには、

「なぜ、自分はそうして欲しいのか」

それを見つめる必要があります。

 

そして、それらの不安材料を

解決するためには、情報が必要です。

 

 

勉強なら学校でなくても学べます。

 

コミュニケーション力も、

学校でなくても学べます。

 

学校である必要がなければ、

(むしろ他にもっといい方法があれば)

なぜ、まだ学校にこだわる必要があるのでしょう。

 

自分の不安を、立ち止まって見つめてみましょう。

 

 

 

不安をもつ事がダメなのではなく、

不安の元となる考えに合わせて

対策をとるためです。

 

 

金銭面が不安なら、

金銭のかからない方法を探す、

金銭を稼ぐ方法を探すなど。

 

 

(金銭面は、ふ登校には早く公的支援が

出るようになって欲しいですね。

教育機会均等法ガンバレ!

 

学校が合わない子にも

貧富の差関係なく、学習できる機会を!

 

 

 

 

●ふ登校状態に慣れて解決?

 

「子供のふ登校状態にもう慣れました。

しょうがないよね。」

 

その状態で今は触れないでと思うなら、

それでいいんです。

 

 

ただ、その場合たいてい

無責任な声にさらされるたび、

不安が掻き立てられます。

 

 

不安が掻き立てられれば

「子供の気持ちはわかりつつ」も

登校圧力をかけてしまい、

親子ともに辛い思いになりかねない。

 

 

 

(ふ登校に限らず、子育てを

我慢でやり過ごしていると

小言が多くなってしまいがちです。

 

 

小言・・・自己肯定感を下げるような言葉

「なんで!?」

「他の子は行ってるのに…」

「いつになったら」

「どうしたらいいの!?」

「もう好きにすればいい」

 

 

 

大好きな親に迷惑をかけているという自分

こどもは責めてしまうのです。

 

 

また、例えば

下の子が同じ状態になった時、

上の子と同じように

登校押し付けをしかねません。

 

 

それを避けたいなら、

自分の不安の解消は有効です。

 

 

ふ登校同様、

充電期間として今はそのままでもいいし、

自分が必要だと感じれば

動き出せばいい。

 

他の誰かのペース(不安)に合わせず

自分のペースを優先すればいいんです。

 

 

大人でも子供でも

タイミングは、自分で

決められればいいですね。

 

 

タイミングは他人が決めるものじゃない。

本人の人生だから。

 

 

 

 

 

●まとめ

 

自分の不安を解消するために

他人(子供)に行動を押し付けない。

 

 

不安を解消したいなら、

不安の元を探しましょう。

 

目的を達成するための

別の方法を探してみましょう。

 

 

 

不登校や行き渋りに限らず、

自分の不安ゆえに

子供に行動を押し付けていないか

立ち止まって見つめなおしてみましょう。

 

 

 

 

<オマケ>

不安を解決するために

 

①何が不安なのかを見つめる。

(いくつでも、どんなものでも)

 

 

②それらの不安解決に向け

情報を収集する。

 

 

③解決に必要な行動をしてみる。

 

 

④ごほうびをする

(解決に向けて一歩踏み出した自分を

褒める など)

 

 

↑褒める子育ては、

自分にも適用しましょう。

自分にごほうびできるほど、

人にもごほうびできるようになります。

(良いところを見つけ、認めてあげられるようになります)

 

 

 

 

子供に”常識”を、押し付ける前に

それがなぜ必要なのかを見つめてみましょう。

 

 

目的達成のための手段は

1つではありません。

 

子供さんや自分に合った方法は

他にもあるはずです。

 

 

だけど、

誰かが用意してくれているものではないから

探す必要もあれば

思考錯誤する必要も出てくるでしょう。

 

 

 

それでも

無理に強制させるよりずっと心は楽です。

 

親にとっても子供にとっても良い方法、

見つけていきましょう(^^)