おはようございます。
写真と記事は無関係だす。
2021-2022シーズンのスキー場での事故まとめだす。
2022年1月
○17日 富良野スキー場 スノーボーダー男性(43歳他計3名)
富良野市のスキー場に隣接するバックカントリーでスノーボードをしていた男性4人中
3人が行方不明になり、一夜明けた18日午前11時ごろに救助。全員無事。
○18日 札幌国際スキー場の管理区域外 スノーボーダー男児(12歳)
バックカントリーを滑走中、「コースから外れて戻れなくなった」と本人から消防に通報。
通報から約1時間15分後の午後3時35分ごろに児童を発見、救助。無事。
一人で滑走していた模様。
○29日 新潟県の阿寺山4合目付近 スノーボーダー男性(30歳)
15時20分頃3人のパーティ(スノーボード2人、スキー1人)で滑走中、先頭滑走者が
誘発した雪崩に巻き込まれ、埋没。仲間が掘り出し、救助後通報したが、既に意識は
無かった模様。条件が厳しいため、二人は下山。当日、翌30日、31日と天候不良の為
救助出来ず。2月1日県警ヘリにて救助。死亡。
○30日 ロッテアライリゾート スノーボーダー男性(32歳)
友人二人と3人で「マムシエリア」を滑走中、2mほど下のコース外に転落。
上半身が雪に埋まった状態のところを、友人2人によって救助され、同市内の病院に
搬送されたが死亡。事故発生時は雪で視界が悪かった模様。
○30日 スキージャム勝山 スノーボーダー男女4名(全員20代)
30日にコース外で遭難。30日は女性1人を救出した後、日没のため救助活動中断。
翌31日に残り3名を救助。全員無事。
2月
○19日 福島県西吾妻山・西大巓(にしだいてん) スキーヤー男性(42歳)
午前10時ごろ、福島県北塩原村桧原の西吾妻山・西大巓(にしだいてん)の登山道で
「雪の中に体が半分埋まった意識不明の男性がいる」と、登山者から110番通報。
警察と消防が救助に向かい発見したが、間もなく死亡を確認。
大きな木の近くで上半身が雪に埋もれた状態で発見され、 木から落ちた雪の下敷きに
なった可能性が高いとみられ、発見当時は、スキー板を履いた状態。
男性は18日早朝、「1泊でスキーへ行く」と家族に伝え、自宅を出発していた。
○19日 八方尾根無名沢 スキーヤー男性(46歳)
午後2時50分ごろ「雪崩に2人が巻き込まれた」と目撃者から警察に通報。
警察によると、近くにいた複数の人が雪の中から2人を救助。意識が無く心肺停止状態。
もう1人の関東地方の男性は自力で下山し病院で手当てを受け、大きな怪我などは無し。
登山届では八方尾根スキー場から入山し、日帰りで唐松岳(標高2696m)に登る計画で、
2人は登頂後に管理区域外を滑るバックカントリスキー中に雪崩に巻き込まれた模様。
悪天候のため、救助活動は22日以降だった模様。
○20日 八甲田スキー場コース外 スノーボーダー男性(45歳)
二人で滑走していたが、途中から別行動。八甲田ロープウェー山頂公園駅から
北西約1.1キロの山中で、心肺停止の状態で発見され、間もなく死亡を確認。
遭難後、何らかの原因で沢に落ちたとみられ、沢の中にうつぶせで倒れていた模様。
○21日 斑尾高原スキー場 スノーボーダー女性(36歳)
パウダースノーが楽しめる非圧雪コース「ワールドカップモーグルコース」で転倒。
その後、一緒に滑っていた家族が頭から雪に埋まっている女性を発見し、スキー場の
パトロール隊に救助を要請。救助した際、既に意識不明の状態で搬送先の病院で
死亡を確認。窒息死の模様。
○25日 戸隠スキー場 スキーヤー男性(65歳及び69歳)
しゃくなげコースでスキーヤー2人が衝突したと、目撃者からスキー場のパトロール隊に
救助要請。65歳男性はドクターヘリで病院に搬送後、死亡を確認。
69歳男性は肋骨を折るなどの重傷。
○26日 スキージャム勝山 スノーボーダー男女4名(30~40代)
26日にコース外で遭難。26日は女性2人を救出した後、日没のため救助活動中断。
よく27日に残り男性2名を救助。全員無事。
1月の遭難事故と瓜二つの事故だすな。。。
3月
○5日 富良野岳 スキーヤー男性(50代)
男女4人のパーティでバックカントリー滑走中雪崩発生。「一人が巻き込まれ、負傷者が
いる」と消防に通報。50代の男性が雪崩に巻き込まれ、右足に怪我。他の3名が救助。
○8日 野沢温泉スキー場 スノーボーダー女性(中国籍30代)
男性3人と一緒に野沢温泉スキー場管理区域外の毛無山山腹でバックカントリー。
女性とは5日午後4時ごろまでは連絡が取れていたが、その後、連絡が途絶え行方不明。
崖から落ちたとみられ、岩と雪にはさまった状態だった模様。
5日に事故に遭い、7日に発見され、8日に救助。死亡確認。
○16日 継子岳(ままこだけ)付近 スキーヤー?男性(40歳)
午後5時20分ごろ、岐阜・長野県境の継子岳(ままこだけ、2859メートル)付近に
スキーに出掛けた男性会社員(40)が行方不明になった、と妻が長野県警を通じて
岐阜県警に届け出た。17日早朝から捜索し、午前8時ごろに岐阜県警のヘリが継子岳
山頂から北西約900メートルの高山市高根町日和田地内で1人の遺体を発見、収容し、
捜索中の男性と確認した。高山署は滑落したとみて調べている。
男性は16日午前6時ごろ、スキー場外の斜面を滑るバックカントリースキーため、
自宅を出発。同8時10分ごろに「高山市側から継子岳に登る」と連絡があったのを
最後に行方が分からなくなった。
○19日 白馬乗鞍岳 スキーヤー男性(62歳)
午後3時前、北アルプスの白馬乗鞍岳でバックカントリースキーをしていた男性が
雪崩に巻き込まれたと同行していた奥さんが消防に通報。
栂池高原から日帰りの予定で入山。雪崩に巻き込まれた後、クラック(亀裂)状の所に
身体ごと落ち両足を負傷、行動不能。
緊急時にくるまるエマージェンシーシートは持参していて、警察からの指示で雪洞を
掘ってビバーク。20日救助。怪我の程度は不明。
○20日 野沢温泉スキー場 スノーボーダー男性(49歳・13歳親子)
野沢温泉スキー場管轄区域外の山林でスノーボードをしていた親子が崖から転落し
行動不能。この親子と一緒に滑っていた男性から警察に救助要請。
父親は両足と骨盤の骨を折るなどの重傷、息子は胸を打った模様。
4月
○11日 月山スキー場 パトロール隊隊長男性(56歳)
クレバスに近づかないよう周りにロープを張る作業中そのクレバスに転落。
消防のレスキュー隊に救助され、当初は意識があり、呼び掛けに答えていたものの、
その後、容体が急変し2時間10分後に搬送先の病院で死亡。
○23日 丸沼高原スキー場 スキーヤー男性(41歳)、スノーボーダー男性(45歳)
スキーヤー男性とスノーボーダー男性の衝突。スキーヤー男性は病院に運ばれたが
死亡を確認。スノーボーダー男性は軽傷。初・中級者向けコースの右カーブ付近を
滑走中に衝突した模様。
○24日 蔵王の御釜 スキーヤー男性(30歳)
知人男性と二人で立ち入り禁止の蔵王山の火口湖「御釜」の斜面でスキーをし、
「凍ったところを通過してみようと思った」らしく、氷の上を滑走中に氷が割れ
水中に落ちた模様。病院に搬送されたが、死亡を確認。
実際はもっと件数は多いと思うのだすが、調べられたのはこれくらいだっただす。
別の事故の記事を見つけた時は、その都度追記していきたいと思うだす。
今シーズンもバックカントリーや、コース外滑走での事故が多いだす。
救助要請をしても、天候や時間によってはすぐに救助されない事も多いだす。
実際記事の中でも、翌日だったり二、三日後の救助だったりしてるものもあるだす。
二日、三日くらい雪山でビバーク出来る装備が必要。ということにもなるだすね。
それと、「日本雪崩ネットワーク」の、とある報告書の中に、この様な事が
補足として書かれていたので、紹介したいと思うだす。
「コース外」と「バックカントリー」はまったく関係ありません。
「バックカントリー=雪山」ですので、そこでの滑走は100年以上前から多くの方が
楽しまれている「山スキー」と同じです。
スキー場を主語とした言葉(コース外)で雪山を語ることは、そこにある危険認知を
誤らせることになりますので、弊団体では不適切と考えています。
今シーズンまだ滑られる方は、決して油断などして怪我をしたり、事故に遭ったり
しないよう、ご注意くださいだす。
そして、笑ってシーズンを終えられるようにしてくださいだす。
ほんでは
今日も良い一日を~(^O^)/