- 前ページ
- 次ページ
21日開幕した第82回選抜高校野球大会で、強豪の日大三(東京)に敗れた山形中央(山形)ナインは、試合中も笑顔を絶やさなかった。冬場、雪のため屋外練習が十分にできない困難を乗り越え、21世紀枠での甲子園初出場を果たした。その陰には、07年に21世紀枠の県推薦校に選ばれた時、保護者や野球部OBから記念に贈られた農業用「ビニールハウス」があった。
「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」(将来の成功を期して苦労を重ねること)。グラウンドの隅に建つハウスの入り口に大書された看板が立つ。体育館1階を室内練習の拠点としながら、長さ約25メートルのこのハウスを主に投球練習で使う。庄司秀幸監督(33)は「(投手と野手が別々に)効率的に練習できる」と話す。
きっかけは07年、21世紀枠の県推薦校への選出だった。東北地区選考では漏れたが、保護者らが「記念に」と手作りし、08年1月に完成。部員も手伝った。アルプススタンドに応援に駆けつけた当時の主将、森谷孟司さん(19)は「暖かいハウスはありがたかった」と振り返る。森谷さんの同期でプロ2年目の鈴木駿也投手(19)=ソフトバンク=もここで投げ込み、力をつけた。
この日の試合は中盤まで強豪校を苦しめ「選手は最後まで全力疾走だった」(庄司監督)。スタンドの応援団に一礼するナインを見て森谷さんは言った。「自分たちがやってきたことが(21世紀枠という形で)つながった甲子園。うれしかったが、ナインには悔しさを忘れず、頑張ってほしい」【鈴木健太、田辺一城】ツーショットダイヤル テレフォンセックス ツーショットチャット
「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」(将来の成功を期して苦労を重ねること)。グラウンドの隅に建つハウスの入り口に大書された看板が立つ。体育館1階を室内練習の拠点としながら、長さ約25メートルのこのハウスを主に投球練習で使う。庄司秀幸監督(33)は「(投手と野手が別々に)効率的に練習できる」と話す。
きっかけは07年、21世紀枠の県推薦校への選出だった。東北地区選考では漏れたが、保護者らが「記念に」と手作りし、08年1月に完成。部員も手伝った。アルプススタンドに応援に駆けつけた当時の主将、森谷孟司さん(19)は「暖かいハウスはありがたかった」と振り返る。森谷さんの同期でプロ2年目の鈴木駿也投手(19)=ソフトバンク=もここで投げ込み、力をつけた。
この日の試合は中盤まで強豪校を苦しめ「選手は最後まで全力疾走だった」(庄司監督)。スタンドの応援団に一礼するナインを見て森谷さんは言った。「自分たちがやってきたことが(21世紀枠という形で)つながった甲子園。うれしかったが、ナインには悔しさを忘れず、頑張ってほしい」【鈴木健太、田辺一城】ツーショットダイヤル テレフォンセックス ツーショットチャット
「深夜に火事が起きたら、自分1人で入居者9人全員を避難させることができるのか。正直不安です」
岡山県内の認知症高齢者グループホームの女性施設長(33)はそう語る。職員は施設長を含めて7人。入居者9人はほとんど寝たきり状態で、車いすの移動介助が欠かせない。
少人数の家庭的な雰囲気が認知症ケアに適しているため、グループホームの入居人数は5~9人が基本。国の基準では、入居者9人に対し1人以上の夜勤職員配置を義務づけている。岡山県の女性施設長の施設では、日中に職員を3~4人配置すると、夜勤は1人が限界。火災時には職員に電話で応援を頼み、部屋のベランダなどから1人ずつ避難させるというマニュアルはあるものの、「認知症の人は普段と違うことが起きるとかなり動揺する。誘導は相当難しいはず」という。
一方、東京都内でグループホームを運営するNPO法人代表(62)は「体調が特に悪い入居者がいない限り、夜間なら9人の入居者を職員1人で世話することはできる。2人以上配置しても、火災時に職員だけで寝たきりの人を避難させることは難しい」と話す。ホームでは、地域住民をイベントに招いて入居者の様子を知ってもらったり、近所の消防団長に万一の時の相談をしたりしており、「地域の力を借りられるよう日頃から付き合うことが重要」と強調する。
認知症の高齢者が暮らすグループホームは介護報酬と入居者からの居住費・食費などで運営されている。介護保険が始まった00年から08年までに施設数は約14倍の約9300か所、利用者数は約24倍の13万人以上になった。認知症高齢者は現在の208万人から30年には353万人まで増えるとされ、グループホームのニーズはさらに高まる。
特別養護老人ホームは自治体や社会福祉法人などにしか開設できないが、グループホームは民間企業やNPO法人などでも参入可能だ。国の調査では、グループホームの事業者の半分以上は民間。1人あたりの居室面積の基準も4・5畳と、ケアハウス(13畳)や特養(個室の場合8畳)より狭く、民家や会社の寮などの改修で開設できることも増えた原因とみられる。(社会保障部 野口博文、社会部 木下吏)
グループホーム=認知症の高齢者向け施設として、1980年代の北欧スウェーデンで発祥。認知症の高齢者を施設に隔離・強制収容する考えから脱却する過程での試行錯誤から生まれた。少人数で家庭的
岡山県内の認知症高齢者グループホームの女性施設長(33)はそう語る。職員は施設長を含めて7人。入居者9人はほとんど寝たきり状態で、車いすの移動介助が欠かせない。
少人数の家庭的な雰囲気が認知症ケアに適しているため、グループホームの入居人数は5~9人が基本。国の基準では、入居者9人に対し1人以上の夜勤職員配置を義務づけている。岡山県の女性施設長の施設では、日中に職員を3~4人配置すると、夜勤は1人が限界。火災時には職員に電話で応援を頼み、部屋のベランダなどから1人ずつ避難させるというマニュアルはあるものの、「認知症の人は普段と違うことが起きるとかなり動揺する。誘導は相当難しいはず」という。
一方、東京都内でグループホームを運営するNPO法人代表(62)は「体調が特に悪い入居者がいない限り、夜間なら9人の入居者を職員1人で世話することはできる。2人以上配置しても、火災時に職員だけで寝たきりの人を避難させることは難しい」と話す。ホームでは、地域住民をイベントに招いて入居者の様子を知ってもらったり、近所の消防団長に万一の時の相談をしたりしており、「地域の力を借りられるよう日頃から付き合うことが重要」と強調する。
認知症の高齢者が暮らすグループホームは介護報酬と入居者からの居住費・食費などで運営されている。介護保険が始まった00年から08年までに施設数は約14倍の約9300か所、利用者数は約24倍の13万人以上になった。認知症高齢者は現在の208万人から30年には353万人まで増えるとされ、グループホームのニーズはさらに高まる。
特別養護老人ホームは自治体や社会福祉法人などにしか開設できないが、グループホームは民間企業やNPO法人などでも参入可能だ。国の調査では、グループホームの事業者の半分以上は民間。1人あたりの居室面積の基準も4・5畳と、ケアハウス(13畳)や特養(個室の場合8畳)より狭く、民家や会社の寮などの改修で開設できることも増えた原因とみられる。(社会保障部 野口博文、社会部 木下吏)
グループホーム=認知症の高齢者向け施設として、1980年代の北欧スウェーデンで発祥。認知症の高齢者を施設に隔離・強制収容する考えから脱却する過程での試行錯誤から生まれた。少人数で家庭的